ボーナスって、良い響きですよねぇ…
多くても少なくても、とりあえず、貰えるんだとしたら嬉しいけれど、よくニュースでやっているような〇ヶ月分って、どんな会社が出ているんだろう…(泣)
昭文社、賞与ゼロで上方修正!
ガイドブックや地図を手掛けている「昭文社ホールディングス」が、2021年6月30日に、7月に支給予定だった夏季賞与を支給しないコトを決定しました。
まだ旅行業界が本格的な回復に至っていないとの判断で、手元流動性を確保すると言うのが、その目的で、前連結会計年度に計上していた1億900万円の賞与引当金は、この第1四半期(2021年4~6月期)に取り崩すコトに。
これによって、2022年3月期通期の連結業績予想を上方修正しました。
ボーナス分を削って、上方修正と言われても…と言う感じですが、ひとまず、修正後の「昭文社ホールディングス」の業績予報は、こんな感じ。
2022年3月通期予想 | 2021年3月期実績 | |
売上高 | 70億9,000万円 | 63億1,300万円 |
営業損益 | ▲8億8,000万円 | ▲14億4,800万円 |
経常損益 | ▲8億4,000万円 | ▲14億1,500万円 |
当期純損益 | ▲8億6,000万円 | ▲23億7,400万円 |
コロナ禍の影響を受ける前の決算で見てみると、販売の構成比は、こんな感じ。
- 電子売上…25.9%
- 市販出版物合計…56.9%
- 地図…17.1%
- 雑誌…30.3%
- ガイドブック…7.7%
この中で、地図は比較的堅調だったモノの(そもそも右肩下がりではあるが)、雑誌とガイドブックがコロナ禍の影響をまともに受けた状態(但し、電子版の売り上げ構成は不明なので、ここにどれだけガイドブックなどが含まれているのかは分かりませんが)。
2021年3月期としては、こうしたメディア事業で20億の赤字を出している状態で、不動産を売却したコトで、それを14億の赤字にまで補ったと言う内容でした。
え?このタイミングで賞与ナシ?
まぁ、そもそも赤字が出ている状態なので、賞与で準備していたモノを取り崩すと言うのは、理解ができます。
いや、寧ろ、株主からすれば、連続での赤字を想定している中での賞与と言うのも、どうなの?と言う感じでもあるだろうし、旅行業界ではANAなども賞与ナシを発表していますし。
ただ、このタイミングでの発表?と言う感じがしなくもない。
前期の決算で賞与が計上されている訳で、6月の末まで発表が無ければ、従業員的には賞与があるモノだと思うのでは?と。
どう言う社内体制になっているのかは分からないので、もしかすると従業員の方々には、もっと前以て発表があったのかも知れませんけれど、7月支給分を6月末に取り崩すと言うのは、結構、厳しいですよね…
しかも前期はコロナ禍としても、今期は、最悪期を越したと見做す段階でしょうし。
色々と出て行くモノが想定されている中で、やりくりされている方も多いでしょうから、せめてもうちょっと前に発表できなかったのだろうか…とすら。
ボクだったら絶対、使ってた…
まぁ、連続での赤字決算予想なので、賞与を出さないと言うのは、理解できる。
その引当分を取り崩すと言うのも、全然、分かる。
ただ…
やっぱちょっと急だなぁ…と。
そして、やっぱり引き当ててあった賞与をなくして、上方修正と言うのも、なんか腑に落ちないですね。
仮にボクだったら、6月に入って支給しないと言うアナウンスが無かったら、先日のアマゾンプライムデーに出るのを見越してつぎ込んでいるような気がする…
そう言う意味では、ボクの前職は、決算賞与だったので、毎月の積み上げがあと幾らで賞与ってのが、全社員、分かっていたのは、結構、クリアだったなぁ…
ただ…
賞与はいつも寸志でしたけれど。
で、結局のところ、そろそろ賞与をアテにして家計を考えるべきじゃないってコトですかね。
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