*2022/05018追記アリ
福井空港へ首都圏からヘリで?
福井県の福井空港へ、東京にある「セレスティアル航空」が、ヘリコプターで東京・大阪・勝山への直行便を、2022年5月から開始するコトが、発表になりました。
6人乗りのヘリコプター4機を用いて運航をすると言う計画で、具体的な路線と金額は、以下の通り。
現状、ディズニーリゾート・ユニバーサルスタジオ線は、1日2便、勝山の恐竜博物館線は1日4便での運航を計画しているとのコト。
当面は、ある程度、時間と搭乗者を調整して運航をする「半定期便」とする予定で、将来的には定期便化を目指すとのコトですが、さらに福井県内約20ヶ所に着陸場所を整備し、そこからの搭乗などを可能にしていきたいとの考えで、小型飛行機を利用して福井空港から各地への路線の運航も視野に入れているとのコトなので、かなり意欲的な計画になっている感じです。
採算が取れるのかどうか
ヘリコプターによる運航。
基本的には乗車人数が少なくなってしまうので(今回も6名)、値段が高めに設定されるコトが多いのですが、東京ディズニーリゾート線でも22,000円と言うのは、かなり安い設定になっている感じ。
と言うか、現状、新幹線で金沢まで出て、そこからサンダーバードやしらさぎに乗り継いで福井に来ようとしても、羽田から小松空港を経由して福井に来ても、大体、15,000~18,000円前後になる感じなコトを考えると、破格の安さ。
これで採算が取れるのか?と思うぐらい。
ってか、運航経費の元すら、取れるのだろうか?と素人的には思ってしまうレベルだけれども、福井県などから補助を受けるのかな?
勝山市にある恐竜博物館は、確かに駅からやや距離があるし、えちぜん鉄道だと便数も毎時2往復で、運賃面も安くはない上、スピードも速くはない。
そこを5分で結んでしまうと言うのは魅力的だけれども、福井空港も現在、定期旅客便がないので、アクセスが貧弱なコトを考えると、どこまで利用があるだろう…と言う気にはなってしまう(そもそも福井への観光客は、現状、多くが車利用だと思うし)。
逆に、この値段で勝負できるのであれば、充分、ビジネス客を取り込めると思うのだけれど、どうしてディズニーリゾートとユニバーサルスタジオ発着なのだろう?とも(都内・大阪府内の中心部で定期便化を視野に入れたヘリの発着場所って、そもそもあるのだろうか?と言う疑問はあるけれど)。
北陸新幹線延伸もあるのに…?
現在、金沢までの北陸新幹線が、福井県内へ延伸されるのも、もう少しでカウントダウンが始まる感じ。
既に福井や芦原温泉駅は新幹線の駅舎がしっかりとでき始めているし。
そんなタイミングでヘリコプターの路線。
ただこの価格で…となると、ちょっと候補として考えたくもなるけれども、とりあえず、利用に際しては、会員登録が必要とのコト。
ただその登録の第1回目が既に終了中…
もうちょっと詳細が知りたいなぁ…なんて思うのですが、WEBページも、ちょっと簡素な状態。
いや、簡素と言うよりも、情報が何も出ていない状態に等しい。
ひとまず、今後の展開に期待せよってコトのようですね。
でも、定期旅客便がもう随分とナイ状態の福井空港。
それを活用しながらの事業は、なかなか面白そうだな、と。
問題は、定期便化するまでの会社の体力になるのかな…と言う気もしますが。
追記|事業許可、未申請で5月から飛ばせず…
5月からスタートする予定であったが、実際のところは、まだ運航を開始していない状態。
運航に必要な許認可をまだ得ていないと言うのが、その理由。
各種報道では、5月16日時点で、国交省に航空法で定められた事業許可の“申請をしていない”状態である模様。
通常、申請→許可までは約3ヶ月間は掛かると言うから、どう考えても、夏に間に合わないぐらいの状態である。
許認可が間に合わない…と言うのは、別にナイ話でもないと思うけれど、そもそも申請をしていない状態であるとするならば、極めてお粗末だし、杜撰な状態と言われても過言ではないように思う。
福井空港発着の定期便がない状態で、他に空港もなく、小松空港に頼る福井県の空。
そこに光が見えるか?と思ったけれども、肩透かし感は否めないですね。
また許認可を得ていないと言うコトで、事業開始が遅れているのにも関わらず、各種、報道が先行すると言うのもナンセンスで、会社としての広報・誠実な対応と言うのもどうなっているのだろう…と言う気がしてならない。
このままフェードアウトしてしまうのかどうか。
ひとまずは様子見…と言う感じはするけれども、ちょっと疑問符が残る形にはなりそうですね。
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