JAL、通期では、再上場後初となる2,866億円の赤字!

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JALは再上場後初の最終赤字!

先日のANAに続いて、JALが2021年3月期の通期連結決算を発表しました。

これによると、最終損益は、2,866億9,300万円の赤字(前年同期は480億5,700万円の黒字)。
通期での赤字は、2021年9月の再上場以来初めて。

ひとまず内容から。

 2021年3月期前年度比2020年3月期前年度比
売上高4,812億2,500万円▲65.3%1兆3,859万円
税引き前損益▲4,040億7,800万円881億4,900万円
当期純損益▲2,878億7,500万円480億5,700万円

税引き前の損益(EBIT)で見ると、3,983億6,000万の赤字(前期は888億700万の黒字)。

EBITを四半期で見ると、第1四半期が1,310億円の赤字。
第2四半期は929億円の赤字。
第3四半期は702億円の赤字と、少しずつ改善が図られていたが、コロナの感染拡大に伴い、第4四半期では、1,041億円の赤字と再度、赤字額が拡大したと言う結果に。

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部門別では貨物郵便のみが好調を維持

売上を部門別にみてみると、こんな感じ。

 2020年度前年度比2019年度
国際旅客売上279億円▲94.2%4,862億円
国内旅客売上1,740億円▲67.2%5,297億円
貨物郵便売上1,288億円+40.6%916億円
その他の売上1,504億円▲46.0%2,783億円

ANA同様に、国際線旅客としての売上が、ほぼ蒸発した形ですね(まぁ、これはもう分かり切っていた話ではありますが)。

肝心になる国内線事業でも、なかなか改善せず、ロードファクターも47.7%にまで低下(前年比で28.2ptの低下)。

ただ貨物・郵便事業のみは、需給がひっ迫した状況が続いたコトに加え、旅客機材を使った貨物専用便を15,000便以上就航させ、子会社のZIPAIR Tokyoも貨物便で就航したコトや、単価が上昇したコトでプラス成長に。

ただ元々、JALは貨物専用機材を持っていないコトもあって、これ以上の貨物・郵便事業でのプラス成長は厳しいのかな…と言うのも、正直なところでしょうか。
この辺りが貨物専用の機材を保有しているANAとは異なる事情。
ただそれが悪い話だったのかどうかは、別ですけれどもね。
平時だと貨物専用機材はANAで言えば、持ち遊んでいた感じですから。

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キャッシュバーンは改善、資金繰りも問題なし

固定費については、当初の想定より約1,350億円を削減。

キャッシュバーンについても、第1四半期は、月450~500億円だったのが、第2四半期には約150~200億円になり、第3四半期には、約100~150億円にまで改善が図られていた状況。

さすがにコロナの感染再拡大が見られた第4四半期は約150~200億円に拡大していたモノの、2021年度の第1四半期の見通しは、約100~150億円になる模様。

有利子負債の残高は、2021年3月末時点で、5,151億円(前年同期と比べると2,377億円の増加)。
この中で、1年以内の返済が696億円。
自己資本比率は、前年同期と比べて6.2ptの減少で45.0%。

但し、3月末時点での現金預金は、4,083億円なので、当面、資金繰りの心配はなさそうな感じ。
JALの場合、この他に、未使用のコミットメントラインも3,000億円が残っていますしね。
もちろん、まだまだ影響が長く続きそうな予感はあるので、万全とはいかないですし、早い段階でキャッシュバーンはクリアしたいと言うのが本音でしょうが。

来期は未定だが2023年には影響解消を!

これを踏まえて、2022年3月期の通期業績予想ですが、主に国際線旅客需要の回復を見積るのが困難なために、予想は未定としています。

但し、2023年度にコロナ禍の影響が深刻に残っている可能性は想定していないようで、コロナ以前と比べて、国内線の旅客需要が80%、国際線が40%まで回復してくれば、EBITを黒字化できると言う想定。

国際線の回復はまだまだ先の話にはなりそうですが、国内線は、一定の基礎需要が確保できている状況だとし、年初は、払い戻しが多く発生していたが、現在は、払い戻しよりも新規の需要の方が上回っており、この1年間でも旅客需要が変化しているとしています。

まぁ、内容としては大きなブレはなく、想定内の赤字に収まったと言う感じでしょうかね(こう書くと、順調の様に思えてしまいますが)。

ANAと大きく異なるのは、ANAは2021年3月期での黒字化を至上命題に掲げましたが、JALの場合は、それが未発表と言う点でしょうか。

ANAの黒字化は、かなり突っ込んだな…と思いましたし、JALは相変わらず控えめだな…なんて思いもしましたが、JALは2023年度にEBITで1,700億円レベルの利益目標を掲げています。

2025年度には1,850億円と言う目標。

これはココまでには確実にコロナの影響がなくなっていると言う見方なのでしょうが、どこで急回復する流れになるのか…

今後の動き方にも、期待していきたい所ですね(中期経営計画については、別の記事にします)。

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