基本的には「旅行記ブログ」なハズなんですが、最近、新型コロナウイルス関連で「旅行情報ブログ」と化しているこのブログですが、普段、あまり取り上げないのが、通常時の利用実績。
これを取り上げだすと、キリがなくなると言うのが、その理由の1つなのですが、今回発表になった「スターフライヤー」の2020年3月の利用実績が、あまりのも衝撃だったので、今回は珍しく記事にしてみます。
国内線は40%台!
まず国内線。
スターフライヤーは全路線の個別の内訳も出しているのですが、6路線の合計で座席利用率は43.8%。
そもそもこれ自体、前年度から比べると40.5ポイントのダウンと言うシロモノ。
何とか4割台をキープしたと言う感じで、この数字は3月のモノなので、非常事態宣言が出た以降は、さらに悪化しているのが、容易に想像出来ます(但し、運休も増えていますが)。
具体的な路線別の座席利用率の実績は、以下の通り。
路線 | 座席利用率 | |
実績(%) | 前年比(ポイント) | |
羽田~北九州 | 40.5 | -41.2 |
羽田~福岡 | 44.2 | -45.2 |
羽田~関西 | 34.1 | -50.3 |
羽田~山口宇部 | 47.9 | -35.0 |
名古屋(中部)~福岡 | 60.1 | -18.2 |
北九州~那覇 | 54.9 | -24.0 |
全路線合計 | 43,8 | -40.5 |
関空線は3月でも3割台になっていますね。
4路線ある羽田線ですら、軒並み数字が悪いのが特徴で、主力の北九州・福岡線は共に40%前半。前年度比でもかなり落ちてしまっている状態。
ここにANAの座席販売分が入るので、実態はもう少しマシにはなっているのですが、それにしても悪い。
確かにスターフライヤーは減便モードに入るのが、やや遅かった感じはありますが、それでも、この利用率の悪さと言うのは、改めて衝撃的。
しかも、これが国際線ではなくて、需要の底が固い国内線ですし。
まぁ…
それだけ不要不急の外出が自粛されたと喜ぶべきところなのだと、思うしかないデスね。
国際線は、悲惨な数字
が、国際線を見ると、国内線の実績がまだマシに見えてくるレベル。
1月にスターフライヤーの名古屋(中部)→台北線を利用したばかり。
【搭乗記】期待通りのスターフライヤー国際線・中部→台北
今回、セントレア出発になったのは、日本脱出のフライトに、「スターフライヤー」を選んだからと言う理由以外に他はありません。 いや、前々から乗ってみたかったんですよね。つまりは、”単に乗りたかっただけ、スターフライヤー”に。 ただ国内線だと羽田~関空・九州+九州~那覇ぐらい。国際線は、台北~中部・北九州の2路線のみ。 …
とても快適だったし、そこまで長い時間のフライトではないけれども、心温まると言う感じのフライトだっただけに、今後の国際線展開を期待したい所だったのですが、今回、発表された数字を見ると、しばらくは国際線の拡大は期待出来ないのでは?と言うレベルです。
スターフライヤーの国際線は、名古屋(中部)・北九州~台北線の2路線。
既に3月11日から運休に入っていて、そこまで稼働していた訳ではナイですが、2路線合計で座席利用率が、衝撃の8.2%。
路線 | 座席利用率 | |
実績(%) | 前年比(ポイント) | |
北九州~台北 | 3.5 | -73.7 |
名古屋(中部)~台北 | 11.6 | -62.3 |
全路線合計 | 8.2 | -67.1 |
あまりにも衝撃過ぎて、1月とか2月とかの利用実績をつい見てしまったぐらい(因みに、2020年1月は2路線合計で78.0%、2月は57.3%)。
スターフライヤーの使用機材は、A320。
かなりゆとりのある設計になっていて、座席数は150席。
3.5%だとすると、1フライトに10人も乗っていないと言うコトになります。
あくまでも期間中の平均なので、下手をすると、乗客が1人しかいなかったフライトだって有り得そうなレベルです。
まぁ…
それだけ悪ければ、さすがに減便にも運休にもなりますよね。
航空会社としては、飛ばさないで固定費が掛かるよりも、飛ばして少しでも日銭を稼いだ方が良い。
ただこのレベルまで来ると、飛ばせば飛ばすだけ赤字が広がると言うコトになる。
これで経営が傾かない訳がないと言う水準。
そりゃ、1ヶ月ぐらいならば何とかなるのでしょうが、今回の新型コロナウイルスの影響は、短期間で終わるモノではナイ。
不要不急の外出自粛が解けたとしても、そこから旅行需要が高まるまでは、さらに時間も掛かる訳ですから。
もう耐えて…
そうとしか言えない自分がもどかしくて…
でも、耐えて…
また乗れる日が来ます様に…
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