空港・フェリー乗り場に直結のマカオLRT・開業!

マカオLRT、開業!

中国・マカオで三菱重工エンジニアリングが中心となって受注していた、全自動無人運転車両システムによるLRTが、2019年12月10日に開業しました。

通常、「LRT」と言えば、“Light Rail Transit(次世代型路面電車)”の通称ですが、マカオのは、“Light Rapid Transit”の略だそうで、完全自動走行をする新交通システム。

日本で言う所のゆりかもめなどに相当するタイプで、ゴムタイヤ方式を採用していて、別に路面を走る訳でもありません。

2012年末に本格着工されて、丸7年掛けて開業にこぎつけたマカオ初となる軌道系大量輸送機関。

今回、開業したのは、その中の「タイパ線」。
タイパフェリーターミナル駅から海洋駅までの9.3km・11駅。

これが旅行者にとっても使い勝手が良さそう。

駅としては、

No.13:海洋(Oceano)
No.14:馬會(Jockey Clube)
No.15:運動場(Estadio)
No.16:排角(Pai Kok)
No.17:コタイ西(Cotai Oeste)
No.18:連花口岸(Posto Fronteirico de Lotus)
No.19:東亜運(Jogos de Asia Oriental)
No.20:コタイ東(Cotai Leste)
No.21:科大(UCTM)
No.22:機場(Aeroporto)
No.23:タイパ埠頭(Terminal Maritimo de Taipa)

の各駅が設けられていますが(駅番号・駅名・ポルトガル表記の順に記載)、起点になっているNo.23の「タイパ埠頭」駅は、香港などからのフェリーが到着するタイパフェリーターミナル近隣。

そしてNo.22の「機場」駅は、マカオ国際空港のアクセスの駅になります。

タイパ島・コタイ側のカジノや大型ホテル群や観光客で賑わうタイパヴィレッジと空港・フェリーターミナルを結んで走ると言う感じになる路線。

今まで、マカオには地下鉄やトラムなどの鉄道系の公共交通機関がなかったので、バスかタクシーを使わざるを得なかったのですが、そこまで広くはないマカオは、慢性的に渋滞も起きているので、これは嬉しいな…と、率直に思いますね。

将来的には、マカオ半島側にも路線を延伸予定!

駅番号が、今回開業区間は、No.13からスタートしているのからも分かる通り、この後は、西湾大橋を渡り、マカオ半島側に路線が伸びる予定。

最終的には、マカオの最北端にあり、中国本土への国境である關閘駅まで延伸予定です。

この半島側の路線が開通すると、さらに便利さが増す形になり、マカオの旧市街の中心であり、観光客も集まるセナド広場辺りまでは、歩いて行ける距離の「南湾」に駅が出来る予定なので、空港からカジノ・旧市街の探訪まで、マカオ滞在の移動は、もうLRTのみで完結出来そうな勢いかと。

半島~タイパ間の移動も楽になりますしね(今もバスが無数に走っているので、決して、不便ではないけれども)。

因みに、さらにその先の2期工事としては、半島側の西側に路線を作る予定だったりします(まぁ、これが出来るのは、いつになるのやら…と言う感じもしますが)。


香港のオクトパスが使えるようになれば…

運転時間は、月~木曜日が6:30~23:15まで。
金~日曜日ならびに祝日が6:30~23:59まで。
運転間隔は5~10分毎で、2・4両編成で運転がなされるとのコト。

2019年12月31日までは運賃が無料になっていますが、無料期間終了後は、3駅までが6マカオパタカ(約81円)、6駅までが8マカオパタカ(約108円)、10駅までが10マカオパタカ(約135円)と言う運賃設定になっています。

マカオLRT専用のICカードも発行され、こちらを利用した場合は、割引料金が適用されるとのコトですが、しばらくの間は、マカオで流通している交通系ICカードである「マカオパス」の利用が出来ないとのコトなので、注意が必要かと。

個人的には、香港で利用されている交通系ICカードである「オクトパス」が使えるようになって欲しいとは思うのですが…ね。

香港の交通系ICカード、オクトパスは便利すぎる!

日本でもSuicaやPASMO、ICOCAなど交通系ICカードは随分と普及していますし、あと5,6年もすれば、都心部に住んでいる若い人とかの中では、”切符を買う”と言うコトが出来ない人が出て来てもおかしくない様にも思えたり(少なくとも料金表の路線図は読めない人が出て来そうな気がしますね)。 それぐらい、一気に普及した感じがする交通系ICカード。 …

香港~マカオは、フェリーも頻発。
さらに橋が架かってバスでも入れるようになり、往来も楽になった訳で、香港とマカオをセットで訪れる人も少なくない訳で、「オクトパス」が使えるようになれば、かなり便利な気がしますね(短期間滞在の為に、わざわざ新規で交通系ICカードを買う訳にも行きませんし)。

通貨は異なるけれども、マカオパタカと香港ドルはほぼ等価な訳ですし、やれない話じゃないとも思うのだけれどもなぁ…



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