JALがキャセイドラゴン・厦門航空とコードシェア開始!マレーシア航空とはJVを!

JALが立て続いて他社との提携関係の構築・深化について動いています。

まぁ、経営破綻後のJALはあくまでも慎重で、自社路線の拡充ではなく、提携を拡大して規模拡大を行っている訳ですが、今回の矢継ぎ早に出た提携は、全てアジア地区での提携の話なので、日本在住者としても使い勝手が良さそうな感じなのは、嬉しい所です。

キャセイドラゴン航空とのコードシェア開始!

まずはキャセイドラゴン航空とのコードシェアを2019年5月29日からスタートするコトを発表しました。

キャセイドラゴン航空と言えば、ワンワールド加盟航空会社であり、香港を拠点にしているキャセイパシフィック航空の子会社で、独自に日本路線も運航していたりします。

今回、コードシェアが行われるのは、キャセイドラゴン航空が運航している

・羽田~香港
・福岡~香港
・那覇~香港
・香港~ベンガロール(インド)
・香港~コルカタ(インド)
・香港~ダッカ(バングラデシュ)
・香港~ペナン(マレーシア)
・香港~チェンマイ(タイ)

の各路線で、日本人観光客も多いチェンマイなどが含まれたのは、ちょっと大きい感じがしますね。

成田線を2020年に就航させるベンガロールもコードシェア対象になったのは、ちょっと意外な気もしますけれど、何よりも航空路線の乏しいバングラデシュのダッカ線が対象になったのは、個人的には嬉しさ半面、“もうちょっと早かったら…”と言いたくなる気持ちが半分と言う感じでしょうか。

まぁ、先日のバングラ旅行は、この香港~ダッカ線を使っているのですが、快適なフライトでしたよ~。

ってか、今までキャセイグループとJALって、アジアの中では数少ないワンワールド加盟航空会社なのに、あまり仲が良さそうな感じがしなかっただけに(別に悪い訳でもないのでしょうが)、少し前進と言う感じでしょうか。



マレーシア航空とはJV開始を目指す!

マレーシア航空とは、共同事業(JV)に向けた覚書の締結をしたコトを発表しています。

これは、2020年までに共同事業の開始を目指すと言うシロモノ。

マレーシア航空と言えば、マレーシアを代表する航空会社ですが、近年は赤字が続いており、体制の立て直しが急務と言われている航空会社ですが、こちらもJALと同じワンワールドに加盟している航空会社。

日本~マレーシア線は、

JAL…成田~クアラルンプール:週7往復
マレーシア航空…成田~クアラルンプール:週12往復
マレーシア航空…関空~クアラルンプール:週7往復

と言う感じで就航しており、既に全路線・全便でコードシェアを行っているので、そこまでいきなり何かが変わるのか?と聞かれると、ビミョーな感じはしますが、ひとまずより提携関係を深化させようと言う動き。

まぁ、マレーシアと言えば、エアアジアの本家本丸。

LCCともぶつかる様になった日本~東南アジア線で利益を出そうとすれば、自然とこう言う流れになるのが、妥当な所なのかな…と言うのが、正直思うコト。

共同事業化して、マレーシアからの北米線への乗り継ぎ需要を拾う。
それがJALとしては欲しい所なのでしょうが、それでもマレーシア航空の経営難は、解決する訳ではなく、まだまだ予断を許さない所でしょうね、きっと。



スカイチームの厦門航空ともコードシェア!

さらに2019年6月3日からは、厦門を拠点にしている厦門航空とのコードシェアを開始するコトが発表になりました。

コードシェアの対象になるのは、以下の4路線で、全て厦門航空運航便になっています。

・成田~厦門
・関空~厦門
・関空~杭州
・関空~福州

厦門航空は、この他に成田~福州線も運航しているのですが、何故かこちらは対象外になっています。

JALはワンワールドに加盟している航空会社ですが、厦門航空はスカイチーム加盟の航空会社。
最近のJALは、スカイチーム加盟航空会社との提携を進めている感じがありますが、より拍車をかける展開になります。

厦門航空と言えば、拠点が厦門などと言うコトもあって、そこまでパッとしない感じが日本ではありますが、実は保有機材数はかなり多い航空会社で北米線も自社運航便があったりします。

ただそもそも成田の利用ターミナルが、第1ターミナルですし、この提携、どこまで意味があるんだろう…なんて、つい思ったりもします(JALは第2ターミナル利用)。

来年には厦門航空の拠点である厦門に、新空港が出来る予定なのですが、JALとしては、新空港と同時に自社路線の就航でも狙っていたりしないのかな…なんて思ったりもしますが、どうなのでしょうかね。

さらに、厦門航空の親会社は、中国南方航空なのですが、中国南方航空は、アメリカン航空との提携深化の為に、2018年末でスカイチームを脱退しているので、厦門航空もその内、後追いする可能性があると言うのを見通しての動きなのでしょうかね。

とりあえず、JALの中国線って、実はそこまで多くはないのが現状。

ANAだって、まだまだ伸ばせると思うのですが、それ以上にJALの中国路線のネットワークは貧弱だったりする訳で、こうした提携で、中国に行きやすくなるのは、嬉しい所ではあります。

それにしても、キャセイドラゴン・マレーシア・厦門航空と、いきなりJALがアジアでの提携を矢継ぎ早に打ち出して来たのは、単なるタイミングなのでしょうかね。

個人的には、提携での拡大だけじゃなくて、もうちょっと自社便も…とは思っているのですが。
特にアジア路線は、もうちょっと広げないと、やっぱり不便なんですよね、最早。

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