ラウル・カストロ氏、議長退任!
キューバの国会に値する人民権力全国会議で、元首である国家評議会議長に、ミゲル・ディアスカネル第1副議長が選出された。
今まで議長だった、ラウル・カストロ氏が議長を引退したと言うコトになります(但し、キューバ共産党トップである第1書記の座には、2021年までは留まり続けるコトもあり、政治的な影響力が皆無になる訳でもナイ)。
故フィデル・カストロ元議長。
その弟であるラウル氏も86歳。
さすがに誰かに禅譲があってもおかしくはない時期。
いや、寧ろ、遅すぎる感もあるけれど、偉大なる兄の後に、弟が政権を継がなければいけなかったと言う感じはあるのだろうし、政権を継いでスグに誰かに禅譲すると言う訳にも行かなかったのかも知れない。
でも、フィデル・カストロ元議長と、弟のラウル氏と言う、“カストロ兄弟”による60年近い支配に終止符が打たれたコトにもなる。

ansalmo_juvaga / Pixabay
因みに、今回選出されたミゲル氏は、57歳。
1959年のキューバ革命後に生まれた世代と言うコトになり、一気に30歳近く、指導者が若返ったコトにもなる(ただミゲル氏の後任の第1副議長は、72歳のサルバドル・バルデスメサ氏なので、国家評議会メンバー全体が一気に若返った訳でもなさそう)。
また、カストロ兄弟への忠誠心も高いと言う話もあるので、若返りはしたモノの、一気に政策が変わると言うコトもなさそう。
寧ろ、対外的な顔として、若返らせたのかな…とすら思ってしまう訳だけれども、フィデルが亡くなって以降、アメリカとの関係性は、改善したとは言え、まだまだバランス外交の上にある様にも思える。
特に、トランプ氏が大統領になってからは、対抗姿勢を打ち出しているし、一筋縄ではいかないのかな…と言う感じも。
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だが、やっぱり変化は少しずつ、訪れているのが、キューバの現状なのだとも。
変わってしまう、何か。
変わらない、何か。
旅をしているだけの身分だから、キューバに“変わらないでいて欲しい”と言う気持ちもナイ。
いや、そもそもキューバ国民だって、政権を支持している人と、そうでもナイ人と、一枚岩ではナイと言えるだろうし。
それでも、変わって行く1歩。
そうなるのかも知れない。
いや、フィデルが亡くなった時にだって、そう思ったし、アメリカとの間に直行便が就航した際にも、そう思ったんだけれどもね。
何処でどう変わっていくのか。
いや、そもそも変わらないのか。
それは分からないけれども、兄弟で政権を運営して半世紀以上。
その禅譲に批判が少なかった世界でも稀な国だと思う。
そして、弟のラウル氏は、その大役を果たしたとも思う。
偉大な兄ばかりが目立つけれども、フィデル亡き後、今の国の形を、アメリカの裏庭とも言える場所で、しっかり維持出来た訳だから。
ラウル氏が議長を去って、どうなるか。
早いうちに、また訪ねたい国の1つなんだけれどもなぁ…
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