キューバ・アメリカ、国交正常化交渉へ

 

アメリカのオバマ大統領が、キューバとの国交正常化に向けての交渉を、始めると発表した。

具体的には、2015年1月に予定されている、移民協議の場所を両政府による国交正常化交渉の幕開けとする流れとし、双方の大使館開設に向けて、取り組む流れとのコト。
ただ、カストロ体制による人権弾圧が棚上げされる可能性があるとして、まだまだ反対意見は根強そうだし、そもそも大使の任命には、上院の承認が必要になるので、共和党が任命阻止に動くのは、確実と見られる訳だが、もし、これが実現すると、どう言うコトになるのかを旅人視点で考えてみる。

まず実現すれば大きいのが、

  • キューバへのアメリカからの直行便開設
    現状、日本からキューバへ行こうとすると、エアカナダを利用してのカナダ経由が最も一般的で、続いて、メキシコ経由になるが、キューバへアメリカから直行便が飛ぶと、劇的に選択肢が広がるコトになる。何と言っても、キューバのハバナまでマイアミからは370km程度しか離れていないので、LCCの就航だって見込めてしまうのは、大きい。
  • クレジットカードが利用しやすくなるかも
    ほぼクレジットカードが利用出来ないのが現状だが、この状況も多少変わって来るのかも知れない。ただ外貨兌換券を使用している現状では、あまり意味がないのかも知れないけれども(レートも公式のレートになるでしょうし)。
  • キューバ特産品がアメリカ本土でも解禁になるかも?
    キューバの特産品と言えば、葉巻とラム酒!!!これがアメリカ本土などでも手に入る様になるかも知れない

国交正常化は、議会との交渉が必要になりますが、テロ支援国家の解除は大統領権限で可能なので、テロの要素が低いと認識されれば、解除の流れが出来るだろうが、完全に制裁を解除するには、議会での立法措置が必要となって来るので、時間は掛かりそうな気配だろう。

経済制裁と冷戦からの流れで、キューバの経済と言うのは、止まったままなのは事実。
そして、社会主義体制が維持されているのも事実。
社会主義と言う国家の体制が、“理想”であり、“失敗”したと見なされがちだけれども、キューバが今以て、社会主義体制を維持していると言うのは、凄いコトだと思う。しかも、自由・資本主義帝国であるアメリカのお膝元で。

国交が回復して、経済が少しずつ好転して行き、また新しいステップになった時に、キューバの体制が今のままでいられるのかは、分からない。
それを考えると、やっぱり“行くなら早めに!!”だろうなぁ…

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