21世紀に入ると、より旅がしやすくなるんだと思っていた。
ネットが便利になり、世界が平和になり…
前者は実現に向かって日々、進歩しているけれど、後者は一進一退…
そして、行きたいけれど、行けない場所も増えて来たよなぁ…と、改めて思う。
紛争激化後も、週2往復の運航を続けてきたが…
イスラエルの国営航空会社である「エルアル・イスラエル航空」が、この冬スケジュール開始から成田~テルアビブ線の航空券の販売を休止したコトが明らかになった。
現状、まだ正式な発表が出ている訳ではないが、運休する方向性にあると見られます。
成田~テルアビブ線は、日本とイスラエルを直行便で唯一結ぶ空路。
現状は、成田発が木・日曜、テルアビブ発が水・土曜日の週2往復での運航体制で、2023年3月から運航がスタートしたばかり。
2023年10月31日からは成田発火曜、テルアビブ発月曜の運航を加え、週3往復での運航体制になる予定だった。
現行の夏スケジュールで運航が休止されるとすると、10月26日の成田発が当面の最終運航と言うコトになりそう。
ただ情報自体はまだ錯乱している状況ではあるので、実際に同日から運休の措置が取られるのかは不明な部分もある。
現状、テルアビブのベン・グリオン国際空港出発便は、40便以下にまで減少していると言われ、観光客の大幅な減少は避けられず、経済・貿易面で、どれだけイスラエルに影響が出るのだろう…と言う状況下にある。
通常運航の使命は、充分に果たした
運休の方向性に向かっている理由は、もちろん、パレスチナのガザ地区を実質的に支配下に置いているハマスとの紛争が激化したコト。
ハマス、イスラエル急襲で民間人にも多数、犠牲に!
国営航空でもある「エルアル・イスラエル航空」は、紛争激化後も治安当局の指示に従って週2往復の運航を継続しており、10月13日までの搭乗分を対象に、予約変更手数料の無料措置を実施。
変更後の利用便が10月13日以前の場合には、差額運賃も無料扱いに。
さらに旅行を開始していない場合には、バウチャーでの返金対応も行って来ていた。
今回の運休と言う措置は、旅客の減少や危険回避と言ったコトももちろんあるだろうが、それ以上に避難民や自国に戻る人への交通手段の提供と言う使命は、果たしたと言うコトなのだろう(実際、紛争激化後、ここまで通常運航を続けて来たと言うのは、物凄い話だとも思うし)。
この紛争の解決策は1つだ
イスラエルとパレスチナ。
長らく続く紛争。
イスラエルがイスラエルとして存続するには、味方が周りにいない状況下にあるだけに圧倒的なチカラを持つしかない。
逆に、パレスチナがパレスチナとして存続するには、中東諸国からの全般な支援が無ければ成り立たない。
で、この2つを平和的に結びつける方法は、やはり2つの国家と言う状況をパレスチナ側にイスラエル側が提示するコトに尽きる。
国際決議にしがたい、2つの民族・2つの国家を実現する。
それができない限り、ハマスが例えなくなったとしても、戦いは続いて行くのだろうし、憎しみは憎しみしか生まない訳だから。
ただ、それができる現状にはないのも事実。
イスラエルはそれを許してしまえば、国が大きく揺らぐだろうし、パレスチナもまた一枚岩ではないから。
間に入れる人・国。
それがなければ、それは実現できない。
問題は、それがどの国になるのか…だが。
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