ハマスが大規模攻撃!
イスラエルに対して、パレスチナ自治区のガザ地区を実効支配するイスラム組織のハマスが戦闘を仕掛けた。
元々、イスラエルはアイアン・ドームと呼ばれるミサイル迎撃システムも構築されているし、パレスチナとの間には分離壁を延々と築くなど、防備体制を強固にしていたが、アイアン・ドームは膨大なミサイルを打ち込むコトで迎撃の一部を回避。
さらに戦闘員をイスラエル国内に送り込むコトで市街地へ進出。
分離壁のゲートも戦闘開始と共に、一部を確保するなど、近年、パレスチナ側からではあまり例を見なかった(と思っているだけか?)大規模そして連携された攻撃になった。
さらに外国人・民間人を含む人質を確保し、一気にイスラエルに向けて揺さぶりをかけた感じ。
イスラエル軍の広報官も、今回の攻撃を
イスラエル史上最大となる市民への虐殺
と評するなど、かなり民間レベルで死傷者が出ている状況にある。
もちろん、戦力・経済力で大きく勝るイスラエルは、今後、大規模な反撃に出るコトは容易に想像ができるが、外国人を含む人質をハマスが取っている状況下で、イスラエル・ハマス共に今後、どう言う戦略を組んでくるのか…と言う感じではある。
追い込まれていたのは、ハマス?
イスラエルとパレスチナの長い紛争の歴史。
さらにその前の歴史。
それを踏まえると、この記事でとやかく言うのは相応しくないかも知れない。
個人的には、旅先で会うイスラエル人は結構、気が合う人が多い。
なので、嫌いではないけれど、国家としてのイスラエルを好きになれるか?と言われたら、そうではない。
ただあれだけの国々に囲まれながらも、しっかりと国家として維持していくのは、国民の総意がなければできない話だろうけれど。
で、パレスチナ。
今までは確かに両者で揉めた際、パレスチナ側を思うコトが多かった(人によるとは思うけれど、人道的な立場から見た場合の話)。
が、今回の手は世界のその思いを無にするような動き。
やはり何があっても民間人を人質に取ると言った行為は、野蛮で許される話じゃない。
確かにイスラエルが中東のイスラム諸国と手を結び始め、追い込まれていたのは事実。
さらにハマスの後ろ盾になるイランだが、その裏にいるロシアは、身動きが取れなくなっているのも事実で、何かしら行動を起こさざるを得ないタイミングであったのは、間違いないだろう。
だが、今回の奇襲攻撃は民間人を盾にした時点で、もう言い逃れができない悪手。
この先、戦力・経済力で遥かに劣るハマスは、どう言ったシナリオを持っているのだろう…とすら。
解決の糸口があるのか?
解決の糸口。
そんなモノがこの問題にあるのだろうか。
ふと、そんな気にもなる。
憎しみが憎しみを生む。
ただその循環になっている。
特にパレスチナの憎しみの悪循環は、根深く根強いモノがあると思う。
ただ今回のコトで分かるのは、パレスチナ=ハマスと見るのは危険だと言うコト。
確かにガザ地区を実効支配しているのは、ハマス。
だが決してパレスチナ=ハマスではない。
そこを分離して考えた時、どう言う糸口があるのか。
それでも難しい話なのは間違いがないけれども、いつかどこかで解決の糸口を掴まないと、きっと終わらない紛争。
解決のために、国際社会はどう動くのだろう。
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