米ジェットブルー、スピリット買収で業界5位に浮上へ!

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ジェットスター、スピリット航空を買収!

アメリカのLCC「ジェットブルー航空」と、超格安航空会社の「スピリット航空」が、合併契約に合意したコトが発表になりました。

「ジェットブルー」が、38億US$(約5,100億円)を投じて完全子会社化すると言うモノで、「スピリット」の株式を1株当たり33.50US$で取得すると言うモノで、買取価格は7月27日終値を4割程度上回るモノ。
株主の承認や規制当局の認可を経て、遅くとも2024年上半期までの手続き完了を目指す流れ。
それまでは、それぞれ独立した航空会社として運営を続けるとのコト。

元々、2月に「フロンティア航空」を傘下に持つフロンティア・グループ・ホールディングスが、「スピリット」との合併を打ち出していたのだが、それに対抗する形で、「ジェットブルー」が買収に名乗りを上げて、買収合戦の形になっていたモノ。

「スピリット」は、一貫して「フロンティア」との合併に前向きであったと言う感じだが、終始、「ジェットブルー」の方が価格面で優位な計画を示しており、株主の支持は「ジェットブルー」側と言う感じになっていた。

「ジェットブルー」は、今回の買収による「スピリット」の従業員の一時解雇は行わない方針で、今後の焦点になるのは、米当局による買収審査と言うコトになる。

バイデン政権は独占企業への締め付けを強めているコトもあり、運賃上昇などに繋がりかねない買収には、比較的、厳しい姿勢で、どうなるか…と言う感じでしょうか。

似て非なる経営だけれども…

統合後の新会社は、機材を合計で458機保有するコトになり、さらに新機材も300機以上を発注していると言う規模に。

年間利用者数は、約7,700万人にも及ぶ。

シェアは9%に上昇し、デルタ・ユナイテッド・アメリカン・サウスウエストに続く業界5位に浮上する。

現時点のハブ空港は、ジェットブルーが

・ジョン・F・ケネディ国際空港
・ボストン・ローガン国際空港
・ロサンゼルス国際空港
・オーランド国際空港
・フォートローダーデール・ハリウッド国際空港

対する「スピリット」のハブ空港は、

・フォートローダーデール・ハリウッド国際空港
・デトロイト・メトロポリタン国際空港
・ラスベガス国際空港
・オーランド国際空港

と言った感じ。

空港としての重なりはオーランド国際空港とフォートローダーデール国際空港の2カ所。

今後は、ダラス・ヒューストンと言った米航空会社大手が拠点としているエリアでの事業を拡大させて行くコトになりそう。

サービス面ではどうなるか。

元々、「ジェットブルー」は、LCCよりも比較的高級志向のサービスを実施していて、マイレージの「True Blue」として設けているし、通常32~34インチの前後幅のある座席や無料の手荷物取り扱いも行なっている。
さらに機内食やドリンクの種類は少なめだけれども、既存の大手航空会社に引き劣らないサービスを実施している。

「ジェットブルー」は、主に大西洋路線へは上級クラスとなる“Mint”搭載の機材もある。

それに対して、「スピリット」は、シートピッチも28インチと狭い感じ。

主力機材はエアバスのA320/321シリーズだけれども、LCCと超格安航空会社と、似て非なる感。

まぁ…結果的にどちらかに寄せて行くのでしょう。
そうなると買収側は「ジェットブルー」なので、やはりそちらに寄せるのでしょうが、そうなると「スピリット」の魅力である価格面での訴求は難しくなるかと思うけれど…

合併を繰り返す米航空業界

特に日本路線がある訳ではない航空会社の組み合わせ。
ただ「ジェットブルー」はアライアンスにこそ属していないモノの、提携航空会社が多く、JALとの提携もある。

ロンドン線も運航しているが、メキシコ・カリブ海諸国・南米北部への路線も飛ばしているので、日本から乗り継いでの利用もあり得る航空会社ではあるので、今後、どのぐらい拡大基調になるのかな…と言う感じも。

ただ燃油価格も高止まりしている状態なので、どこまで利益が出せる体質になっているのだろう…と言う気はするけれど。

でも、やっぱりこうして合併を繰り返して大きくなっていく米航空業界と言うのは、羨ましいなぁ…と、素直に思ったり。
日本だと大手の資本下に入るコトで中規模の航空会社が、そのままの規模での経営に留まっているので、なかなか大手2社に続く航空会社が現れない状況ですからね…

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