久しぶりにタイムリーな話題記事。あ、昨日の続きの記事は明日、公開します(多分)。
2016年11月22日に突如、全便の運航を休止した台湾の航空会社・トランスアジア航空が、同日、同社の解散を発表しました。これによって、今後の運航も22日同様で、停止するコトとも発表になっています。
トランスアジア航空の搭乗予定客の今後の対応
これを受けての今後の搭乗予定客の航空券の対応については、基本的に全額を払い戻しをする方針と言うコト。
それによると、
・往復/片道とも未使用航空券が対象
・2016年12月31日まで
・ホームページでの購入の場合は、同社の予約/発券センターで手続き
・旅行会社経由で絵の購入した場合は、購入した旅行会社での手続き
既に使用済みの航空券を保有している方は、
・復路が2016年11月23~30日の航空券の場合は、可能な限り他社便への振替を手配
・振替手配が出来ない場合は、払い戻しを実施
台湾国内線も未使用分は払い戻し対応になるとのコト。
詳しくは、Web(日本語ページ)を参照に。
年末年始の繁忙まで約1ヶ月と言うコトで、既に航空券を手にしている方も多いかと思いますし、これから他社便の手配を…となると、値段も変わってくるのでしょうが、会社解散と言うコトで、破綻処理がなされるよりも、まだ余裕がある内に…と言う感じでとても良心的な対応に思えるけれども、子会社のLCCであるV Airの運航を停止して、本体に吸収した時点で、やっぱり危なかったんだなぁ…と。
台湾資本のLCCは中華航空とシンガポール航空系のタイガーエアとの合弁であるタイガーエア台湾以外はなかったので、目の付け所は良かったんだと思うけれども、やっぱり航空業界って、施設産業な側面も持っているので、そこまで本体の資本が持たなかったと言う結果になった感じです。
それにしても、そこそこの路線展開をしている航空会社の運休は久しぶりの様に思えるけれど、もし、自分が旅に出ている間に、利用した航空会社が運航停止に陥ったら…と思うと、ゾッとしてしまう。
他社便を手配などしてくれるだけ、今回は良心的な対応だとは思うのですが、旅の時間の多くを、そちらに割かなければいけない訳ですし。
原因は、やっぱり墜落事故
トランスアジア航空と言えば、やはり墜落事故が2年続いたのに加え、墜落の瞬間を付近を走っていた車のドライブレコーダーに映っていたコトが知られていますが、やはりこの事故の影響は大きかったのだと思われるのですが(報道でも、この墜落事故の後、財務状況が悪化したとのコトになっている)、乗客減→運賃下げる→利益/売上減のスパイラルにハマってしまったのに加え、中国本土路線と並んで経営の柱であったと思われる日本~台湾路線の供給が過多になったのも大きかったのでしょう。供給過多なのに、台湾でも第3の航空会社と言うコトで知名度的にも劣っていましたし。
でも、それでいて路線展開は矢継ぎ早だったので、経営判断をミスした感じもありますけれどもね。日本路線だけで見ても、旭川・札幌・函館・仙台・成田・関空・福岡と飛ばしていましたし。
A330の定期便運航停止や前述のV Airの吸収など、急速に改善を進めていたのですが、遅かったのかも。
ところで…ですが、今回の解散の発表の際にも、“国際線・中国大陸線(現地語だと両岸航線)”と言う表記になるんですね。こう言う所まで、1つの中国と言う原則が貫かれているんだ…と、改めて。
日本にいると、頭では分かっていても、中国と台湾とを結ぶ路線は、国際線と言うイメージになってしまいがちなので。
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