タイ国際、9ヶ月ぶりの国内線運航!
経営破綻して、再建が進められている「タイ国際航空」ですが、2020年12月25日より一部の国内線の運航再開を発表しました。
「タイ国際航空」ブランドの国内定期便の運航は、2020年3月末以来なので、約9カ月ぶりと言うコトになります(「タイスマイル」名義での運航はあります)。
運航再開が決まったのは、バンコク(スワンナプーム)~チェンマイ・プーケットの2路線。
共に近・土・日曜日の週3往復のみの運航で、機材はビジネス30席・エコノミー262席の計292席のボーイング777-200ER。
スケジュールは以下の通り。
TG108 バンコク12:10→チェンマイ13:30 金・土・日曜運航
TG109 チェンマイ14:30→バンコク15:55 金・土・日曜運航
TG205 バンコク12:05→プーケット13:30 金・土・日曜運航
TG206 プーケット14:20→バンコク15:45 金・土・日曜運航
週3往復ですが、機材的には大きいのを利用する形なので、ある程度の需要があると踏んでいるのですかね?
1月からは日本路線も運航再開!
さらに2021年1月からは成田・関空~バンコク線を含む国際線8路線の運航再開もアナウンスされました。
日本との2路線については、2021年1月2日からの運航再開で、スケジュールは以下の通り。
TG643 成田11:45→バンコク16:45 火・木・日曜運航(1月3日~)
TG642 バンコク23:45→成田07:40 月・水・土曜運航
TG623 関空11:00→バンコク15:45 日曜運航(1月3日~)
TG622 バンコク23:59→関空07:40 土曜運航
1月以降に運航予定の国際線は、これで以下の10路線になります。
バンコク~香港|1日1往復
バンコク~マニラ|週1往復
バンコク~台北|週1往復
バンコク~ソウル|週1往復
バンコク~成田|週3往復
バンコク~関空|週1往復
バンコク~コペンハーゲン|週1往復
バンコク~フランクフルト|週1往復
バンコク~ロンドン|週1往復
バンコク~シドニー|週1往復
*全てバンコクはスワンナプーム発着
まだまだ便数は少ないですが、これでようやく1歩って感じでしょうか。
早くタイにも行ける日が来ると良いのですが。
経営再建策は年内にも策定?
さて「タイ国際航空」。
経営再建の真っ只中と言う状態ですが、肝心の経営状態の現状は…と言うと、2020年7~9月期の決算は、最終損益が約215億バーツ(約750億円)の赤字。
前年同期は約46億バーツだったので、やっぱり厳しい状態で、9月末時点の債務超過額も399億バーツ(約1,440億円)で、6月末に比べると約218億バーツ増。
9月末の負債総額は3,388億バーツにまで膨らんでいます。
タイ中央破産裁判所から会社更生手続きの開始決定は受けているので、年内にも債務の再編や収支の改善策を含めた再建計画案がまとまる予定。
この再建を気にJALみたいに旧塗装のカラーリングに戻さないかなぁ…
今の塗装、紫がどぎつくて…って思っちゃうんですけれど。
逆に疑問だったのは、負債がココまで膨らみ、債務超過状態で、現状、まだ再建計画案がまとまっていないのにもかかわらず、国際線って受け入れされるんですねってところ。
JALの経営破綻の時も、ここは苦労されていたと思うのですが…
何らかの保証を付けているのかも知れないし、現金で即納と言う条件でもあるのかも知れないけれど。
それにしても、元々、負債が膨らんでいたのに、コロナ禍の長期化。
どこまで縮小するのか…と言う感じで、下手したらスターアライアンス加盟を維持できなくなる可能性だってあるよなぁ…とも。
大韓航空によるアシアナ航空買収が決定的になっているので、さすがにスタアラとしてはアジア内で2社、なくなるのは大きいか。
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