スクート、燃油高騰でシンガポールまで片道1,600円の値上げへ!
シンガポールなどをベースにしているLCCのスクート。
日本にも成田・関空・新千歳へとシンガポールから就航していて、身近なLCCになりつつありますが、燃油費の高騰に伴って、2018年9月1日から、運賃を改定するコトが発表になっています。
今回の運賃の改定は、運航している全便が対象になっており、値上げ幅は路線によって異なりますが、片道あたり800円もしくは1,600円の値上げを行うとのコト。
今回の改定については、現状、運航費用の32%を燃油費が占めていますが、ここ最近、燃油価格の値上がりが続き、前年度比で見ると31%増となっていて、既に企業努力では現状の運賃水準を維持するのが困難になりつつあり、高騰した運輸価格分を価格に転嫁せざるを得ない状況になっているとのコト。
日本路線で見てみると、改定幅は、以下の通り。
発地 | 行き先 | 値上げ幅 |
成田 | 台北(桃園) | 片道800円増 |
バンコク(ドンムアン) | 片道1,600円増 | |
シンガポール | 片道1,600円増 | |
関空 | 高雄 | 片道800円増 |
バンコク(ドンムアン) | 片道800円増 | |
シンガポール | 片道1,600円増 | |
ホノルル | 片道1,600円増 | |
新千歳 | 台北(桃園) | 片道800円増 |
シンガポール | 片道1,600円増 |
そう言えば、親会社のシンガポール航空も、2018年4~6月期の連結決算は、燃油経費の増加が響いて、減益で着地しているので、仕方がない部分はあるのかな、と。
って…
成田~バンコクは片道1,600円の値上げになるのに、関空~バンコクは片道800円の値上げに留まるって、何故なのやら。
関空便は価格競争が激しいと言うコトなのでしょうかね…
ちょっと謎ですけれども。
その他の区間は、概ね、許容出来る範囲なのですが。
他のLCCにも波及するかどうか
ただ気になるのは、これが他のLCCにも波及して行くかどうかと言う所。
スクート以外も燃油費用の高騰と言うのは、どの航空会社にも関係して来ている所。
それを先物市場での取引で軽減させている訳ですが、長期間に渡っての燃油高騰はどこの会社でもリスクヘッジが出来なくなる訳で、そろそろスクートの様に、LCCと言っても、燃油費用を価格に転嫁して行く流れが出て来てもおかしくはない所。
折角、エアアジアXにスクート…と、東南アジアまで飛ぶLCCが定着してきた中で、そうした流れが断ち切られなければいいのですけれど。
まぁ、日系のLCCは元から航空券の値段がLCCと言ってもちょっと高値に設定されているので、スグに追随するコトはナイかと思いますけれど。
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因みに、9月1日出発で9月22日帰国の成田~バンコクを調べると、
往路…15,077円(XW101便)
復路…12,373円(XW102便)
合計すると27,450円(諸税込み)。
元の金額が安いので、例え片道1,600円の値上げだとしても、10%強の値上げと言う形になってしまいます。
もしスクートを利用して東南アジアへ出来るだけ安く飛びたいと思っている人は、8月末までに航空券を購入し終えていると言うコトが、必須になりそうです。
それにしても…
スクートって、セールじゃなくても案外、安い価格を付けて来るコトが多い様な…
日本線だけの特徴なのでしょうかね、コレって。
まぁ、有り難いコトではありますが、確かに、この値段では、大した黒字にもならないでしょうに…
それにしても…
タイ、行きたいっ!
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