木造と鉄骨のハイブリッド構造を採用!
羽田空港第1・第2ターミナルを運営する「日本空港ビルデング」が、新たに第1ターミナル北側にサテライト施設を建設する工事に着手したコトを発表し、具体的な完成予想を明らかにしました。
北側サテライトは、2026年夏ごろの供用開始を予定しており、地上3階建て。
建築面積は約1万1,000平方メートル、延床面積は約2万1,000平方メートル。
第1ターミナルの既存の本館施設からは動く歩道を設置した連絡通路で結ばれ、6つのスポット(駐機場)を完備。
全てのスポットがPBB(搭乗橋)を備え、搭乗口の番号は、31~36番になる見込み。
現在、第1ターミナルは、JALがメインになっているほか、スカイマーク・スターフライヤーも利用しているが、この北側サテライトを使用する航空会社は、今後、決定するとのコト。
羽田空港としては初めて木造・鉄骨ハイブリッド構造が採用され、1階は鉄骨、2階以上に木造を取り入れ、より自然のぬくもり・心地よい空間づくりを意識した施設になりそう。
また太陽光発電パネルなども設置し、建物が消費する年間の一次エネルギーを30%以上の低減を実現するとのコト。
本館改修工事に備えてサテライト新設
今回、新たに北側サテライト施設の建設に踏み切った要因は、老朽化によりエプロン部分の大規模改修工事が必要になったため。
既存搭乗口を順次、閉鎖して工事を進める計画で、搭乗口が不足するのに対応して、新たにサテライト施設を設けると言うコト。
サテライト施設の供用開始後に、本館側のエプロン改修工事に入るとのコトで、エプロン部分の大規模改修が行われるのは、1993年9月の第1ターミナル供用開始からは初めて。
『木造・鉄骨ハイブリッド構造採用の第1ターミナル北側サテライト施設』より
気になる北側サテライトの場所は、貨物施設前のエリア。
図で見る限り、さすがに横に長くなるな…と言うイメージで、仮にこのサテライト発着の搭乗便になった場合は、やや出発まで時間を見た方が良さそうな気がする(とは言っても、+5分ぐらいと言う感じでしょうか?)。
JALは、搭乗口を方面別に分けているが、現状、北ウィングを使用するのは、北海道・東北・北陸・東海・近畿方面への路線なので、必然的に今の運用ならば、北側サテライトを使用するコトになっても、これらの路線が対象になるのかな…と。
2タミサテライトは連絡通路を新設中
いよいよ第1ターミナルも改修工事がスタート。
今回の北側サテライトはその準備を兼ねた施設ですが、ANA側の第2ターミナルには、既にサテライト施設がありますが、元々は離れ小島的なスポット。
それが、本館とサテライト施設を結ぶ連絡通路の建設が行なわれている最中。
今回、新たに発表された第1ターミナルの北側サテライトは、その第2ターミナルのサテライトと位置的には似たような感じになります。
第2ターミナル側は連絡通路部分にも搭乗スポットが設けられますが、第1ターミナル側は連絡通路部分には特に搭乗スポットが新設されず。
合計で6つのスポットができますが、連絡通路部分にある既存のスポットのうち、2つぐらいはなくなりそうなので、純増は4つ程度なのは、ちょっともったいない気もしますね。
第1ターミナルは、利用客数と便数の割には広さがなく、必然的に歩く距離もそこまで長くはないので(あくまでも利用客数の割にはですが…)、このままどんどん広くなるのは、個人的には使いにくい印象を受けてしまうけれど、改修工事も控えているコトからこれは必要な施設なだけに、仕方がないかなぁ…とは。
ついでにサテライト部分にもラウンジとか作ってくれれば、もうちょっと混雑も緩和されるんですが、どうなんだろう…?
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