3ヶ月ぶりの全線運転再開へ!
元旦に起きた能登半島地震による影響で、運休が続いている「のと鉄道」。
線路を保有しているJR西日本ならびに「のと鉄道」による復旧作業が進められ、2024年2月15日にはJR七尾線・のと鉄道線の七尾~能登中島間で運転が再開していましたが、能登中島~穴水間は、運休が継続していた状態でした。
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最後に残った鉄道の運休区間である能登中島~穴水間16.8km。
今回、2024年4月6日から運転を再開するコトがアナウンスされました。
被災から約3ヶ月ぶりに「のと鉄道」も全線で運転再開になる見込み。
この運転再開に伴い、現在実施中の代行バスは4月5日に終了予定。
現状、全線再開後の運転ダイヤは未発表だが、当面の間、速度を落としての運転となりそう。
収益に向けては課題も多そうだけれど…
自然災害が発生して、線路が途切れると、どうしても経営余力の乏しい会社だと復旧までたどり着けないコトが多い中、「のと鉄道」に関しては、線路の保有がJR西日本だったコトも幸いしてか、なんとか全線が鉄道で復旧するコトに。
しかも震災発生から3ヶ月と言う時間での復旧。
関係各位の熱意や創意工夫が、この短時間での復旧に繋がったのでしょうが、やはり課題になるのはこれから…であるのは、間違いない。
「のと鉄道」は、かつてのように珠洲や輪島にまで路線が伸びていない。
なので必然的に観光客よりも沿線にお住まいの方がメインユーザーになる。
元々、過疎が進み、人が少なくなっているエリア。
今回の地震を機に、能登を離れると言う人も一定数はいるでしょう。
そうなると、ますます沿線の人口が減ると言う状況になり、利用の減少に歯止めを掛けるのは、至難の業。
起点になる七尾・和倉温泉には観光客が集まる訳だから、どれだけ他のエリアから来た人に乗って貰えるか…
それが大きな課題にはなりそう。
「のと鉄道」としても観光列車の「のと里山里海号」を走らせてはいる。
ただそれでも土日運行のみで、毎日の運転にはなっていなかったのが実情で、収益への寄与度はまだ高くはなかった。
今後、それをどこまで高められるのか…と言う話にはなりそうですね。
逆に言えば、観光客がいない沿線と言う訳じゃないので、どこまでそこを引き込めるか…と言う感じだけれども、復興過程で1度は観光客を引き込めたとしても、それを継続するのが何よりも難しい話なので、継続的な展開が求められると言えそうですね。
日常に戻る助けになる全線再開
何はともあれ、まずは全線での運転再開が見えてきた。
バス代行輸送が終了するとともに、2月15日から七尾~和倉温泉相互間に限り、定期券を含む乗車券のみで特急列車の普通車自由席を利用できる取り扱いを行なってきたが、それも終了するとのコト。
ホントに日常に戻るコトになる。
どこまで人が日常に戻るのかは、分からない。
観光客だって、どこまで来るのかはまだまだ分からない。
北陸割がまもなくスタートするし、新幹線の敦賀開業も控えて、北陸エリアにスポットが当たる機会も多くなるとは思うけれど、能登エリアもまた1つずつ活気づいてくればいいと願うし、今回の全線での運転再開が、その助けになれば…とも。
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