香港国際空港、ターミナル内へは利用者だけに!
空港内でデモ活動が繰り広げられ、全ての運航便が欠航になるなど、混乱が起きた香港国際空港。
現状は、ようやく欠航や遅れがなくなり、通常通りのオペレーションに戻っている様です。
香港空港でデモ発生!そう言った時、どう対処?
個人的に夏に入ると出張が多くなるのですが、今年は8月に入ってから怒涛の様に自宅にいない状態が続いていたりします。 んで、ようやくホッと出来る日になったら、香港国際空港が、空港で行われているデモの影響で、全てのフライトが欠航になっていたり…と、大きな出来事に。 デモの発端は、中国本土への犯罪容疑者引き渡しを可能とする「逃亡犯条例改正案」。 …
日本人的に考えれば、お盆の帰国ラッシュの前に、一段落が付いて良かった~なんて言う様に捉えられがちですが、デモ活動が終わった訳でも、何かしらの進展があった訳でもなく、単に“空港でのデモ活動が、1度、終了した”だけに過ぎないのが、現状で、いつどこで何があるか分からないと言う状態だったりするのは、変わりがなかったりします。
空港入場でチェックを実施!
そして、香港空港管理局は、“空港の使用妨害を禁じる”裁判所の臨時命令に基づいて、香港国際空港の入場制限を2019年8月14日付でスタートさせています。
この臨時命令は、公序良俗に反するデモ行為や抗議活動を禁止すると言うモノで、違反者は投獄や罰金を科せられる可能性があると警告されています。
この措置によって
・同空港の出発便を利用する搭乗者
・空港職員
・航空会社スタッフ
のみがターミナルビル内へと入るコトが出来ると言う形になります。
香港国際空港を利用する場合、
・24時間以内に香港を出発する便の航空券
・もしくは同上の搭乗券
・有効なパスポート
がターミナルビルに入る際に必要になり、
・第1ターミナル出発フロアにある降車エリア
・第2ターミナル出発フロアにある降車エリア
・エアポートエクスプレス(機場快線)プラットホーム
・地上交通センターに接続する南北の下り坂
などに検査スポットが設けられ、警察や空港の保安担当者が対応に当たっているとのコト。
これらの検査に時間が掛かるコトから、香港国際空港では、現在、予定出発時刻の3時間前に空港に到着するコトを呼びかけている状態です。
同時に、送迎の付き添いなどは、必要性がない限り、行わない様にも呼びかけを行っています。
外務省から渡航危険情報発出!
これは仕方がない措置なのかな…と言うのは、正直な所。
香港には意見を発する自由があると言っても、限度もあるでしょうし、空港機能がずっと麻痺していると言うのは、香港にとって必ずしもプラスの行為だとは言い難いですしね。
ただ“公序良俗に反するデモ行為や抗議活動”以外のデモ行為なんて、意味があるのか?とも思いますけれど。
着地点が全く見えなくて、双方の歩み寄りが皆無なのが、香港の混乱に輪を掛けている感じがしますが、2019年8月14日付で、日本外務省は、香港に対して、渡航危険情報のレベル1(十分注意してください)を発出しています。
まぁ、今更出すの…?相変わらず、遅いですね…って感じがしなくもないですし、出すならば空港でのデモが繰り広げられる前に出してよ…とも思いますけれどね。
今回のデモは、「逃亡犯条例改正案」に対しての完全撤回を求めるモノで、ここ数日で始まったデモ行為でもないんだから。
でも、情報収集能力と発信力が弱含みの日本の外務省がこうした渡航危険情報を出すぐらいの情勢だとも言えるのかも知れませんね。
なお、エアポートエクスプレスの運転間隔は、25分間隔に変更されており、便数が少なくなっている他、駐車場1と4が閉鎖になっているのも注意点になります。
長期化する香港の混乱に落としどころはあるのか?
それにしても…
長期化する香港のデモ活動。
こうしたデモ活動が長期化すると、組織だった活動体がある訳でもなく、指導者によって統率がしっかりと撮られている訳でもナイので、次第に弱含みになって行くコトが多いので、デモ活動側としては、これからが正念場と言う所でしょうか。
逆に、政府側としては待っていても損はしないと言う感じもありますからね。
ただ親中派が大勢を占める中での方針の転換は、なかなか難しいでしょうね。
どこに落としどころがあるのか。
それともそもそもそう言う気もないのか。
大好きな香港なだけに、これからの展開が気になる所ですけれど…
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