空港アクセスバスが自動運転バスに!
石川県の小松空港で、2024年3月9日からJR小松駅~小松空港間を結ぶ自動運転EVバスの運転が通年でスタートしました。
これは、小松市・BOLDLY社・ティアフォー社・アイサンテクノロジー社・損害保険ジャパンの5者が実証試験走行を行っており、
・BOLBLY社…自動運転車両運行管理プラットフォーム「Dispatcher」(遠隔監視などを含む)
・ティアフォー社…自動運転バス「Minibus」/自動運転ソフトウエア「Autoware」
・アイサンテクノロジー社…高精度3次元地図データの作成
・損保ジャパン社…自動運転リスクアセスメント
とそれぞれの技術を持ち寄り、1日4~5往復、空港アクセスバスとして走行していましたが、それを通年運行化すると言うモノ。
通年運行になる路線バスは、JR小松駅~小松空港間を直通(無停車)で結ぶ路線になり、所要時間は約15分。
小松駅発が1日6本、小松空港発が1日5本のダイヤ。
運行ダイヤの詳細は、こんな感じ。-
小松駅発 | 小松空港着 | 接続便 | 接続便 | 小松空港発 | 小松駅着 |
08:10 | 08:25 | JAL184 ANA4647 | ANA4648 | 09:05 | 09:20 |
09:30 | 09:45 | ANA754 | ANA751 | 09:55 | 10:10 |
11:05 | 11:20 | ANA1173 | ANA1234 | 13:05 | 13:20 |
13:30 | 13:45 | ー | JTA036 | 14:05 | 14:20 |
14:50 | 15:06 | ー | ANA1174 | 16:50 | 17:05 |
16:20 | 16:35 | ANA756 | ー | ー | ー |
運賃は大人が280円、小児が140円。
交通系ICカードはICOCA・Kitaca・PASMO・Suica・nanaca・TOICA・PiTaPa・はやかけん・nimoca・SUGOCAが利用可能。
向いてそうな路線ではあるけれど…
別に自動運転EVバスの運行がスタートしたと言っても、別に既存のバスの運転もあり、既存バスの中でEVバスがそのまま自動運転バスに切り替わったと言う感じ。
ただ自動運転バスは定員が15名。
着席での利用のみが許可されており、立席での利用は不可。
さらに“自動運転バス”と言っても、レベルでいえば、自動運転レベル2相当だと思われ、常にハンドルを握っているドライバーが乗務している形。
まぁ、ひとまず現在のレベルだと、公道を走るバスで、ある程度の速度を出すとなると、仕方がないのかな…と。
ただ小松駅~小松空港間ぐらいの距離ならば、かなり適している感じはするかな…と言うのが、率直な感想。
途中、無停車のノンストップ運転便なのも、より自動運転に適している感じがしますね。
道中、ほぼアップダウンもないし、見通しの悪いところも少ないですしね(ネックになるのは、駅前の交通量ぐらいでしょうか)。
個人的に嬉しいのは、交通系ICカードが利用できるようになった点。
北陸鉄道ならびにアクセスバスを担う北鉄加賀バスは、未だに全国の交通系ICカードが使えない状態。
せめて空港アクセス線ぐらいは使えるようにしたらいいのに…と思ったりもしますが(そうすると固定運用にしなくちゃならないのがネックなのかな…?)、今回、導入された自動運転バスは交通系ICカードが利用可能(だけれども北陸鉄道系のICカードであるICaは利用不可のようです)。
これはちょっと嬉しいですし、他の路線にも広がって行けば良いなぁ…と。
羽田線は新幹線の影響をどれだけ受けるか
今回、自動運転バスが導入される契機になったのは、一応、北陸新幹線の敦賀延伸なのでしょうが、そもそも延伸すると小松駅にも北陸新幹線がやってくるコトに。
そうなると空路はどうなるんでしょうね。
基本的には、メインは羽田線。
だけれども、この路線が最も影響を受けるコトに。
乗り継ぎ需要ももちろんありますから、一概に新幹線が来るからと言って、空路が全廃になるコトはないのでしょうが、それでも今の本数が維持できるかは未知数。
今の本数が維持できなくなると、利便性が落ちるので、より利用者が減ると言う悪循環になりそうなので、なんとか踏ん張って欲しい…とは思うんですけれどね。
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