イースター航空は日韓6路線で減便・運休!
日韓関係の悪化に伴って、先日、ティーウェイ航空の韓国~九州3路線の運休が発表されていましたが、同じくLCCのイースター航空も3路線で減便・3路線で運休が発表になりました。さらに韓国LCC最大手のチェジュ航空も減便を発表して、もう減便・運休一色と言う状態になって来ています。
現時点で、運休が発表されている路線と航空会社は以下の通りになります。
航空会社 | 運航区間 | 期間 | 内容 |
大韓航空 | 釜山~新千歳 | 9月3日~10月26日 | 週3便運航→運休 |
アシアナ航空 | 釜山~那覇 | 8月23日~ | 週3便運航→運休 |
仁川~福岡 | 9月中旬~ | 機材小型化 | |
仁川~関空 | 9月中旬~ | 機材小型化 | |
仁川~那覇 | 9月中旬~ | 機材小型化 | |
チェジュ航空 | 仁川~静岡 | 9月1日~ | 週5便運航→週3便運航 |
仁川~成田 | 9月16日~10月24日 | 週26便運航→週21.3便運航 | |
務安~成田 | 9月16日~ | 週7便運航→週4便運航 | |
仁川~名古屋 | 8月25日~10月26日 | 週16便運航→週12便運航 | |
仁川~新千歳 | 9月1日~10月26日 | 週12便運航→週2-3便運航 | |
仁川~福岡 | 期間不明 | 週20便運航→週15便運航 | |
仁川~那覇 | 期間不明 | 週7便運航→週1.5便運航 | |
釜山~関空 | 期間不明 | 週14便運航→週8.5便運航 | |
釜山~福岡 | 期間不明 | 週14便運航→週10便運航 | |
イースター航空 | 仁川~新千歳 | 9月18日~10月26日 | 週7便運航→週3便運航 |
仁川~那覇 | 9月18日~10月26日 | 週7便運航→週4便運航 | |
仁川~鹿児島 | 9月18日~10月26日 | 週4便運航→週3便運航 | |
仁川~茨城 | 9月18日~10月26日 | 週3便運航→運休 | |
清州~新千歳 | 9月5日~10月26日 | 週3便運航→運休 | |
清州~関空 | 9月6日~10月26日 | 週4便運航→運休 | |
ティーウェイ航空 | 釜山~大分 | 8月12日~10月26日 | 週3便運航→運休 |
釜山~佐賀 | 9月16日~10月26日 | 週4便運航→運休 | |
大邱~熊本 | 9月1日~10月26日 | 週4便運航→運休 |
最初に発表されたティーウェイ航空は、日本の地方空港~韓国の地方空港間の路線でしたから、元々の基盤が弱含みだったと言う感じがしなくもないですが、イースター航空は、仁川~日本地方空港の路線の運休・減便が含まれるようになり、チェジュ航空に至っては、仁川~成田線でも減便が行われると言うほどに。
まぁ、仁川~成田線だと、他にも自社運航便があるから、減便しやすいと言う側面はあるのでしょうが、じわじわと影響が出ているのかな…と言う感じですね。
現在、発表になっている運休や減便は、とりあえず、今の夏スケジュールが終わる2019年10月26日までの分でしかありませんが、この影響がどこまで続くのかが分からない所が、ツラい所。
このままの流れが続くとしたら、冬のスケジュールでは更なる減便・運休が発生してもおかしくはナイ状況とも言えるでしょうね。
日本路線の比率が高い韓国の航空会社
韓国はLCCの数自体が、かなり多い国ですが、そのLCCの中でも日本線と言うのは、ウェイトが高いのが特徴だったりします。
チェジュ航空…国際線63路線/日本線23路線
イースター航空…国際線32路線/日本線12路線
ティーウェイ航空…国際線51路線/日本線25路線
エアソウル…国際線17路線/日本線11路線
エアプサン…国際線32路線/日本線11路線
ジンエアー…国際線32路線/日本線10路線
逆に日系の航空会社は、JALは羽田~金浦と成田~釜山線の2路線しかありませんし、ANAに至っては、羽田~金浦の1路線のみしか運航しておらず、比率はかなり低いのが実情だったりします。
LCCのピーチはさすがに韓国線が5路線と比較的割合が高めですけれども、これは日本企業が韓国路線を撤退or未就航の内に、韓国系の航空会社が次々と運航を開始したと言う感じでしょうか。
それは韓国側で旅行先を選ぶ際に、日本の人気が高いと言う表れだったりします(消去法で行き先を決めた人を含めても)。
なので、日本では韓国における反日機運が高まると、観光収入が減ると言うコトに繋がるのですが、それよりも寧ろ、長引けば長引くほど、韓国の航空会社の業績が、急速に悪化してしまうコトになります。
LCCの場合、機材的に長距離路線を飛ばせる訳ではナイですし、二国間協定が必要な国が多い中で、スグに他の国の路線を開拓すると言うのも難しく、さらに韓国の場合は、国内線が済州島行き以外は、ほぼ壊滅的な状況であるコトを考えると、ホントにこの状況が長引くと苦境に陥ってしまう感じがします。
日本をボイコットするつもりが、そのまま自国企業に降り掛かって来ると言う可能性が、やたらと高いのでは…と。
観光産業は、風任せ産業
韓国における反日機運の高まりと言うのは、一定周期ぐらいで起こっている話の様にも思えますが、航空路線がバタバタと運休に追い込まれると言うのは、今まであまりなかったのでは?と言う感じがします。
日韓路線を運航する航空会社もそうですが、日本で外国人観光客を集めている観光地や施設などは、やはり「観光」と言う産業の特性を、もっと学んでおく必要があるのかな…と言う気がします。
と言うのも、「観光」と言うのは、常に何かに左右されやすいモノ。
今回の様な二国間の事案でもそうですし、自然環境もそう。
戦争やテロ事件などは、劇的に左右されてしまいます。
また世界の経済状況によっても変動のある産業な訳で、そうした影響が出た時に、どれだけ最小限に抑えられるか。
それが問われる産業なのだと。
つまりは何かに過度に依存するのは、大変危険だと言うコト。
日本の地方空港だと、そもそも国際線を韓国路線に大きく依存している空港もありますが、そうしたコトですら危険だと言うコトを、改めて認識すべきなんだろな…と。
一言で言うと簡単ですが、自分たちではどうしようも出来ないチカラに左右される訳で、なかなか対処は難しいかとは思いますけれどもね。
それにしても…
日本の航空会社も、もうちょっと頑張れよ…と言いたくなったのは、ボクだけなんでしょうかね。
寧ろ、大韓航空とかアシアナ航空とか、ホント、路線展開、頑張ってるよなぁ…
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