常日頃、少しでもお得に旅が出来れば良いなぁ…と思っているアラフォーのワタクシ。
アラフォーなんだから、そろそろもう少しマトモでしっかりとした記事でも書いておきたいなぁ…なんて思う訳ですが、世間一般にそんなにゴロゴロとお得な話が転がっている訳でもなく(笑)。
ポチポチとポイント活動をしていても、キリがないしなぁ…なんて思いつつ、やっぱり“お得に旅を”となると、マイルが1番身近なんですよね。
で、その他に何かないかなぁ…と考えて、思い出したのが、株主優待。
そう言えば、株主優待でほぼ暮らしている様な人もいらっしゃるみたいですが、そんな資本力もナイので、とりあえず、“旅”にまつわる優待をちょこちょこと調べてみたりしました(一部、実体験の株式を含む)。
まずはJALから。
いや、続くかどうかは分かりませんけれど。
だからひっそりと盆休みに入って、きっと誰も読んでいない時期を選んで1回目を書くんだけれど(笑)。
ってか、旅行関係の株式投資で、優待目当てって、そもそもそんなに優待を行っている会社もないのですけれどもね。
第一に、旅行関連の会社って、上場企業、そう多くないですし。
JALの優待の目玉は50%オフの株主優待券
1度は破綻したものの、復活して再上場したJAL。
規定の株を持っているだけで優待を受けられるコトで知られていて、個人株主も多い銘柄の1つかと。
そんなJALの株主優待は、まず株式保有数に応じて、JALグループの国内線の片道1区間が50%割引になる優待券が貰えると言うシロモノ。
とは言っても、早期で航空券を買える人(つまりは休みが前以て分かる人)からすれば、値段の差がほぼ無かったり、株主優待の方が高かったりするのですけれどもね。
優待券が貰えるのは、年に2回ですが、それぞれ保有する株数に応じて貰える枚数が異なるのが注意点になっています。
最低単位の100株だと、優待券が貰えるのは、3月時点で株主だった場合のみで、9月優待は貰えなかったりしますから。
保有株数 | 3月株主・優待券枚数 | 9月株主・優待券枚数 |
100株以上 | 1枚 | なし |
200株以上 | 1枚 | 1枚 |
300株以上 | 2枚 | 1枚 |
400株以上 | 2枚 | 2枚 |
500株以上 | 3枚 | 2枚 |
600株以上 | 3枚 | 3枚 |
700株以上 | 4枚 | 3枚 |
800株以上 | 4枚 | 4枚 |
900株以上 | 5枚 | 4枚 |
1,000株以上 | 5枚(以下、500株毎に1枚) | |
100,000株以上 | 203枚+1,000株毎に1枚 |
路線や搭乗日によって運賃額が異なるので、どれだけお得になるのかは人によって変わりますが、使い方は簡単で、株主割引航空券を購入する際に、送られて来る株主割引券のスクラッチ部分を削って、発券用コードを入力するだけと言うシロモノ。
3月株主に対する優待券は、5月に届き、6月1日~翌年の5月31日までが有効期限になります。
9月株主に対する優待券は、11月に届き、12月1日~翌年11月30日までが有効期限になります。
長期保有優遇も300株以上でアリ!
長期保有優遇もあり、3年(7基準日)連続で同一株主番号で保有すると、各基準日ごとに、以下の株主割引券が追加で送られてきます。
保有株式数 | 株主優待券の追加枚数 |
300株以上 | 1枚 |
1,000株以上 | 2枚 |
10,000株以上 | 3枚 |
さらにこの他にJALパックツアー商品7%割引と言う割引券の配布も。
株主割引券は、JALグループ運航の国内線に限って使えるシロモノですが、こちらは海外のツアーでも利用が可能と言うのが、嬉しい所。
海外・国内ツアー各2枚で、保有株式数が100株以上の場合は、3月末に、200株以上の場合は、3月と9月が基準日と言うコトになります。
JALの場合、3月と9月で基準日が設定されていて、それぞれ保有する株数によって貰える優待券の枚数が異なる訳ですが、3月末を狙うのであれば、100株or300株(長期保有前提)、9月ならば400株が狙い目と言うコトになります。
JALの業績はどうなの?
とは言っても、そもそも「株価が下がったら元も子もない」のが、株式な訳です。
それは優待を目的にした所でも同じ。
しかもJALの場合、近年に1度、破綻しているからこそ、尚更、気になるのが業績と言うコトになります。
と言うコトで、JALの業績を見てみます。
業績 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 利益 | 1株利益 |
2017年3月連結 | 1,288,967 | 170,332 | 165,013 | 164,174 | 456.6 |
2018年3月連結 | 1,383,257 | 174,565 | 163,180 | 135,406 | 383.2 |
2019年3月連結 | 1,487,261 | 176,160 | 165,360 | 150,807 | 432.1 |
2020年3月連結予 | 1,563,000 | 170,000 | 176,000 | 114,000 | 328.0 |
配当金を見てみると、こんな感じ。
配当 | 配当金 |
2017年3月 | 94円 |
2017年9月 | 52.5円 |
2018年3月 | 57.5円 |
2018年9月 | 55円 |
2019年3月 | 55円 |
2019年9月予 | 55円 |
2020年3月予 | 55円 |
自己資本比率は57.4%。PERは10.04倍。PBRは0.99倍。
高値と安値は、以下の通り。
年初来高値 | 4,127円(2019/02/25) |
年初来安値 | 3,201円(2019/08/06) |
上場来高値 | 6,110円(2014/07/22) |
上場来安値 | 2,650円(2014/10/14) |
現在の株価は、こんな感じ。
JALの株主優待は、お得なのか?
さて、これを踏まえてみると…
そもそも優待が受けられる単位株である100株までの最低売買代金は、33万円以上(この記事を執筆している2019年8月7日時点の話)。
配当利回り+優待利回りを合わせても、年3.4~3.6%程度と言えるでしょうから、300株まで買い増すと必要な元手は約100万円になる訳で、手が出しやすいかと言われると、ビミョーな所かと。
そんなにお得とは言い難い感じはしますね。
ただ国内線で利用出来る優待券は、50%割引になるので、単価の高い航空路線で使う場合は、利回りが良くなりますし、こうした優待券は非課税と言うのは、嬉しい所。
個人的には、国内線の優待券よりも、改悪はされましたが、ブリティッシュ・エアウェイズのマイルをどうにか安値で仕入れて、特典航空券で飛ぶ方が良いかな…とは思いますが、優待券は各種金券ショップやメルカリで販売出来るので、優待が受けられる分だけを手にしておくと言うのは、悪くないかと。
ただ間違いなく言えるのは、今のJALは財務がしっかりしていると言う所。
この先数年間は、今まで抑制してきた路線展開に積極的になるのが予想されるので、あまり業績的には冴えない状況が続くかも知れませんが、それでも破綻で債務を整理しただけあって、財務的にはしっかりしているのが、最大の特徴なのだと。
そして何よりも、今の低金利時代。
銀行に預けていても、全然、お金が増えない時代です。
それならば株を買うと言うのは、アリですよね、そもそも。
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