七尾まで普通は通常本数で運転再開!
JR西日本が、令和6年能登半島地震による影響で運休となっている七尾線について、2024年1月22日から羽咋~七尾間での運転を再開するコトを発表しました。
具体的な運行予定は、以下の通り。
- 普通列車|
羽咋~七尾間で運転再開
・始発から通常の列車本数で運転(運転時刻に変更が発生する場合アリ)
七尾~和倉温泉間は運休
・概ね2月中旬の運転再開を目指し、復旧作業中 - 特急列車
・金沢~七尾駅間で一部列車のみ運転再開
・その他の列車ならびに七尾~和倉温泉駅間は運転休止
・運行予定の列車…
能登かがり火号(金沢~七尾)…1号・8号
サンダーバード号(大阪~七尾)…17・20号
まさか特急まで一部ですが、運転再開になるとは思っていなかったので、ちょっと驚きです。
「能登かがり火」は3往復、「花嫁のれん」は2往復が休止と言うコトになりますが、県都・金沢に加え、大阪まで1本で行けると言うコトは、やはり復興の手助けになるのでは…と。
のと鉄道も能登中島まで2月中旬の復旧を目指す!
さらに「のと鉄道」の七尾線についても、復旧の動きが出てきました。
まず「のと鉄道」の現状。
- 運行状況…全線で当面の間、運行休止
- 定期券・観光列車などの払い戻し…体制が整い次第、開始予定
- 窓口…穴水・能登中島・田鶴浜駅窓口は当面の間、休止、七尾駅の係員は当面の間、不在
- 連絡…現在、まだ電話が使用できない状況
- あつあつ亭…今季休業
こうした状況ですが、まずは七尾~能登中島駅間については、JR西日本が復旧工事計画を策定の上、速やかに施工を進め、2月中旬ごろまでの復旧を目指すとのコト。
「のと鉄道」の七尾線は、運行を行う第2種鉄道事業者が「のと鉄道」。
線路や施設を保有しているのは第3種鉄道事業者の「JR西日本」。
仮に「のと鉄道」での復旧となると、資本も限られているコトから、ここまで早くの復旧見通しは立たなかったでしょうし、もしかするとそのまま廃線の可能性すらあったように思いますが、ここはJRが第3種だったコトが不幸中の幸いだったと言えるのだろうか。
ただ赤字会社の復旧であれば、国による実質97.5%の補助が受けられる。
それに対して、JR西日本は、黒字会社である。
そうなると、鉄道軌道整備法施行令上、国が1/4、県・自治体が1/4、鉄道会社が1/2と言う負担額になる。
JR側の負担額も、かなりのモノになると思うが、県が独自の支援策を出すのか。
それとも今後、「のと鉄道」に対して、使用料の値上げを行う可能性があるのか…
どうなんでしょう。
ただまずは復旧に向けて動き出したコトを、素直に喜ぶべきなのでしょうけれど。
自然災害による長期運休や廃線が目立つ中で…
近年、ローカル線は廃線が多く出ているし、その噂も多いけれど、その中で廃線の理由の1つとして挙げられるのが、自然災害。
利用者減を理由に掲げるコトももちろん、多いけれど、自然災害も多い。
中には、高千穂鉄道のように鉄道事業者自体がなくなるコトもあるレベル。
東日本の大震災の時は、三陸エリアでBRT化が進められましたし、最近だとJR九州の日田彦山線も一部区間がBRT化した。
また根室本線の2016年の台風による災害から一部区間が復旧しないまま、廃線の決定がなされている(実際の廃線は2024年3月31日の予定)。
廃線の決定はなされていないけれど、現在も自然災害による不通区間がある路線も、
・津軽線
・米坂線
・大井川鉄道本線
・山陰本線
・美祢線
・肥薩線
・くま川鉄道線
とずらりと控えている。
そうした中で、早期の復旧には、ホントに頭が下がる思い。
どうか穴水まで運転が再開されて、また多くの人が能登に訪れやすくなりますように…
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