2019年度対比で3.2%増!
国土交通省が、航空輸送統計の2023年10月分の速報値を発表しました。
これによると、国内線では前年同月比12.2%増の913万人。
2年1ヶ月連続で前年超えと言う結果。
そして、コロナ禍前の2019年同月比で見ても3.2%増となり、コロナ禍後、初めてコロナ前を上回ると言うコトになりました。
羽田~新千歳などの幹線では前年同月比10.6%増となり、合計で400万5,000人。
羽田~関空・伊丹~福岡・那覇の3路線は前年度割れと言う結果ですが、合計値だとこちらも2年1ヶ月連続の前年超え。
ローカル線も13.6%増の512万5,000人を記録し、こちらも2年1ヶ月連続で前年を上回る結果に。
一方の国際線の速報値は前年同月比で70.2%増の116万9,000人。
ただコロナ禍以前の2019年同月比で見ると、まだ24.9%減と言う形で、なかなかコロナ禍以前の水準にまで到達しない状態。
ただ前年度比で見れば、2年7ヶ月連続で上回ったと言う結果になりました。
方面別で見ると、中国・韓国・その他のアジア・太平洋(グアム・ハワイなど)が前年の2倍に達するなど、力強い回復状態。
その他のエリアも軒並み前年同月比を上回り、全エリアの合計でも前年の2倍を記録する状態にはなっています。
国際線復活のカギは、どこにある?
国内線がようやくコロナ禍以前を上回ったと言う話。
個人的には思ったよりも早くに上回ったなぁ…と。
ビジネス需要がテレワーク・出張費削減などで減っていると思っていたので、国内線と言えども、なかなか回復しないのでは…?と思っていたので。
もちろん、ビジネス需要が回復したのかどうかは、数字上では判断できない。
ビジネス需要を上回る旅行需要があったのかも知れない訳だし。
日本人の旅行需要が伸びてなくても、インバウンド需要が伸びていれば、国内線需要も回復する可能性はある訳ですしね。
ただ2023年5月の5類移行以来、需要は増えている感じがする。
LCCでなくても、座席の使用率がやたらと高かったり、平日の昼下がりのフライトでも、なかなかの搭乗率の便も多かったですしね。
数字もそれを示している様な感じ。
で、国際線。
確かに需要は戻って来ているのでしょうが、そこまで一気に戻って来ている訳じゃない。
何が理由なのか。
まずはやはり大票田の中国需要が全然、戻っていないと言うコト。
前年度比では大きく戻して来ているけれど、総数としては、まだまだ。
ただ中国路線は、今後、戻ってくるのは、確実だろう。
問題は、それがどのぐらいのタイミングになるのか…と言うだけで。
なので深刻なのは、ビジネス需要と海外に行く習慣がない人へのアプローチなのかな…
あとはやはり燃油サーチャージの高騰・航空券価格の高騰。
そして為替レートだな…と。
行動様式は、コロナでは変わらなかった…
長かった…
そう言うべきなのか。
それとも思ったよりも早く人が戻って来たと言うべきなのか。
個人的には、もっと時間が掛かると思っていました。
そう考えると、やはり人の行動様式はコロナでは変わらなかったと言うべきなのかも知れませんね。
もう1度、あの頃に戻って…とは言いませんが、密を避けて、休日・行先の分散化と言うのは、日本には必要な話だったと思うのですが、やはりなかなか社会の構造を変えるのは、難しかった…と言うべきなのでしょうね。
で、結局、終わってみれば何も変わらない日々。
日本だけなのかな、そう言うの。
それとも世界各国、同じような話なのだろうか。
ふと、そんなコトを思ったけれど、何はともあれ、国内線がようやくコロナ禍以前の水準に戻ったと言うのは、喜ぶべき話なんだろうな。
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