JAL側は乗客乗員、全員が無事
2024年1月2日、羽田空港の滑走路上で、乗客乗員379人を乗せて新千歳を16:00に出発して羽田に17:40に到着予定だったJAL516便と海上保安庁のMA722固定翼機が、C滑走路上で衝突し、炎上すると言う大事故が発生した。
JAL側の乗客乗員379人は全員が脱出。
海上保安庁の航空機に乗っていた乗員で死亡する方が出ると言う結果に。
年1回、機体の片側から乗客全員を90秒以内に脱出できるように訓練していると言う旅客機の乗員。
今回、ほぼ満席に近い状態であったJAL側に犠牲者が出なかったと言うコトは、その訓練の結果なのだと言えるし、炎が目視できる状態の中で、手荷物などを持たず、しっかりと行動した乗客の意識なのだろう。
少しずつ分かって来たコト。
まず管制官が海保側に対しては、滑走路の手前まで進む指示は出していた。
が、滑走路の中に入る許可は出していなかったと言うコトが判明。
交信履歴も公開されたが、それからしてもしっかりと海保側が滑走路の手前まで進む許可が出たコトを理解している感じ。
一方のJALに対して、管制官は着陸の許可を出していたとのコトで、JAL側の機長もそれを認識している。
もっと調査を進めて行かないと…と言うコトになり、現時点で判断するのは早計と言えるだろうし、今後の原因解明が望まれるところだが、交信の履歴を見る限り、事故は起こりそうにない。
それでも事故が起きた。
あまりにも衝撃的な事故なだけに、対策はしっかりと立てられるコトが望まれますね。
緊急時の撮影、そしてペット…
緊急時の撮影はNGなのでは…?
あってはならない事故。
ただ起きてしまった事故な訳だけれども、個人的に気になったのは、なぜ事故が起きたのか…と言う点ではあるが、その他としては、SNSなどに乗客の方が撮影したと思われる動画などが上がっているコト(脱出前までの機内の様子が撮影されていた感じ)。
非常脱出時に国土交通省が掲げている注意点としては、以下の通り。
- 持込手荷物の収納場所および収納方法
- シートベルトの使用方法
- 電子機器の使用制限
- 喫煙の制限
- ライフベストの配置場所、着用および使用方法
- 酸素マスクの八場所、着用方法および酸素供給機能の起動方法
- 非常口の場所
- 離着陸時、テーブル・背もたれなどを元の位置に戻すコト
- 衝撃緩和姿勢
- 緊急時は乗務員の指示に従うコト
- 非常脱出時の注意点
- 手荷物の持ち出し禁止
- ハイヒールなどの鋭利なモノを身につけないコト
- 非常口の開放方法
- カメラ・ビデオなどによる撮影の禁止
- 脱出スライドの滑り方(着地点が見えるように上体を起こすコト)
- 脱出スライド下での救助者の確保や機体近辺からの速やかな離脱など
こうして見ると、ひとまず脱出時のみ撮影の禁止になっている訳で、厳密には禁止と言えるのかどうかは素人的には分からない。
衝突後もしばらくは消火活動が行われるかも…と言うコトで、スグに脱出が行なわれた訳でもナイようだし。
ただ1秒・5秒を争う脱出時間なだけに、やはり機内の様子を撮影などしていて、初動が少しでも遅れるのは致命的なようにも思うのだけれど、どうなんだろうか…と。
もちろん、記録としては貴重な記録であるコトには間違いがないし、そうした記録があるから、機内は泣き叫ぶ子供はいたけれども、我先に…と行動するような乗客がいなかったと言うのは分かる訳だけれども。
ペットを見捨てるコトができるのか?
またJAL機にはペットの預け入れが2件ばかりあったとのコト。
JALの場合、ペットは空調を利かせた貨物室での保管と言うコトになり、こうした緊急時はよほどの余裕がない限りは対処できない。
その辺りも今後の課題にはなるのかな…とは。
スターフライヤーがペットの同乗を全便でスタートさせるが、逆にこうした緊急時、手の届く場所にいるペットを飼い主が見捨てるコトができるのかな…と言うのも、正直、疑問。
脱出時はあくまでも何も持たずに、速やかに機体から脱出するコトが求められている。
JALだと貨物室での保管になっているから、諦めざるを得ない部分がある。
が、今後、客室へのペットの同乗が進むと、諦められなくなる状況が生まれるのではないか。
ペットは生き物。
そして家族同然の生き物。
それを諦めて、客室に置きっぱなしにできる飼い主がどれだけいるのだろう…
原因究明が待たれる…
JAL側には死者が出なかった。
ペットは助けるコトができなかったが、ひとまず乗客乗員に死者が出ず、全員が脱出を果たしている。
一方で、海保側にはお亡くなりになった方が出ており、痛ましい事故になった。
しかも日本の空の大動脈である羽田空港で。
まずは原因究明。
そしてしっかりと対策が立てられるコトを願わずにはいられない。
ヒューマンエラーの可能性も高そうだが、そうだとしても対策は立てられる訳だし。
また滑走路が1本、閉鎖されている影響で、羽田空港を発着が大きく乱れた状況なので、近日中に羽田空港を利用するような方は、時間に余裕をもって行動ください。
そして新年早々の痛ましい事故ではあるが、お亡くなりになった方のご冥福を祈りたい。
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