タイ国際航空のマイルが改定に!
日本人の中では、なかなかこの航空会社でマイルを貯めていると言う人は、いらっしゃらないかとは思いますが、タイを代表するフラッグキャリアであるタイ国際航空のマイレージプログラムが、2019年10月1日から変更されるコトが発表になっています。
タイ国際航空のマイレージプログラムは、「Royal Orchid Plus」。
ANAやユナイテッド航空同様に、スターアライアンス加盟航空会社で、東南アジアでも有名な航空会社ですが、今回、大きく変わるのは、加算率とマイルを特典航空券に帰る際の必要マイル数の部分。
ファーストクラスや、予約クラスの高い航空券は、加算率が向上しているのが、今回の改定の目玉と言えるかも知れません。
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予約クラスが高い航空券は、改善!
具体的には、以下の通りなのですが、ファーストクラスの予約クラス「F」なんて、加算率が150%から一気に250%に加算率が上がると言うシロモノ。
まぁ、最上位クラスであるファーストクラスの最上位予約クラスで、航空券を購入する人なんて、ホントに極々一部の人なのだとは思いますが。
クラス | 予約クラス | 加算率 | |
~9月31日まで | 10月1日~ | ||
ファーストクラス | F | 150% | 250% |
A,P | 150% | 200% | |
ビジネスクラス | C,D | 125% | 150% |
J,Z | 125% | 125% | |
プレミアムエコノミー | U | 110% | 110% |
エコノミー | Y,B | 100% | 110% |
M,H,Q | 100% | 100% | |
T,K,S | 75% | 75% | |
G | 50% | 50% | |
V,W | 25% | 25% |
エコノミーの運賃名で言えば、Y・Bが「フルフレックス」、Q・H・Mが「フレキシー」、T・Kが「セーバープラス」、V・Wが「セーバー」にそれぞれ該当しますが、予約クラスが低い航空券の加算率は、今回の改正では、一切、変更がありません。
加算率が向上したと言っても、普通運賃だったりする予約クラスの加算率が上がっただけと言う感じがしなくもないですね。
なので、逆に言えば、多くの観光客にとっては、あまり恩恵を受けるコトはなさそうな、そんな気配すらしてしまいます。
いや、正しく言えば、“変わらなかった”と言うコトは、少なくとも加算率については、“改悪ではない”と言えるのかも知れませんけれどもね。
特典航空券への必要マイル数は大きく変化
同時に、特典航空券への必要マイル数も変更になっています。
具体的に見ると、以下の通り(参考までに日本~タイの部分だけ、現状の必要マイル数も下段に記載しておきます)。
区間 | エコノミー | プレエコ | ビジネス | ファースト |
タイ国内線 | 7,500 | 8,750 | 10,000 | 15,000 |
カンボジア・ラオス・マレーシア・ ビルマ・シンガポール・ベトナム | 12,500 | 15,000 | 20,000 | 35,000 |
中国(北京以外)・香港・台湾 | 17,500 | 22,500 | 30,000 | 42,500 |
インドネシア・フィリピン | 17,500 | 22,500 | 27,500 | 35,000 |
バングラデシュ・インド・ ネパール・スリランカ | 17,500 | 22,500 | 27,500 | 37,500 |
日本・韓国・北京 | 22,500 | 30,000 | 47,500 | 67,500 |
現状の日本路線 | 31,500 | 42,000 | 52,500 | 77,000 |
オマーン・パキスタン・ドバイ | 22,500 | 30,000 | 42,500 | 60,000 |
オーストラリア | 27,500 | 35,000 | 65,000 | 90,000 |
ニュージーランド | 42,500 | 62,500 | 85,000 | 115,000 |
ロシア・欧州 | 42,500 | 62,500 | 90,000 | 125,000 |
今までは旅程のマイル数によって、必要マイル数のチャートも変わっていたのが、ゾーン制になる感じで、新しいゾーン制の必要マイル数を見てみると、日本~タイ路線は、基本的には、必要マイル数が減額と言う感じになっています。
が…
そもそも特典航空券への必要マイル数が高すぎるので、やっぱり日本人には使いにくい感じがしてしまうプログラムですね。
しかも、今回のゾーン制、かなり恣意的な区分けになっている様な気がしなくもないです。
オーストラリアとニュージーランドで違い過ぎるやろっ!とか、つい思っちゃったり。
まぁ、逆に言えば、オーストラリア線とかは狙い目になるのかも知れませんが。
独自の提携航空会社がナイのが痛い
タイ国際航空は、傘下に「タイスマイル」と「ノックエア」を持っており、このLCC2社への搭乗でもマイルが積算出来ます(タイスマイルは、正確に言うと別会社ではなくタイ国際航空の一部門ではありますが)。
ただ逆に言えば、スターアライアンス加盟航空会社以外の提携航空会社は、この傘下の2社のみ。

やっぱりよっぽど“タイ国際航空”が好き!と言う方以外は、同じスターアライアンス加盟航空会社であるANAでマイルを積算する方が、便利でしょうね。
せめてスターアライアンス加盟航空会社以外の航空会社とも提携があれば良いのですけれどもね。
実際、タイ国際航空って、日系の航空会社の中ではマイルが加算出来ないマダガスカル航空やエル・アル航空、ガルフエアとかとも共同運航で提携関係があるので。
とは言っても、やっぱり貯めにくい航空会社ですかね。
少なくとも、今回の改正でも日本に住んでいて“貯めたくなる”様なマイレージプログラムにはならなかったと言うのは、確かだと。
日本路線は、東京・大阪・名古屋・福岡・札幌と、大都市をちゃんと抑えている航空会社で、便数も多いですし、日本人にも人気のタイを代表する航空会社なだけに、ちょっと残念な感じしかしないデスね。
まぁ、タイ国際航空は、赤字が続いている航空会社の1つですから、これからも大盤振る舞いと言うのは、考えにくいでしょうし。
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