羽田就航のヴァージンとANA!
「ANA」が、2023年6月28日から羽田~ケアンズ線を開設したばかりのオーストラリアの「ヴァージン・オーストラリア」と、マイレージでの提携とコードシェアの拡大を発表しました。
ANAマイレージクラブ会員は、対象運賃でヴァージン・オーストラリア運航便に搭乗すると、マイルが獲得できるようになるほか、ケアンズ~ブリスベン・シドニー・メルボルン・アデレード・パースと言ったオーストラリアの主要都市への乗り継ぎもより便利になる。
ひとまず、予約クラス別のマイル加算率は、こんな感じ。
予約クラス | マイル積算率 | |
ビジネスクラス | J /C /D | 150% |
エコノミークラス | Y /B /W /H /K /L | 100% |
R /E /O /N /V | 70% | |
P /Q /T /I /S | 50% | |
G | 50% | |
M | 30% |
今後は、マイル→特典航空券への交換も可能になるコトが発表済みですが、今回は、特に必要マイル数などは未発表なので、今後の発表を待ちたい所ですね。
また同時にANA運航の日本国内12都市の路線にもヴァージン・オーストラリアとのコードシェアがスタートしました。
再建計画は、順調なのかな?
オーストラリアの航空業界は、やはりワンワールド加盟の「カンタス航空」が強く、「ヴァージン・オーストラリア」は、コロナ禍で国際線は全便運休した上で、経営破綻。
ヴァージン・オーストラリア、事実上の経営破綻へ!
辛うじて、運航は継続し、会社も存続しましたが、立て直しに向けて途に就いたばかり。
「ANA」が所属するスターアライアンスは、世界最大のアライアンスですが、エリア的にオセアニアが弱く、ニュージーランド航空が加盟しているのみで、最大のオーストラリアを地盤にした加盟航空会社がナイ状態。
それを考えると、組み合わせとしてはぴったりですかね。
ただ実際、どこまで再建計画が順調に進んでいるんでしょうね。
そもそもコロナ禍での経営破綻ではありましたが、それ以前から赤字を出していた状態の「ヴァージン・オーストラリア」。
そもそも、2019年12月末時点の負債総額が、約50億オーストラリアドル(約3,400億円)と言われていますが、かなりの大きい赤字が続いていた訳です。
もちろん、機材を大きく整理して、より強固な経営体制を構築しての再建なのは間違いがないですし、再建に当たっては債務の整理も行われたのでしょうが、コロナ禍以前には1/3のシェアを持っていたオーストラリア国内線も、どれだけシェアを確保できているのだろう…?
ま、需要を補う上でも「ANA」との提携が必要だったとも言えますが。
提携先が特徴的なヴァージン
因みに…ですが、「ヴァージン・オーストラリア」のマイル提携先は、現状、こんな感じ。
- ANA(スターアライアンス)
- ユナイテッド航空(スターアライアンス)
- シンガポール航空(スターアライアンス)
- エアカナダ(スターアライアンス)
- 南アフリカ航空(スターアライアンス)
- ヴァージン・アトランティック航空(スカイチーム)
- カタール航空(ワンワールド)
- エティハド航空(未加盟)
- ハワイアン航空(未加盟)
- 海南航空グループ(未加盟・海南航空/天津航空/首都航空/香港航空)
- フライペリカン(未加盟)
- リンクエアウェイズ(未加盟)
さすがに「カンタス航空」がライバルとしているので、ワンワールド系はカタール航空のみですが、かなりスタアラ系との提携が強い航空会社(ただヨーロッパ地盤のスタアラ加盟航空会社との提携はなし)。
あと海南航空グループとの提携があるのみ、特徴ですね。
まぁ、ANAとの提携もスタートしたので、日本在住ならばANAで貯めればOKと言えますがね。
でもエティハドとの提携もあるし、なかなか面白い提携関係なんですよね。
日本に就航している航空会社も多めですし。
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