成田空港、旅客サービス施設・保安料を9月1日から値上げへ!

大人は1人2,460円に値上げへ!

成田国際空港が、2023年9月1日から、国際線旅客サービス施設使用料(PSFC)・旅客保安サービス料(PSSC)を、値上げするコトを発表しました。

具体的な金額は、以下の通り。

国際線旅客サービス施設使用料
ターミナル区分 改定後現行
第1・第2
ターミナル
大人 2,460円2,130円
小人 1,240円1,070円
大人乗継1,230円1,060円
小人乗継620円530円
第3
ターミナル
大人 1,370円1,040円
小人 690円520円
大人乗継690円520円
小人乗継350円260円
旅客保安サービス料
全ターミナル共通共通 550円530円

*小人…満2歳以上12歳未満
小人が大人用航空券を利用する場合は、大人料金適用
2歳未満が小人用航空券を利用する場合は、小人料金適用

値上げの理由としては、昨今のエネルギー価格や人件費など、諸物価の高騰を挙げており、企業努力だけではコストアップに対応できなくなったとのコト(『国際線旅客サービス施設使用料金等料金の改定について』)。

料金については、現行通り、航空券の購入時に航空券代金と共に支払うオンチケット方式での徴収が継続される。

ワンターミナルに向けて動けない時期に?

成田空港と言えば、現行ターミナルを廃止し、1つの新ターミナルに集約させる構想が浮上している最中で、中間のとりまとめ結果も公表されたばかり。

成田空港、ワン・ターミナルに向けて、中間とりまとめ発表!

2029年にも予定されている新滑走路の建設後の話ではありますが、それから新ターミナルに向けて動き出す感じ。

なので、第1・2共に当面は、そのままの状態。

逆に言えば、新たなターミナル建設が控えているので、そろそろ大規模な修繕や改善が行われる見込みは薄くなるタイミング。

現行のターミナルは、第1・2共に、既にやや時代にそぐわなくなっている感じはしますが、その中での値上げ。

まぁ…
サービス云々よりも、ホントに諸物価が高騰していると言う話なんでしょうね。

ただ正直、ちょっと高いかなぁ…と思わなくもない。

仕方がないぐらいに物価が高騰しているのは事実だけれど、物価が落ち着いた時にも、どうせ値下げはしないんだろうし。

それでいて、空港の施設自体には、競争原理がある訳じゃなく、あるとしても対羽田ぐらい。

ソウル・仁川がどれだけ日本の旅客を奪ったとしても、首都圏民だと多くは羽田か成田から仁川を経由するしかないので、使わざるを得ないですしね。

施設の貧弱さは感じるけれど…

それでもコロナ禍に加え、物価の高騰。
決して、空港経営も楽じゃないのでしょう。

特に成田の場合は、ワンターミナル構想が控えているので、早急に経営基盤を強固にしておく必要性もありますしね。

ただやっぱり現行の成田の施設を見れば、他の世界の空港と比べると貧弱さは否めないんだよなぁ…と。

混雑も感じるし、屋根の低さによる圧迫感もある。
多客時に人の分散ができていない気もするし。

もちろん、古いターミナルになっているので、構造的に変えられないコトは多々あるのでしょうが、もうちょっとどうにかならないのかなぁ…と言うのが、本音ですかね。

古いターミナルだけれど、伊丹のように今風にしっかりとリニューアルされたターミナルだってあるのにね(便利になったかどうかは別として)。

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