サーチャージ、4月発券分から値下げへ!
「JAL」が、2023年4月1日以降の発券分から、国際線の燃油特別付加運賃(燃油サーチャージ)を引き下げるコトを発表しました。
現行の燃油サーチャージは、2月改定では値動きがなく、2022年12月以降発券分から同額になっていたので、2023年に入って初の値下がりと言うコトになります。
ひとまず、改定後の燃油サーチャージは、こんな感じに。
区間(日本発) | 現行 | 4月以降発券分 |
韓国・極東ロシア | 5,900円 | 4,100円 |
東アジア(韓国・モンゴル以外) | 11,400円 | 8,800円 |
グアム・パラオ・フィリピン・ベトナム・モンゴル・イルクーツク | 17,800円 | 12,700円 |
タイ・マレーシア・シンガポール・ブルネイ・ノヴォシビルスク | 24,700円 | 19,600円 |
ハワイ・インドネシア・インド・スリランカ | 30,500円 | 23,500円 |
北米・ヨーロッパ*・中東・オセアニア | 47,000円 | 36,800円 |
*ヨーロッパ内での乗継便に、ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)/フィンエアー(AY)・イベリア航空(IB)が運航するJALコードシェア便利用の場合は、区間ごとにビジネスクラスは40USD・エコノミークラス32USDが必要
燃油サーチャージは、シンガポールケロシンの市況価格2ヶ月間の平均を、同じ期間の為替レートの平均を円換算して出した金額を基に決定すると言う形になっていますが、今回の対象期間で見てみると、2022年12月~2023年1月のシンガポールケロシンの市況価格が、1バレルあたり平均123.95US$。
ここに平均の為替レート1US$=132.74円を換算して、14,992円。
改定前はゾーンLだったのが、ギリギリ15,000円を割ったので、改定後は一気にゾーンIになる感じですね。
タイまでの往復で、39,200円。
ハワイまでの往復で、47,000円。
北米大陸・ヨーロッパへの往復だと、73,600円。
まだまだため息が出ちゃいますけれどもね…
値下がりはしたけれど、燃油サーチャージ対策は?
確かに燃油サーチャージは、下がった。
2022年10~11月発券分だと、「JAL」の場合、欧米までの片道で57,200円も別途に必要でしたから、それを考えると36,800円になるので、片道で20,400円も下がった。
往復となると40,000円以上が下がる感じになりますからね。
ただ安くなったと言う感覚は、まだまだしないですね。
単に値下がりしたと言うだけで。
ましてや家族旅やカップルとなると、もちろん、燃油サーチャージはその人数分、必要になって来るので、長距離路線になれば、もう見たくもないような金額に、それだけで跳ね上がりますからね。
まだまだ高値の燃油サーチャージ。
どうにかして払わずに旅をしたい…と思ったら、まず考えられるのは、以下の方法。
LCCの利用を考える
まずは、やっぱりLCCを使う。
東南アジアまでぐらいならば、充分、LCCで行ける感じがありますし、JAL系のZIPAIRならば北米大陸の西海岸まで路線を伸ばしていますからね。
燃油サーチャージ不要のLCCを選べば、元々、運賃が安いだけあって、燃油サーチャージと合わせると、かなりフルサービス型キャリアと金額面では差が出ます。
ZIPAIRやエアアジアの一部の便などは、通常シート以外に上級クラスのシート(ZIPAIRで言えば、ZIP FULL FLAT)があるので、差が出た分をそちらに回して、快適に旅をすると言うのも、アリな気がしますね。
マイルを活用する
あとはマイルを活用すると言うのもアリ。
「JAL」のマイルを利用した場合、運航する航空会社によって特典航空券ならば燃油サーチャージが不要と言う航空会社が存在します(「JAL」運航便については、特典航空券でも燃油サーチャージは必要です)。
つまり、日本から東に向かう場合は、JALのマイルでもアメリカン航空・ハワイアン航空を利用。
西に向かう場合は、JALのマイルを使って、マレーシア航空・カタール航空を利用すると言うコト。
因みに、↑で上げた4社は、全てオンラインで特典航空券の発券が可能と言うのも便利な所です。
ただ燃油サーチャージは不要になりますが、デメリットとしては、必要マイル数が変わってくる可能性が高いと言う点で、基本的には必要マイル数がアップするコトが多いのは、要注意です。
なので、この方法については、行き先と必要マイル数によって考えるべきなのかも知れませんが。
ただそれでも長距離路線になればなるほど、燃油サーチャージは高い訳で、マイルで提携航空会社を使うと言う選択肢は、値下がりしたと言ってもまだまだアリな選択ですね。
4月以降の発券を!
あとは、あくまでも燃油サーチャージは発券日ベース。
今回の「JAL」の改定は、2023年4月1日以降発券分が対象なので、旅程的に問題なければ、4月まで予約・発券を待つと言うのも、王道な対策と言えますね。
それだけで燃油サーチャージが下がる訳ですから、夏休みの旅などならば、4月1日まで待つべきとは言えそうです。
このまま値下がり基調になるか?
このまま値下がり基調が続くのかどうか。
どうなんでしょうね。
ウクライナへのロシアによる侵攻は、まだ続いたままで、それに伴うロシア上空の飛行回避も続いている状態ですし、一気に下がると言う感じはないのかな?と言うのが、正直な感想。
為替レート的には、日銀総裁が変わるコトで、どうなる?と言うのはありますが、まだまだ円が弱いままだし、この先、一気に強い円が戻るコトは、もうないでしょうし。
ゆるりと下がる。
そんな感じになって行くのかな?と。
逆に言えば、今回はギリギリ、ゾーンIまで下がりましたが、次回の改定の際も今のゾーンをキープできるかどうかは、ビミョーな情勢だと思う。
それなら、夏休みの旅行などは次の改定である6月まで待つ必要はないのかな?と言う感じはしますけれどね。
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