タイ国際航空、1年前倒しでの経営再建完了見込みに!日本線は増便を示唆!

航空需要回復で、経営再建前倒し完了へ!

経営再建中の「タイ国際航空」。
2020年4月に当時のスメート最高経営責任者(CEO)が辞任して以来、CEO職は代行を置いて空席のまま経営再建を進めていたが、2023年2月1日付でチャイ・エアムシリ氏(1月末まで最高財務責任者(CFO))が就任。
それを機に開いた記者会見で、当初、2025年で想定していた経営再建の完了が2024年に前倒しで完了できそうな見通しを示しました。
新型コロナウイルス対策の緩和が進むタイ。
水際対策もアジア諸国の中では早めに撤廃し、航空需要が回復しているのが、前倒しを後押ししている模様。

経営破綻後は、人員削減・路線の再編成などの事業再生計画を実行。
債務の株式化を行ない、現状、再建計画の70%の進捗状態だとのコト。

2022年12月期決算は今月にも発表予定だが、売上高は対前期で4倍弱の約900億バーツ(約3,500億円)程度にまで回復。
2023年12月期は、前期比で40%増と言う強気の状態。

これが達成するとコロナ禍以前と比べても70%前後にまで回復するコトになる。

年内にも北京・上海と言った中国5都市への路線の運航再開を計画中。
運用機材も、需要回復を受けて、現行の49機から2022年末には58機にまで増やす方針。

日本については、新たな路線開設の計画は、現状ではなく、既に就航済みの路線を増便する考えを示しました。

全体の路線数も、2023年度内には対コロナ禍以前で65%。
2025年度には対コロナ禍以前で85%までの回復を目指すとのコト。

順調に「タイ国際航空」の再建が進んでいるのかな?と言う感じですね。

まぁ、経営破綻した際は、ようやくか…と思いましたけれどもね。
“コロナ禍”と言うよりも、長年に渡っての放漫経営が積もったと言うような感じでしたから。

タイ国際航空、会社更生手続き申請か?

元々、国営企業で利権構造があった「タイ国際航空」。
それを今回の経営再建で断ち切れたのか。
また労組のチカラが強すぎると言う問題もありましたが、この辺りも解決されているのかな?

その辺りは不明ですけれど、「タイ国際航空」が日本路線の増便を視野に入れたのは、明るい話題と言えそう。

と言うのも、日本~タイ間って、航空運賃が高止まり中なんですよね。

LCCもあるけれど、それを含めて以前のような安い運賃がない状態。
過度な競争による安売り合戦の再来は、さすがにどの航空会社も望まないでしょうが、それにしても現状の運賃は高値で張り付いている感じ。

日本からの需要も、依然として高いですが、タイからの需要も旺盛なのがその理由でしょうが、増便されれば、少しは運賃も下がるコトが期待できますからね。

これからの成長戦略は…?

ただ足元を見れば、やはりタイはLCCがしっかりと伸びている状態。
特に国内線は、タイエアアジアとノックエアに加え、タイベトジェット・タイライオン…
「タイ国際航空」直系のタイスマイルの経営環境は厳しさを増すばかり。

近距離国際線も、それらのLCCが続々と路線を開設しているので、どこまで戦えるのだろう?と言う感じはする(とは言っても、ノックエアにはタイ国際航空の資本も入っていますけれどね)。

まぁ、中・長距離の国際線からの乗り継ぎで考えると、「タイ国際航空」一択にはなりますがね、現状。

世界各地から人が集まるタイ。
コロナ禍からの回復を含め、航空需要が途切れるコトはないでしょうから、今後、「タイ国際航空」がどう成長戦略を描いて行くのかは、注目ですかね。

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