2023年末までの延期を発表!
EU(欧州連合)が、導入を計画していた新たな出入国管理システムの「EES(Enrly-Exis-System)」の導入が、2023年末まで延期されるコトが発表になりました。
「EES」は、イギリス・EU未加盟国からの短期滞在詐称保有者・査証免除向けの旅行者に対してのシステムなので、基本的には日本国籍を持つ旅行者も対象になる予定だった。
具体的に導入する見通しなのは、キプロス・アイルランドを除く全EU加盟国に加え、アイスランド・リヒテンシュタイン・ノルウェー・スイス。
具体的に記録される想定の情報は、以下の通り。
- 名前
- 旅行書類
- 指紋
- 顔写真
- 出入国日ならびに場所
- 入国拒否履歴
現行のパスポートへのスタンプ押印に代わるモノになる見通し。
「EES」が導入されると、不法移民やオーバーステイの防止などに効果をもたらすコトが期待されていて、シェンゲン協定の規則のルールが厳格化されるコトが想定されていました。
EUには旅行情報認証システムの「ETIAS」があり、「EES」もこのシステムに接続される予定。
導入が実現すると、旅行前にオンラインでの申請が義務付けられ、費用は7ユーロ・有効期限は3年間。
各国でシステム導入が遅れており、今回の延期発表と言うコトになった模様だが、結局、遅れているだけなので導入は時間の問題なのかな…と言うのが、正直な感想ですけれども。
ノービザと言って良いのか?
こうした事前に情報を入力すると言うシステムは、各国で進んでいる感じがある。
米国もそうですしね。
ノービザと言いながら、結局は同じようなスタイルになると言うのは、どうなの?と言う感じがしなくもない。
しかもシステムを使うために使用料はもちろん必須になっている訳ですしね。
さらに言えば、今年になってクロアチアがEUに加盟したコトで、さらに広くなったEU。
しかもまだまだ加盟を目指している国がある。
どんどん広くなって行くのに、滞在可能日数は変わらず。
この辺りも、長期間の旅行をしようとする人からすれば、やや難題にこれからなっていくのかも知れないですね。
ヨーロッパ圏は見どころも多いですし、ゆっくりと見て回りたいとか、地方都市まで足を伸ばしたいと思う場所も多いでしょうから。
旅行者的にはメリット大なんだけれど…
ボーダーがなくなって行く。
それは確かに便利になるコトではある。
ユーロのように単一通貨圏になるコトで、両替の手間も不要になる訳だし、EUならびにユーロ圏の拡大は旅行者にとっては、それなりにメリットのある話。
だけれども、逆に言えば、それが物足りなさを感じる結果にもなる。
パスポートへの押印もなくなり、国を跨いでも出入国はなくなり、さらに両替の手間もいらなくなり…
考えてみれば旅行者的にはパラダイス。
だけれども、一抹の寂しさすら感じてしまうのは、アラフォー旅人の性でしょうか…
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