武庫之荘～西宮北口間に新駅！
阪急神戸線の武庫之荘～西宮北口間で検討が進められてきた「武庫川新駅」（仮称）が、ようやく動き出し、阪急・西宮市・尼崎市の3者が設置等合意書に署名したコトが石井西宮市長のブログによって明らかになりました。
構想自体は戦前の1942年に西宮市と当時の旧・瓦木村の間で交わされた合併条件の覚書の中に、“阪急武庫川西堤防への停留所設置の実現に努力するコト”が含まれていたコトが発端で、構想から約80年を経て、1歩、動き始めたと言う感じ。
「武庫川新駅」が設置されるのは、尼崎市と西宮市の境界になっている武庫川の上。
武庫川橋梁は、2006年に架け替え工事が完了。
この際に、上下線を話して架橋したコトから、新駅の設置が噂されてはいましたが、両市の足並みが整っていなかったコトもあり、スグに具現化する訳でもなく、2011年にようやく動きが見られ、検討が進められて来ました。
2021年9月に検討を重ねた結果の総合的な報告書がまとめられ、事業の具現化に向けた検討に入っていました。
現在、同区間は神戸線の中では最長の駅間距離がある3.3km。
新駅は武庫之荘から約1.6km、西宮北口からは約1.7kmの地点。
今後、国費の補助を受ける前提になる都市・地域総合交通戦略などに新駅を盛り込む作業が始められ、早ければ2025年度にも国への補助申請が行われ、遅くても10年以内の開業を目指すとのコト。
鉄道施設の整備に約55億円。
国と阪急が1/3、尼崎市と西宮市がそれぞれ1/6の事業費を担当。
さらにこの他に周辺道路の整備などを行われる見込み。
通勤急行は停まるだろうか？
ようやく動き始めた「武庫川新駅」。
自治体の境の駅って、どうしても動きが鈍いのはどこの都市でも似た感じなのかも知れませんが、両市にとっても税収が増える見込みがあると言うのが、大きいのだろう。
ただ気になるのは、どの種別が停車するコトになるのか…と言う点。
阪急全線では第9位で特急通過駅としては第1位の利用がある武庫之荘駅から、どのぐらい転移が実現するか次第なのかも知れないが、その武庫之荘に停車するのは、普通以外だと通勤急行のみで、その他の急行・特急などは通過。
今津線からの直通準急ですら通過しているのが、現状。
ただ武庫之荘駅は、尼崎市のみならず伊丹市からの需要もあり、駅勢圏が広いが故に、利用客が多い駅だったりする。
通勤急行は、この武庫之荘駅の需要を拾うために設けられたに近い種別（だと思う）があるぐらい。
ただ阪急は神戸線も宝塚線も、あまり通過駅のない種別が多いのも事実で、武庫之荘駅に停車する通勤急行の通過駅は、中津・神崎川・園田の3駅のみ。
「武庫川新駅」は武庫之荘とJR甲子園口・西宮北口からの転移が見込まれるけれど、さすがに急行以上の種別が停まるとは思えないので、通勤急行が停まるのかどうか。
現状、利用者はそこまで多いと言う感じもなさそうで、通勤急行が通過している神崎川・園田レベルになりそうですし、川の上に設けられる駅と言うコトで、駅前開発などもしにくい立地ですしね。
まぁ…
通勤急行が通過するとしても停車するとしても、運転されているのは平日の朝で見ると大阪梅田行きで5便だけですから、そこまで需要に大きな変化はないのかも知れないけれど。
神戸線で久々の動きのある話題
阪急の新駅。
京都線は2010年に摂津市、2013年に西山天王山が開業していますが、神戸線となるといつ以来の新駅なのだろう。
神戸線は、阪急の中では駅間が長い路線ですが、現状、最新の駅が分からないぐらいに新駅が誕生するなんてなかったので、ホントに久々の新駅。
ぶっちゃけ、阪急って神戸線と宝塚線は、なかなか変化のない路線。
神戸線は、特急の停車駅が増えたぐらいで。
ただ今までは、JRに新駅ができる（さくら夙川・摂津本山）と近隣の阪急の駅（夙川・岡本）に特急が停まるようになると言う感じでしたが、今回は阪急側に新駅ができて、JRの甲子園口の需要も狙ってくると言う感じにはなるので、久しぶりに動きがある話題とは言えそうですね。
とは言っても、速さではJRには勝てないから、どこまで人がJRから転移するのかは、疑問ですけれども。
そして駅名は何になるんでしょうね。
武庫川の上に設けられる駅だし、「阪急武庫川」が一番しっくり来るんだけれどな。
市の境なので、武庫川ならばどちらかの市の地名に片寄せになるコトもないですし。
ただ阪急阪神HDの阪神に武庫川駅があるから避けるかな（阪神の武庫川も同じく川の上に設置されている駅です）？
変にひらがな交じりの名前にならないのを願うんですけれどね。
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