PASPY、25年3月までに廃止で、広島電鉄はQRコードなどの新システムへ!

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PASPY、25年3月までに廃止へ!

広島を中心とした鉄道・バス事業者各社局で導入されている交通系ICカードの「PASPY」が、2025年3月末までに廃止されるコトが運営協議会より発表になりました。

「PASPY」の導入は、地方圏としては早く2008年1月から。

広島電鉄が中心となっていて、2008年からはJR西日本のICOCAにも対応(ICOCAがPASPYエリアで利用可能になると言う片乗入)。さらに2018年からはSuicaなど全国の交通系ICカードへも片乗入で対応していた。

PASS(乗車券)・HAPPY(幸せ)・SPEEDY(速さ)の単語を組み合わせた造語が、名称の由来になっているのですが、ソニーのFeliCa技術を用いているICカード。

現在、カードを発行している事業者は、以下の通り。

鉄道・鉄軌道事業者広島電鉄
広島高速鉄道(アストラムライン)
バス広島バス
広島交通
中国ジェイアールバス
鞆鉄道
中国バス

この他、独自での発行はナイものの、芸陽バス・備北交通・エイチディー西広島・江田島バス・廿日市交通・いわくにバスと言ったバス会社や、宮島松大汽船やJR西日本宮島フェリーなどで利用が可能だったりします。

つまりは広島県内ではかなり広範囲な場所で利用が可能な交通系ICカード。

それが廃止と言うコトに。

広島電鉄はQRコード活用の新システムへ!

廃止になる理由としては、中核企業の広島電鉄社長が、2021年6月の株主総会の際にハードとソフトの経費が非常に高く、利用比率に応じて分担しているシステム更新費(およそ7~8年ごと)も約50億円に達し、利用の多い広島電鉄がその半額を出しているコトで、かなり負担が大きいコトを明らかにしています。

広島電鉄は、今後、「PASPY」の代わりにQRコード決済を利用した新乗車券システムの開発に着手。

この新システムは2024年10月の導入を目標にしているとのコトで、「PASPY」に代わるモノと言うコトになります。

QRコードでの決済は、他の事業者でも導入が検討されているのは事実ですが、都心部ではやはり改札の通過速度に対して、決済が遅いと言うのがネック。

その点、路面区間がほとんどで改札機ではなく車内での清算となる広島電鉄は、そこまで決済のスピードを求めなくて済む。
なら費用の安い方式を採用したい→広島電鉄が抜けると、やはり「PASPY」は意味を成さない…と言うコトなのでしょうか。

因みにアストラムラインは、2024年度からICOCA・ICOCA定期券の販売開始を予定すると発表しているので、会社によっては対応が分かれるコトになりそうですね。

新システムは、観光客にも優しいのか?

まさか交通系ICカードが、こんなに早いタイミングで姿を消すエリアが出てくるとは…と言う感じがしてしまいますが、広島電鉄としては、ダイナミックプライシングのような柔軟な運賃制度の導入を検討している状態。

これを導入するには、既存のICカードタイプよりもQRコード決済の方がやりやすいと言うコトなのかな?

ただ広島在住の方ならば新システムの会員登録などを行なうでしょうが、そうではない観光や出張時の利用だと、その為に登録などの作業があるのだとしたら、面倒じゃない?とも。

現状ならば、各種交通系ICカードが使える訳ですからね。

観光客が少ない街ではないだけに、どう言う対応になるのか、今後の推移を見たい感じ。
まぁ、仮に会員登録などをしなくてはならないサービスだとしたら、現金で乗車するだけの話ではありますが。

ただ個人的には、新規で独自のサービスを立ち上げるよりも、現状で既にサービスが行われている決済方法に片寄せしてくれた方が、観光客としては便利なんですけれどもね。

PayPayやd払い・楽天ペイとかで乗れる…と言う方が、便利なんですけれどもね。

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