JR東海、主要区間での新幹線回数券の発売を終了へ!代わりは…?

鉄道各社って、航空各社よりもあまり割引商品に熱心じゃないイメージなのですが、近年、JR東日本や西日本は、かなり衝撃的な割引切符を設けていたりします。
先日、東北DC開催に合わせて東日本が新幹線の割引切符を発表していますが、JR東海は、なかなかそう言った商品が少なくて、もうちょっと割引商品を設けて欲しいところ。

ただ屋台骨である東海道新幹線は、割り引かなくても利用があるので、旨味はゼロなんですよね、会社側には。

JR東海の新幹線回数券、主要区間で発売終了!

JR東海が、2022年3月31日発売分を以て、東海道新幹線の新幹線回数券の一部区間の発売について、終了するコトを発表しました。

まず発売を終了するのは、「新幹線回数券」の以下の区間。

席種区間
グリーン車用東京(都区内)~名古屋(市内)
東京(都区内)~新大阪(市内)
普通車指定席用東京(都区内)~名古屋(市内)
東京(都区内)~米原
東京(都区内)~新大阪(市内)
新横浜(市内)~名古屋(市内)
新横浜(市内)~京都(市内)
新横浜(市内)~新大阪(市内)
名古屋(市内)~京都(市内)
名古屋(市内)~新大阪(市内)
普通車自由席用新富士~静岡
浜松~豊橋
豊橋~名古屋
名古屋~岐阜羽島
名古屋~米原

今回のこの発売終了によって、グリーン車用の「新幹線回数券」の設定がなくなるほか、普通車指定席用は、JR西日本管内の山陽新幹線へ跨る区間のみが残るだけになります。

普通車自由席用に関しては、今後も設定区間がありますが、実質的にほぼ終了状態と言うコトになるのかと。

 

金券ショップはかなり厳しく?

今回の「新幹線回数券」の発売終了に伴う代わりとしては、ネット予約&チケットレス乗車サービスである「エクスプレス予約」・「スマートEX」が案内されていますが、まぁ、想定された動きと言う感じがしなくもないです。

大きな要因の1つとしては、やはり金券ショップ対策と言うのがあるのかな…と。

別に「新幹線回数券」を金券ショップに転売されても、JR東海側の収入減になる訳じゃないですが、バラ売りをすると言う本来の「新幹線回数券」の想定使用方法と異なる形が常態化している訳ですし、クレジットカードのショッピング枠の現金化などに利用されるケースもありますしね。

実質的に、金券ショップに対してのマージンのようになっている感じもしますし。

さらにJR東海特有として、東京や大阪圏で発券する場合のほとんどをJR東日本か西日本が行っている訳ですが、発券手数料を払っている状態。

自社サービスの「エクスプレス予約」へと誘導するだけで、これが不要になりますしね。

逆に、これらを考えるとよく今まで続いて来たな…とすら思えるレベルですが、東海道新幹線沿線の金券ショップからしてみれば、主力商品の1つな訳で、かなり厳しい状態になりそうですね。

デメリットが大きすぎる…

消費者側としても、お得に旅が出来る術の1つを失う訳ですが、何よりも「エクスプレス予約」だと、“都区内・市内”までの運賃が付かない形になるのが、地味に大きいですよね。

これを考えると、大抵のケースでは「エクスプレス予約」の方が割高になる可能性が高いですから、デメリットの方がかなり大きい感じがします。

逆に、プラスで考えられるのは、チケットレスになる部分ぐらいでしょうか。

まぁ、色々な事情を考えると仕方ないと思える部分もありますけれどもね。
需要も底堅いから、発売終了も2022年3月31日まで…と、かなりの時間を取っていますしね。

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