JAL、マレーシア航空との共同事業開始へ!

JALとマレーシア航空の共同事業がスタートへ!

JALとマレーシア航空が、共同事業(JV)を2020年7月25日から開始するコトを発表しました。

対象になるのは、日本~マレーシア路線で、かねてから準備を進めて来たモノ。

JVは、コードシェアよりも踏み込んだ提携関係。
具体的には、運賃・運航スケジュールを両者間で調整できるようになる。

日本とマレーシア当局による独占禁止法の適用除外が認められたコトで、実現が可能になった訳ですが、8月末までの日本~マレーシア間の路線は、JALとマレーシア航空共に、成田~クアラルンプールをそれぞれ週2往復ずつの運航のみなので、いきなり何かが変化すると言う感じもなさそう。

コロナ禍以前の運航状況は、以下の通り。

日本~マレーシア間、JAL・マレーシア航空運航状況

・成田~クアラルンプール:JAL1日1往復・マレーシア航空週12往復
・関空~クアラルンプール:マレーシア航空1日1往復
・成田~コタキナバル:マレーシア航空繁忙期運航

JALとしては既に北米路線と欧州路線などで、JVを展開しているモノの、それに比べると、規模の小ささは否めない感じです。

既に、コロナ禍以前から全路線でコードシェアを実施していますし、アライアンスも同じワンワールドメンバーなので、劇的に何かが大きく変わるかと言われると、ビミョーな感じはします。

JVではなく、提携の深化と言うコトで、クアラルンプール以遠(マレーシア航空からすれば成田以遠)での動きはあるのかも知れませんけれど。

マレーシア航空の再建はどうなった?

コロナ禍以前から経営難が囁かれていたマレーシア航空。

経営が破綻したタイ国際航空の経営難もずっと長い間、囁かれていましたが、マレーシア航空も同様で、2014年に株式が非公開化され、政府系ファンドのカザナ・ナショナルが保有するコトになり、事実上の国有化状態にあります。

世界の航空会社が、苦境に陥る中で、アジアの航空会社も、前出のタイ国際航空はは経営が破綻し、ノックスクートは清算。
キャセイも、公的支援を受ける術を整えるなどの動きがある中で、そもそも経営再建中のマレーシア航空なんて、ひとたまりもない状態。

コロナ禍の前に出ていた報道によると、“エールフランスKLMが最大49%の出資を提示”・“JALは25%の出資を提示”などが報じられていますし、JAL自身も出資の可能性は否定している訳でもないのですが、結局、決まったコトは何1つなく…と言う状態が、長く続いている状態に。

まぁ、コロナ禍がその間に発生して、JALを含め、それどころじゃなくなっていて他社に構っている余裕はナイと言う状況ではありますけれどね。

また仮にエールフランスなど、JAL以外の出資を招くコトになっても、出資元がスターアライアンス加盟航空会社以外ならば、そこまでJALとの関係に変化はないのかも知れませんけれど。

ただマレーシア航空の再建が先に進まないと、そもそもJVを行っても…と言う感じがしなくもない。

経営再建のためのJVと言う考えもあるのでしょうが、そもそもJVの規模も日本~マレーシア間に留まるので、そこまで大きくはないので、再建にそこまで影響があるとも思えないですし。

アジア最大のLCCであるエアアジアグループの本拠地でもあるマレーシア。

強い競合企業がいる・しかもそれがLCCと言うコトで、なかなか順風満帆に再建が進むとは思えないですし、JALの再建体験がマレーシア航空にも生かせるかと言われると、またビミョーな気はします。

でも、JALとしては、他のマレー半島の主要航空会社は、ANAとの提携がある企業ばかりなので、マレーシア航空は、今後のアジア路線の展開を考える上でも、落とせないと言う感じではあるかと思いますが。

それにしても…

こんな状況の中で、何とか踏み止まってますね、マレーシア航空。

個人的には、長い間、乗っていませんが、キライじゃない印象しかない航空会社なので、頑張って欲しい気はしますが。

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