中列を空席化して、社会的距離確保!
「新型コロナウイルス」の感染拡大が世界的に続いている中ですが、アメリカの大手航空会社の1つである「デルタ航空」が、コロナウイルスの感染拡大防止を目的にした新しい試みを実施するコトを発表しました。
具体的には、2020年4月13日~5月31日に掛けて、搭乗者のソーシャルディスタンスを保持するために、「デルタ航空」が運航している全てのフライトで、中央座席をブロックして空席として、搭乗者間の距離を保つと言うモノ。
対象となるのは、全てのフライトの全てのシート(エコノミークラス/デルタ・コンフォートプラス/デルタ・プレミアムセレクト)。
中央座席を空席化すると言う措置で、各フライトの搭乗可能人数がより制限されると言うコトになります。
この措置が不必要な場合は(家族やサポートが必要な人などを含む)、事前に予約センターへと連絡を入れるか、当日にスタッフに申し出る必要があるとのコトですが、これはかなり画期的で思い切った措置の様にも思えますね。
さらに「デルタ航空」では、機内への搭乗の案内を、“機内の後部から前部へと席列ごと”に案内する方式に変更し(4月10日~)、乗客同士での接触を、可能な限り少なくすると言う試みも実施しています。
デルタ・ワン/ファーストクラスの利用ならびにダイヤモンドメダリオン会員は、搭乗案内中ならば、いつでも搭乗が可能とのコトですが、メダリオン無償アップグレードの事前の自動適用は停止し、アップグレードが可能な場合は、ゲートでの案内になるとコト。
機内サービス
デルタ航空では、お客様の安全を確保するため、機内で提供するサービスの内容を一時的に変更させていただきます。デルタ航空の客室乗務員による温かいおもてなしはそのままに、すべてのフライトにおいて、機内サービスの内容を一時的に変更させていただきます。詳しくは以下をご覧ください。
日本では、まだまだ未実施の“距離”
あくまでも暫定的な措置ではありますし、これで感染の拡大が防げるとも言えませんが、それでもこのタイミングで飛行機に乗らなければならない人からすれば、これはちょっとでも機内での感染に対しての不安を取り除く措置ですね。
もちろん、こうした対応は他の航空会社でも行われているのかとは思いますが、こうして公式に発表があるのかないのかで、随分と感じ方は異なりますしね。
日本でもようやく不要不急の外出の自粛と言うのが、実践されて来ていると言う実感がありますが、社会的な距離を保つと言う点では、まだまだ足りていない…と言うか、全く実践されていない様な状態。
さすがにテレワークや在宅勤務が叫ばれて、随分と朝の通勤電車も人は減って来た感じはしますが、それでも朝の通勤電車で、しっかりと感染防止の為の距離感を保つのは、不可能。
さらにスーパーやコンビニと言った現時点で必要なお店でも、距離を保って並ぶと言う光景は見られないどころか、本来ならば代表者だけ1人が買いに来ればいいのに、家族連れでスーパーに行く姿も見られる状態。
都心部の繁華街に行くコトは、ほとんどの人が自粛をしている状態になりつつあるかとは思いますが、逆に、自宅近辺のお店は混み合っているケースもありますし、“車で行くから大丈夫”と思っている人も多そうな気配ですし。
まぁ…
日本で問われるのは、あくまでも“自粛”なので、個人の判断に任せられていると言われれば、確かにそうなのですけれども。
まだまだ我々日本人は、感染症に対しての自覚が足りない。
確かに海外から見れば、そう思われても仕方がないのかな…
ふとそんな気になりました。
航空会社も経営的に見ても厳しい中で、こうした出来る限りの対応を行っている。
我々の生活も、多少の不便さはありますが、もっと“今、出来る限りの対応”を行っていかないと…と。
いつまで経っても、旅に出れなくなる。
そんな生活は、勘弁なので。
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