バニラエア、ラストフライト!これからはピーチに!

バニラエア、全運航終了!ピーチへ!

LCCのバニラエアが、昨日、2019年10月26日を以て、全ての運航を終了しました。

バニラエアは、2011年にマレーシアのエアアジアとANAとの合弁で、「エアアジア・ジャパン」(初代)として設立されましたが、紆余曲折あり、2013年に完全ANAグループに。名称もこの時から、「バニラエア」に変更し、成田を拠点に国内線は、新千歳・函館・関空・奄美大島・那覇・石垣へと就航。

国際線も成田から台北(桃園)・高雄・香港・ホーチミン・セブと、関空から奄美大島・台北(桃園)と福岡から台北(桃園)、そして那覇から石垣線と言った路線へと就航していました。

ピーチとバニラエア、正式に統合発表!

先日の記事 で、ANA傘下のLCCであるピーチとバニラエアが統合すると言う情報が出ている旨を書きましたが、ANAホールディングスから正式に発表されました。 関空を拠点にスタートしたピーチ。 成田を拠点としたバニラ。 その両社が、2018年下半期から約1年半を掛けて、ピーチにバニラの事業を移管して行き、2020年度には売上高が1,500億円、営業利益が150億円の体制を構築していくとのコトです。

2018年に同じANAグループのLCCであるピーチへの統合が発表されて以来、順次、バニラエア運航便は、ピーチへと移管され、最終日となった昨日の時点で、バニラエア運航便として残っていたのは、成田~台北線と福岡~台北線の2路線のみでした。

最終フライトに向けて、様々なイベントも!

最終運航便は、台北(桃園)発福岡行きのJW158便でしたが、成田空港最終出発便となったJW103便は、多くのスタッフで見送ったほか、バニラアイスを持って乾杯をするなどのイベントも。

台北(桃園)発成田行きの最終便となったJW106便も、井上社長を始めとして花道を作り、スタッフ全員でのお出迎えが行われた模様ですし、機内でも様々な趣向を凝らしたラストフライトになっていた模様です。

「バニラエア」と言えば、ビジネス路線よりもリゾート路線をメインに路線展開をしていたコトもあって、どちらかと言うと、かなりラフな感じのスタイルだったイメージで、今までの日本の航空会社とはちょっと違う雰囲気もあった。

いい意味で、“海外のLCC”みたいなスタイルだった様にも思う訳ですが、最終便に向けて、特設サイトも作られていて、社員およそ300人のキャッチコピー付きフォトなんかも掲載していたりして、最後までバニラエアらしい感じだった。

また社員とお客さまからメッセージを集めて歌詞を作成して、曲を作り、社員出演のPVを作ってしまう「LALALA LAST FLIGHT」と題したプロジェクトを展開していたり、最後まで企画盛沢山と言う感じでした。

みんなのメモリーがメロディーになる!LALALA LAST FLIGHT

バニラエアが誕生して5年とちょっと。ついに、私たちは運航終了を迎えます。お客様の笑顔。スタッフたちの汗と涙。みんなの想いと、みんなの願いを込めた1曲を、お客様とスタッフが1つになって奏でるプロジェクト。その名も、「LALALA LAST FLIGHT」!

そもそもこうして最後に色々とイベントを企画でき、“笑顔”でラストフライトを迎えられる航空会社と言うのは、そこまで多くはない様に思う。
でも、笑顔でラストフライトを迎えられた航空会社の中でも、とびっきり“ラストフライト”を華やかに行なった航空会社のように思えますし、このイベントを見ているだけで、“楽しそうな会社だなぁ…”なんて思ったり(一般受けするかどうかは、別の話でしょうが)。



バニラエアから、ピーチへ

経営的には今一つだった様にも思うけれど、それまでJALグループ便しか飛んでいなかった奄美大島に就航して新しいマーケットを切り開くなどもあった。

ただ同じANAグループのピーチが、より成功を収めていたコトもありますし、そもそも拠点が被らない「バニラエア」と「ピーチ」の統合と言うのは、遅かれ早かれ行われる話だったとは思うし、グループ内でこれから“アジアのLCC”に挑戦して行く中で、必須だったコト。

「エアアジア・ジャパン」から、「バニラエア」へ。

そして、「バニラエア」から「ピーチ」へ。

働いている人からすれば、もう目まぐるしく変わって行くコトになり、大変だろうなぁ…なんて、つい思ってしまいますが、最初から最後まで、親会社の意向に振り回されてしまうコトになったなぁ…と。

「バニラエア」に変更になってから、5年10カ月。

総旅客数は、国内線で約630万人、国際線で約500万人の合計約1,130万人。
運航便は、国内線約42,500便、国際線で約32,500便の合計約75,000便。

新生「ピーチ」になると、ジェットスター・ジャパンを大きく超えて、日本のLCCとしてはトップになる訳だけれども、この先も、新生「ピーチ」として、短距離のみの運航から中距離路線への展開だとかが控えている訳ですが、過去には台北(桃園)~ホーチミンに就航するなど、なかなか楽しい路線展開を見せていたバニラエアだけに、これからもまだまだ面白くしてくれればなぁ…と、願うばかり。

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