ジェットスター・ジャパン、4年連続の黒字確保で機材と拠点を増やす考え

ジェットスタージャパン、増収減益で4年連続黒字確保

ジェットスター・ジャパンの2019年6月期決算(2018年7月1日~2019年6月30日)が発表になりました。

発表によると、営業収入は605億2,300万円(前年同期比6.2%増)で過去最高を記録。
ただ営業利益は、10億6,400万円(同6.2%減)。
当期純利益は9億1,400万円(同4.1%減)と言う増収減益となる内容で着地しています。

期間中は燃料費の上昇に加え、主に西日本エリアを中心とした自然災害などの影響を受けていましたが、増益を維持し、4年連続での通期黒字を達成と言うコトに。

利用者の方も順調に増えており、年間で552万人(同3%増)でこちらも過去最高を記録し、2019年5月には国内LCCとしては最速で搭乗者数3,000万人を達成しており、就航当初はなかなか良い決算が出なかったジェットスター・ジャパンで、増資を相次いで行って凌いでいた感じがありますが、ようやく決算的には落ち着いたのかな…と。

下地島などに就航した2018年度

現状は、25機のエアバスA320neo(1クラス180席)を使用して、国内線16都市24路線・国際線4都市7路線で1日最大132便を運航しているジェットスター・ジャパン。

2018年度としては、

・成田~長崎
・成田~高知
・成田~下地島
・関空~熊本
・関空~高知
・関空~下地島

の路線をそれぞれ開設。2019年度に入った2019年8月1日には初の東北地方への就航として、成田~庄内線を開設するに至っており、同路線の搭乗率も平均搭乗率である87%に近い水準を保っているとのコト。



高需要路線にA321LRの導入で供給増を計画

今後については、2020年半ば以降に、エアバス社のA321LR(最大244席)を3機導入するコトが決定しており、使用については年内を目途に発表するとしているが、国内路線で高需要を維持している成田~関空・福岡・那覇と言った幹線に投入する他、多客時には国際線へと投入して供給増を図る考えとのコト。

2023年度までに現状より10機増となる35機体制を揃え、機材が整い次第、中長距離の東南アジア方面への路線を開設するコトが検討されているとのコト。

また現状は、成田・関空・中部に拠点を構えているが、機材を増やすに当たって新たに4つ目の拠点を構想中とのコトで2020年6月までの開設を目指す方針。

福岡と新千歳で夜間駐機を開始しているコトもあって、両空港と便数の多い那覇がその候補地にはなるかとは思われますが、今後の発表も楽しみな所。

今年はANA傘下のLCCであるピーチとバニラエアが合併するコトもあって、ピーチ側が比較的穏やかな動きになっているコトもあって、ジェットスター・ジャパンも、やや鳴りを潜めるのかなぁ…なんて思っていたのですが、10機増に向けて、着々と動いているのかな…とも。

2019年秋からは国内LCCとしては初となる自動手荷物預け入れ機の導入が決まっている他、ウェブサイトやモバイルサイトの機能強化を実施すると言うコトなので、ちょっと分かりにくさもあるジェットスターのウェブサイトが使いやすくなるのは、嬉しい所。

国際線の手薄さをどう解消する?

ジェットスター・ジャパンの弱点は、国際線が手薄な所。現状は、

・成田/関空~香港
・成田~台北(桃園)
・成田/中部/関空~マニラ
・成田~上海(浦東)

しか就航していなくて、ちょっと寂しいかと。

ってか、これだけじゃそもそも利用の選択肢に上がってこない感じすら。

中国へともっと飛ばしたいのかも知れませんけれど、なかなか新規の許認可が下りないと言うのもあるのでしょうが、もうちょっと飛ばして欲しい感じはしますね。

まぁ、成田に最大の拠点を構えている以上、発着時間に限りがあると言うのも大きいのでしょうが。

4年連続の黒字と言うコトで、黒字体質が出来て来た感じもあるし、そろそろ国際線網の拡充にも舵を切って欲しいなぁ…と言うのが、正直な所ですかね。

10機増やすと言うコトなので、半分ぐらいは国際線に回ると、多少は国際線でも利用しやすくなると思うし、そもそもそろそろ国際線網を広げて行かないと、競合他社が先乗りしてしまう感じも否めないですしね。

ただ気になるのは、JALが新しく飛ばす中・長距離型LCCのZIP AIR TOKYOとの兼ね合い。

そもそもはZIP AIRの方が長距離路線を運航するだけだと思っていたら、とりあえず、就航当初はソウルとバンコク線を開設する動きに(ってか、この日韓関係が悪化している状態が継続していても、ZIP AIRはソウルへと就航するのだろうか…)。

JALの新LCCはZIPAIR!バンコクとソウル線からスタート!

絶賛、バングラ・インド旅行記を掲載中のこの旅ブログですが、2回ぐらい旅行記はお休みして、ニュース記事を。 多分、3月12日分から旅行記の更新は再開しま~す。 因みに、この先の旅行記は、いよいよ旅の最終盤、インドのアンダマン編です~。 JALが新たに参入する中長距離国際線向けの格安航空会社(LCC)の名称が決まりました。 …

ZIP AIRが今後、短距離の国際線を開設すると言うコトはあまりナイんだとは思うけれど(機材繰りの関係で近場に就航すると言うのは有り得るけれど)、ジェットスター・ジャパンとどう棲み分けを行っていくんでしょうね。

その辺りもそろそろ情報が出て来ると良いのですが。

まぁ、国内のLCCもピーチ+バニラとジェットスター・ジャパンと、しっかりと競合して切磋琢磨して貰わないと…と思うので、しっかり黒字を確保出来ているのは、良かったかなぁ…と。

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