石垣から離島へ2路線が就航!
2024年1月22日から、「第一航空」が新石垣~波照間・多良間の2つの路線を開設しました。
定期運航便でもなく、毎日運航でもありませんが、波照間は久しぶりの空路復活と言う形になります。
ひとまず運航スケジュールは、以下の通り。
- 石垣~波照間線
・新石垣09:30→波照間10:00|月・水・土曜運航
・波照間11:30→新石垣12:00|月・水・土曜運航 - 石垣~多良間線
・新石垣14:00→多良間14:30|月・土曜運航
・多良間15:45→新石垣16:15|月・土曜運航
運行機材の定期点検が約2ヶ月ごとに2週間程度行われ、その期間は運休。
また搭乗の予約がない場合は、運航を中止する可能性あり。
運賃は、両路線とも以下の通り。()内は島民割引運賃。
- 大人(12歳以上)…14,000円(5,000円)
- 出身高校生…(4,200円)
- 身体障がいがある方…14,000円(4,500円)
- 小児(満3歳~12歳未満)…8,500円(3,000円)
予約変更手数料などは、普通運賃の場合、当日出発前までで1,000円。出発後の場合は2,000円。
注意点は10kgを超過した手荷物に対しては、1kgごとに追加で300円が掛かるコト。
「第一航空」の沖縄路線は、他に那覇~粟国線がありますが、石垣発着の路線としては、今回が初めてと言う形になります。
久々に波照間へ空路が就航!だが…
多良間空港は、現在も宮古空港から琉球エアコミューター(RAC)が1日2往復、路線を飛ばしていますが、波照間空港は、RACが撤退して以降、エアードルフィンが参入しましたが同社も2008年11月で撤退。
それ以降、路線がない状態でしたから、待望の空路開設!と言うコトになりそう。
元々は、もう少し早い段階での再開がアナウンスされていましたが、運航元の「第一航空」が粟国空港で衝突事故を起こした影響で、再開が延期になっていたモノ。
ただ波照間線は年間156往復で1,341人の利用を見込むが年間8,000万円の赤字予測。
多良間線は年間104往復で894人の利用を見込むが年間6,000万円の赤字予測。
両路線で合計年間1億4,000万円の赤字が見込まれている。
仮に全便満席でも採算が取れない見込みで、欠損分は、1対1の割合で県と町村が負担するコトになっている。
月16往復以上すると定期便化が視野に入ってきますが、そうなると国が欠損補助に加わるコトができるので地元負担分は幾らかは軽減されるコトになる。
ただ定期便化となると、スタッフの常駐化なども必要になり、さらなる費用・人員確保が必要になってくるので、どちらにせよ課題もありそう。
特に波照間については、空路が今、なくなってしまっていますし、外洋航路になるので船でのアクセスも、難がある日があるので(特に冬季)、緊急時の対応がこれで幾分、しやすくなるのかな…と。
ただ観光客目線で見ると、石垣→波照間は、出発が9:30。
羽田からだと初便のJAL971便でも間に合わず、関空からでも初便のMM231便でも間に合わず。
那覇線ならば乗り継ぎが可能ですが、基本的には、石垣で前泊が必要になりそう。
多良間線と逆のスケジュールだと使いやすいんですけれどもね(多良間はRACが宮古線も飛ばしているし…)。
まぁ、地元の方の通院利用などを考えると、そうもいかないんでしょうが。
訪問税がこうした事業に使われるのであれば…
まずは波照間にまた空路で行けるようになったのは、大きな前進。
やはり波照間の難点は、移動距離もですが、移動の確実性が担保されていないと言う点でしょうから。
ただ満席であっても赤字と言うのは、民間事業ですから、そもそもどうなの…?と言う感じも。
もちろん、緊急時対応がしやすくなると言う意味で、意味のある路線だし、公共交通機関を維持すると言う意味では、補助が入るのは、理解ができるけれど、まずは満席ならば黒字が取れる水準でなければ…と言う感じもしてしまう。
ただそれでも路線の開設を決断した「第一航空」と自治体には、頭が下がる感じですね。
自治体としても、そこまで潤沢な予算がある訳じゃないし。
先日、書いた竹富町の訪問税の話題。
竹富町、訪問税は1人当たり2,000円を検討!何に使われるのか?
波照間島は、竹富町に所属している訳ですが、こうした事業に訪問税が使用されるのであれば、まだ理解ができるんだよなぁ…
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