1ランクダウン!でもまだ高値圏!
「JAL」が、2024年2月1日以降の発券分からの国際線に適用する「燃油特別付加運賃」(燃油サーチャージ)を発表しました。
前回の改定で、一気に引き上げになり、12月1日以降の発券分は、ゾーン「L」。
改定後は、ゾーン「K」となり、1ランクですが下がるコトになりました。
ひとまず改定後の燃油サーチャージ額は、こんな感じ。
エリア | 現行(ゾーンL) | 改定後(ゾーンK) |
韓国・極東ロシア | 5,900円 | 5,300円 |
東アジア(韓国・モンゴル以外) | 11,100円 | 10,300円 |
グアム・パラオ・フィリピン・ベトナム・モンゴル・イルクーツク | 17,800円 | 16,100円 |
タイ・マレーシア・シンガポール・ブルネイ・ノヴォシビルスク | 24,700円 | 23,000円 |
ハワイ・インドネシア・インド・スリランカ | 30,500円 | 28,200円 |
北米・欧州・中東・オセアニア | 47,000円 | 43,600円 |
*ヨーロッパ内での乗継便に、ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)/フィンエアー(AY)/イベリア航空(IB)が運航するJALコードシェア便利用の場合は、区間ごとにビジネスクラスは40USD・エコノミークラス32USDが必要
「JAL」の場合、燃油サーチャージは、シンガポールケロシンの市況価格2ヶ月間の平均を、同じ期間の為替レートの平均を円換算して出した金額を基に決定すると言う形になっていますが、今回の対象期間で見てみると、2023年10・11月のシンガポールケロシンの市況価格は、1バレルあたり平均110.32US$(前回は119.25US$)。
ここに平均の為替レート1US$=149.67円(前回は146.15円)を乗じ、シンガポールケロシン市況の円貨換算額は、16,512円(前回は17,429円)。
改定前はゾーンLでしたが、1ランク下がってゾーンKが適用されるコトに。
今回の改定分は、2024年2月1日~3月31日までの発券分が対象になります。
為替レート的に、次の改定もダウン要素高め?
ひとまず急騰した感じなのにはブレーキが掛かりましたね。
まぁ、今ですら高いので、これ以上上がってしまったら、もう海外に行くと言う機運も起きなくなるかも…と言うレベル(LCCで行ける場所を除く)。
ただ為替レートが一気に動いている情勢なので、このままの状態で行けば、その次の改定でも下がる可能性があるかな?と言う気はしていますが、そこまで待つかそれとも2月の改定で航空券を購入するかは迷いどころかな?とは。
人気のある路線やアッパークラスであれば、もうスグにでも買った方が良いのでしょうが、1日複数のフライトがある都市間ならば、待っても良いのかなぁ…と(エコノミークラスなら…ですよ)。
今回、下がった!と言っても1ランク。
北米・欧州・豪州と長距離フライトを往復すれば、燃油サーチャージだけで80,000円オーバーなんて、もう何も手が出せないと言う感じ。
当たり前ですが、この他に運賃が掛かる訳ですからね。
長距離フライトなんて使ったら、総額だと航空券だけで幾らになるんだろう…と言う感じ。
燃油代金を柔軟に対応できるように…と言う措置なのは分かるけれど、そもそもの運賃と同額レベルの燃油サーチャージは、ちょっとねぇ…と、やっぱり思ってしまうんだが。
LCCは燃油高をどう吸収しているのだろう?
そして何より、いつまでこんな状態が続くの?と言うのが、全く読めないのがツラい。
まぁ、利用者もツラいけど、航空会社もツラいんけれどね。
さらに航空会社的には燃油高以外もロシア・ウクライナ情勢でロシア上空が飛べないとかもツラいだおうし。
燃油サーチャージが掛からないLCCに期待するしかないんだろうが、逆に、LCCはどうやって燃油高を吸収しているんだろう?
セールを控えたり、地味にボトムの価格帯を上げていたりはしているのでしょうが、さすがに今の燃油高の水準だと、それぐらいで吸収できるとは思えないんだけれど。
フルサービス型のキャリアならば、ある程度までは上げても許容されちゃう感じもあるけれど(特にビジネスでの利用の場合)、LCCだとそう言う訳にもいかないと思うんですけれどね。
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