国内最後のトロリーバス、立山黒部貫光が2024年を最後に電気バス転換!

2024年度の運行がラストイヤーに!

富山県の「立山黒部貫光」が2023年12月11日、無軌条電車事業の廃止を、届け出たコトを発表しました。
代わりに電気バスでの運行を実施するとのコト。

無軌条電車。

いわゆる「トロリーバス」。

「立山黒部貫光」は無軌条電車線として室堂~大観峰駅間の3.7kmを結んでおり、立山黒部アルペンルートを構成していて、室堂駅で立山高原バスと、大観峰駅で立山ロープウェイと接続している路線。

この路線での「トロリーバス」での運行を終了させると言うコト。

「トロリーバス」は、道路の上に架線を張って、そこから電気を得て走行するシステム。
線路がないので、一見するとバスに見えるが、日本国内では鉄道の扱い。

かつては大都市でも「トロリーバス」を見るコトができたが、一般のバスへと置き換えが進み、2019年には、同じ立山黒部アルペンルートの関西電力による関電トンネルトロリーバス(扇沢~黒部ダム間6.1km)が電気バスに置き換えられたため、日本国内では唯一、稼動しているシステムとなっていました。

「トロリーバス」による運行を終了させ、電気バスでの運行に切り替える理由としては、

その理由としては、

  • 車両の更新期を迎えるコト
  • 高地における走行の安定性
  • 一層の技術革新が見込まれるコト

を挙げています。

「トロリーバス」の運行終了は、2024年12月1日予定。
ラストイヤーとなる2024年度には、記念イベントなども実施する予定とのコト。

 

交通ファンにはタマらないアルペンルート

まぁ、確かに最早、「トロリーバス」である必要性は薄い。
「トロリーバス」の欠点である架線がないと身動きが取れず、渋滞のもとになると言う意味では、確かにこの「立山黒部貫光」の運行路線は全線がトンネル内だし、欠点にはならなかったのでしょうが、電気バスで代用できるのであれば、最早、希少価値になってしまっている「トロリーバス」である必然性はないですしね。

ただ安定性や経年劣化の点で見ると、まだまだ「トロリーバス」の方が優勢かも知れませんが、さすがに国内唯一となると、部品なども入手しにくくなっているのでしょうし、そもそも免許的にもバスの運転手とは異なる体系になるのも、ネックでしょうしね。

それにしても…

アルペンルートって忙しいよね。

  1. ~立山…富山地方鉄道やバスなど
  2. 立山~美女平…ケーブルカー
  3. 美女平~室堂…バス
  4. 室堂~大観峰…トロリーバス(電気バスに転換)
  5. 大観峰~黒部平…ロープウェイ
  6. 黒部平~黒部湖…ケーブルカー
  7. 黒部湖~黒部ダム…徒歩
  8. 黒部ダム~扇沢…電気バス
  9. 扇沢~…バスもしくは高速バス

混雑時じゃない限り、乗り換え時間を考慮しない移動時間のみで約2時間程度。

めちゃめちゃ忙しい。

もちろん、乗り換えの度に待ち時間も発生するし。

でも交通ファンにとってはタマらないルート。

移動手段が多彩なコトに加え、景色も凄いし、大観峰~黒部平の立山ロープウェイは、途中に支柱が1本もないワンスパン方式で、全長1,710mと日本最長(雪崩被害防止・景観保護のため)。
さらに黒部平~黒部湖のケーブルカーは日本で唯一の全線トンネル内運行のケーブルカーだったりもしますからね。

次々と乗り換えは必要ですが、その1つ1つが面白い存在と言う稀有なルート。

その中で、国内最後となった「トロリーバス」の置き換え。
それでもまだまだ交通ファンにはタマらないルートですが、変わる前に乗りたくなる路線の1つですね。

ラストイヤー、どんな盛り上がりに?

2023年度のアルペンルートの運行も無事、終了。

富山側からは352,000人で前年度比156%。
大町側からは358,000人で前年度比142%。

さすがにコロナ禍からの反動がしっかりと出た数字ですね。

電気バスに代わっても、厳しい自然環境の中での運行ですが、安全に運航が継続されるコトを願うばかりですが、まずはラストイヤーに向けて、色々と盛り上がって欲しいと言う気もしますね。

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