合計6路線の運休を決定!
JAL系のLCCである「ジェットスター・ジャパン」が、2020年10月25日~2021年3月までの冬ダイヤ期間中、国内線の全24路線のうち、合計6路線での運休を決定しました。
コロナ禍による影響で、来春以降の復活も未定とのコトで、事実上の撤退になると見られます。
対象になった路線は、以下の通り。
・成田~庄内
・関空~福岡
・関空~熊本
・関空~高知
・中部~新千歳
・中部~鹿児島
「ジェットスター・ジャパン」は、コロナ禍で減便は続けており、11月は合計で374本が減便される見込み。
どちらかと言うと、もう成田に絞ると言う感じなのかな?と。
特に関空は、パイロット・CAが勤務する拠点の閉鎖も含められており、関空を拠点にしているメンバーは、成田・中部の両空港に移動するとのコト。
「ジェットスター・ジャパン」は、2020年6月期の決算で、最終赤字が77億円を出している状態。
9月にはパイロット・CA合計600人に対して、希望退職・無給・長期休暇の取得を提案するなど、人件費を含む経費削減を進めていたが、今回の路線運休に伴い、改めて、希望退職を募集する考えのよう。
Go To もLCCへの影響は限定的か
一応、「JAL系」とも言われているけれども、基本的に、「ジェットスター・ジャパン」はその名前の通り、オーストラリアのカンタス航空系の「ジェットスター」が母体。
そこにJALの資本が入っているかたち。
結局は、外資系と言うコトで、この辺りは日系よりももっとドライと言うのもあるのだろう。
「Go To トラベル事業」がスタートしましたが、LCCにまでは恩恵が回っていないのも実情ですし、より元々の金額が高いホテルや商品を擁する方が恩恵が大きそうなので、今後もLCCが受ける影響は限定的になりそうな雰囲気。
会社によっても異なりますが、80%程度の搭乗率がないと、収益的には厳しいのがLCCの経営な訳で、早々に体勢を立て直し、ある程度、出費を減らして耐えるしかないと言う考えなのだろう。
この辺りは、ANA直系のピーチとは、違った感じなのかも知れないですね。
ANA本体は、人件費の部分にもメスを入れ始めましたが、ピーチは新路線の就航に漕ぎつけるなどの動きを見せていますからね。
ただ1度、人員を整理してしまうと、旅客が戻って来た時に、スグに対処できなくなりますからね。
でも、「ジェットスター・ジャパン」的には、しばらく旅客は戻らないと言う判断なのでしょう。
ピーチとは異なり、「ジェットスター・ジャパン」は国内線比率が高めです。
国際線は壊滅的な状況ですが、国内線は回復基調にあると言う状態。
それでもこうした判断と言うコトでしょうね。
中部の2タミは、壊滅的に!
それにしても…
セントレアも2路線が運休。
「ジェットスター・ジャパン」はセントレアの第2ターミナルを利用していますが、同じく2タミを使用していた「エアアジア・ジャパン」は事業撤退。
これで2タミを利用する国内線は、「ジェットスター・ジャパン」の福岡・那覇の2路線のみと言うコトに。
そもそもセントレアに国内線が就航しているLCCはこの2社のみで、ピーチは未就航。
一気に名古屋圏の国内線LCCの火が消えかけると言う感じになりますね(LCCではないかも知れないけれど、スカイマークも就航しているけれど)。
もちろん、まだ2タミ発着の国際線もありますけれど、折角、出来たばかりのターミナルなのに、一気に閑古鳥が鳴く感じになりますね。
でも「エアアジア・ジャパン」の事業継続断念で、中部発の国内線LCC需要を一手に引き受けるチャンスなのに、運休を決定すると言うコトは、相当、内容が厳しいのでしょうね。
ってか、もうセントレアの2タミ、当面は不要のターミナルになりそうな感じがしてしまいますね。
箱が先か供給が先か…と言う話ではありますが、名古屋発着のLCCは、なかなか定着しない感じがしますね…
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