寒いのは大の苦手。
でも今年の11月初めは暖かすぎて怖いぐらいだったなぁ…と、改めて思う。
9月なんじゃね?と思うぐらいで…
氷河融解で安全性に懸念!
南米・チリのチリ国立森林公社が、パタゴニア内にある「ラグーナ・サン・ラファエル国立公園(Parque Nacional Laguna San Rafael)」の「エクスプローラーズ氷河(Glaciar Exploradores)」への出入りを永久に禁止するコトを決定した模様。
理由としては、
急速に不安定化している氷河の融解によって安全性の懸念が高まっている
コトを理由として挙げているが、この氷河は、氷河トレッキングなどのアドベンチャー体験ができる氷河の1つで人気があるスポットだが、2023年10月6日に氷河から巨大な氷塊が崩落したコトが、今回の措置のきっかけ。
幸い、この崩落によっての人的な被害はなかったが、大規模な氷河の崩落が一般的になるのも時間の問題として、
氷河の動きには明らかなリスクと不確実性がある。エクスプローラーズ氷河でのエコツーリズムは安全な状況ではない
との判断だ、今回なされたと言うコト。
専門家による調査によると、2020年以降、「エクスプローラーズ氷河」は年間で0.5mずつ薄くなっていたとのコトで、氷河の上にある雪解け水の水たまりの数も2倍になり、今後、より多くの氷が本体から切り離されるか、小さな水たまりが氷河の前面を崩壊させるかの、どちらかのコトが起こると予測している。
いつかまた…は自然相手にはアテにならない
「エクスプローラーズ氷河」。
パタゴニアを日本から旅しようとすると、ややルートが外れている感じもあり、そこまで日本人に知られた場所ではないかも知れない。
ボク自身、プエルト・チャカブコ(プエルト・アイセンの近く)から船でチロエ島に渡ったが、やはり交通機関が充実していないコトもあって、スルーしている場所だったりする。
いつかまたパタゴニアに行く時に…と思ってはいたけれど、やはり“いつかまた…”と言うのは、アテにならない話。
今回のような気候の変動によるモノもそうだし、紛争もそう。
日本にいるとそこまで気が付かないコトかも知れないけれど、“いつかまた…”が隣にナイような場所と言うのは、世界に数多く転がっている訳で、やはり“今しかない…”と言う想いを常に持っていないといけない話。
特に自然相手の観光スポットとなると、近年、急速に地球の気候が変わって来ている中で、いつそれが現実的じゃなくなるか…と言うのは、常に隣り合わせな話なのだ…と。
根本的な解決ではなく、単なる対処法
氷河への立ち入りを禁止するコト。
それは単なる対処法であって、根本的な解決策には繋がらない。
結局のところ、「エクスプローラーズ氷河」で禁止されたとしても、他の場所ではまだまだ氷河への立ち入りが可能だし、そうした場所では危険と隣り合わせ、と言う事態が続く。
地球規模で気候変動の余波が生まれている中で、どう言った政策がこれからできるのか。
本当ならば、もうそうした枠組み・対応がしっかりと動き出して行かなければならない時期なのだが、世界はまだそうした動きは一部でしかなく、根本的な地球変動の対策ができているとは言い難い。
いつか再び「エクスプローラーズ氷河」への立ち入りが解禁されるコトがあるのか。
他の氷河への立ち入りが禁止されると言う流れができるのか。
やはり現実的に考えると後者の方が可能性が高い中で、日々の生活を少しずつ犠牲にして、気候変動に待ったを掛ける動きが必要なタイミングなんだよね、もう。
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