インド航空会社2社、オンラインチェックイン有料化?
インドのLCCであるインディゴと、スパイスジェットの2社が、オンラインチェックインの利用を有料化するコトを明らかにしています。
インドの航空業界と言えば、ワンワールド加盟目前で全ての便が運航停止に追い込まれたキングフィッシャーを始めとして、コストの増加と競合過多による収益の悪化に長年苦しんでいると言われています。
確かにインドは人口も多い。
国土だって広い。
だけれども、エア・インディアにジェットエアウェイズ、インディゴ、スパイスジェット、ビスタラ、Go Air、エアアジア・インディア…などと合計11~12社がひしめき合っていると言うのが実情。
日本にいると、インドの航空会社と言えば、エア・インディア一択なのですが、既に国内線では、最大手はシェア39.6%のインディゴ。2位も17.8%のジェットエアウェイズ。エア・インディは13.3%で3位で、4位のスパイスジェットのシェアが13.2%なので、いつ4位に転落してもおかしくはない状態だったりします(シェア率は2017年度数値)。
経営環境はどの会社も極めて悪くなっており、国営であるエア・インディアは民営化方針を固めていて、最大手のインディゴが買収に意欲を示していたモノの、見送り。
業界2位のジェットエアウェイズは、2018年4~6月期の連結最終損益は132億6,000万ルピーの赤字(前年同期は5億8,000万ルピーの黒字)に陥り、経営再建策を発表し、2年間で約320億円のコスト削減策を発表。
さらに国内線最大手のインディゴも2018年4~6月期決算は、最終利益が97%減と言う大幅な落ち込みで、2億7,800万ルピーに沈んでいました。
有料化の金額は大した額じゃないけれど…
ってか、インドの国内線市場って、旅客が2桁の増加を見せているぐらいの成長市場なのですけれどね。
通貨のルピーが下がり、燃料価格が上がり、そして競争により旅客単価が下がり…と言うトリプルパンチと言う状況。
こうした状況下で、インディゴとスパイスジェットがオンラインチェックインの有料化と言う流れになった模様。
両社ともに、オンラインチェックイン時に行う座席選択を課金制に移行して、有料化すると言う方針の様です。
追加となる座席料金は、座席の位置によっても異なりますが、インディゴが100ルピー(約160円)~で、スパイスジェットが99ルピーから。
現状は、最前列・前方席・中盤窓/通路側席・非常口前列は有料ですが、主に後方ブロックの座席は無料だったのですがね。
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たださすがはインドです。
良く分からないのは、チェックインカウンターを利用すれば、無料のままとのコト。
あ…
そうなの。
オンラインが有料化で、カウンター利用が無料。
何だか、ちょっと腑に落ちない話のような気がしますね。
カウンターのスタッフを増やさないといけなくなったりして、余計に経費が増したりしないのでしょうかね。
ってか、オンライン化とセルフチェックイン化が世界の流れの様に思うのですけれど。
ま、インドですからね。
何があっても驚きはしないけれど。
因みに、他の会社で見ると、
無料座席指定座席アリ:ゴーエア
全座席指定無料:ビスタラ・ジェットエアウェイズ
エアインディアは、既に2018年4月からエコノミークラスの座席指定は一部有料化しており、こんな感じになっています。
インド国内線 | 窓側及び通路側 | 200ルピー |
最前列及び非常口前 | 500ルピー | |
国際線(日本線) | 窓側及び通路側 | 900ルピー |
最前列及び非常口前 | 3,000ルピー |
一応、最前列と非常口前を除くと、出発4時間前から無料で事前座席指定が可能。
ってか、インディゴは国内線では最大手の航空会社。
便数や路線数も多いので、チェックインカウンターが激混みになったりしないのだろうか。
オンラインでの座席指定料金は、日本人的には大した金額ではナイと言える。
だけれども、そちらの方が気になっちゃうんだよなぁ…
だって、インドだから。
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