キャセイ、特典航空券必要マイル数改定へ!
香港の航空業界最大手で、JALと同じくワンワールドに加盟している「キャセイパシフィック航空」が、マイレージプログラムの「キャセイ」について、2023年10月1日発券分から特典航空券への交換の必要マイル数を変更するコトを、発表しました。
具体的な変更は、以下の通り。
エコノミー | プレエコ | ビジネス | ファースト | |
1~750マイル | A7,500 | A11,000 | A16,000 | – |
751~2,750マイル① | A10,000 | A20,000 | A28,000 | A43,000 |
751~2,750マイル② | A12,500 | A23,000 | A32,000 | A50,000 |
2,751~5,000マイル | A20,000 | A38,000 | A58,000 | A90,000 |
5,001~7,500マイル | A27,000 | A50,000 | A84,000 | A125,000 |
7,501マイル~ | A38,000 | A75,000 | A110,000 | A160,000 |
一応、9月末までに発券した場合の必要マイル数は、こんな感じ。
エコノミー | プレエコ | ビジネス | ファースト | |
1~750マイル | A7,500 | A11,000 | A16,000 | A25,000 |
751~2,750マイル | A10,000 | A18,000 | A25,000 | A40,000 |
2,751~5,000マイル | A22,000 | A30,000 | A45,000 | A70,000 |
5,001~7,500マイル① | A30,000 | A40,000 | A65,000 | A100,000 |
5,001~7,500マイル② | A30,000 | A45,000 | A70,000 | A110,000 |
7,501マイル~ | A42,000 | A60,000 | A85,000 | A125,000 |
*どちらもスタンダード特典の場合
現状、「キャセイ」の特典航空券への必要マイル巣の分類は、超近距離・近距離・中距離・長距離①・長距離②・超長距離と言う区分けでしたが、長距離の①と②を1つにし、代わりに近距離を①と②に区分した感じになります。
で、これに伴って影響が出るのが、日本路線。
今までは近距離区分は単一のチャートだったのが、10月1日以降の発券分は、日本の全都市はより必要マイル数が多く必要になる近距離のタイプ2に分類されるコトになったので、必要マイル数が上がると言うコトになります。
エコノミーだと香港まで片道10,000マイルだったのが、12,500マイルに。
プレエコは18,000マイルだったのが、23,000マイルに。
ビジネスが25,000マイルから32,000マイルに。
ファーストクラスは40,000マイルから50,000マイルに、必要マイル数が上がると言うコトに。
近距離のタイプ②に区分されるのは、日本・インドネシア・インド・ネパールの全都市など。
逆に、ソウルはタイプ①のまま。
またシンガポールなどもタイプ①ですね。
日本発は必要マイル数が増加に!
このブログでも度々、取り上げて来たキャセイパシフィック航空のマイレージプログラムである「キャセイ」。
個人的に、キャセイは好きな航空会社なので、これからも機会があれば乗りたい航空会社の1つなのですが、やはり今回の改定は手痛い部分がある。
【徹底ガイド】キャセイパシフィック航空アジアマイル(2018.06改定)
香港からソウル(仁川)だと、1,274マイル。
香港から羽田だと、1,790マイル。
やっぱり差があるので、近距離区分で差が出てしまうのは、分からなくもない。
関空でも香港からだと1,524マイルなので、1,500マイルを越えて来ますからね。
ただ福岡からだと1,258マイルなので、仁川とほぼ同数の距離。
なのに、近距離区分は福岡発着だとタイプ②、仁川発着だとタイプ①。
さらに今回、日本と同じく近距離②に区分されたインドで見てみると、デリーだと香港から2,348マイル。
さすがにこれだけの距離になると、差があるのは分からなくもないけれど、新しい特典航空券へのマイルチャートでも、近距離①になるシンガポールは、1,597マイルと関空とほぼ同数。
なんか良く分からない区分になりましたね。
マイル数で厳密に分ければいいのに、近距離区分だけは国別で細分化したから、不透明感があるかな?と言うのが、正直なところ。
もちろん、コロナ禍以後、キャセイドラゴン航空を吸収したので、キャセイ本体としても、この近距離区分の路線数がやたらと増えたと言うのはあるので、細分化したいのは、分からなくもないんですけれどもね。
それならばしっかりと751~1,500マイルみたいにマイル別でしっかりと区分すれば良かっただけの話なのになぁ…と。
なんか釈然としない改定になりそうです。
キャセイのマイルを維持する必要性があるか?
「キャセイ」は、利用があれば有効期限がなくなったし、JALとの提携もあるので、年1回、JALに搭乗して「キャセイ」にマイルを付ければ、それだけで有効期限は無期限になるので、JALマイルの補完としては利用しやすい様に思うプログラム(そもそも同じアライアンスに加盟しているので、補完する意味があるのかどうかって話もありますが)。
だけれど、香港まで片道2,500マイル。
往復すると5,000マイルのアップと言うのは、やっぱり頂けないかな。
元々、20,000マイルで行けたのが、25,000マイルとなると、アップ率は決して、低くないですからね。
提携航空会社でワンワールドに加盟しておらず、独自の提携になっているのは、バンコクエアウェイズ・ガルフエアとLATAMぐらい。
バンコクエアウェイズは、JALでも貯められるし、予約クラスでの加算率もJALと同じ。
LATAMもJALとの提携がありますが、こちらは予約クラスでマイル加算率が異なっている状態。
プレエコ(予約クラスW/P)がキャセイだと110%、JALだと100%、エコノミーはJALだとH/K/M/Lは70%、V/X/S/N/Q/Oは50%なのに対して、キャセイは100%。代わりにGはJALだと50%、Aは30%だけれど、キャセイは0%と違いが出るけれど、このLATAMとJALとの提携がないガルフエアぐらいしか差がナイ。
そもそも日本在住だと、ガルフもLATAMも日本未就航だから、そこまで搭乗する機会もないし、「キャセイ」はもう死蔵で良いのかな?と言う気はしちゃいますね、今、保有しているマイルを使い切ったら。
まぁ、ワンワールドの中でも予約クラスによる加算率に差がある時は、キャセイを使うのはアリですが。
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