李登輝元台湾総統、死去!

幅広いバックグランド・親日家…

生半可な知識でしかナイ部分も多いので書くべきなのかどうか、ちょっと迷ったのですが、台湾の李登輝元総裁が、2020年7月30日にお亡くなりになった。

1923年(大正12年)生まれと言うから、享年97歳。

親日家としても知られる方だったが、「私はかつて日本人だった」と公言するほど。

蒋介石からの独裁が続いてきた台湾で、台湾出身者として初の総統に就任したと言う事実。
そして、直接総統選挙を導入して、台湾の民主化を進めた指導者。

日本にいると常に「親日家」として語られるけれども、何となくそれだけじゃない気がする。

芯が強いと言うか、タフ。

それはそもそも、李氏が生粋の台湾出身ではなく、古くから台湾に住み着いた客家。
そして京都大学に入学。
さらに戦後の一時期は共産主義者であったと言う話でもある。
が、アメリカのアイオワ州立大学とコーネル大学に留学。
そして、キリスト教に入信。

その後、政治の世界に入って行く訳だけれども、総統代行から、総統へ。

そして、初の民選総統に。

なんだろう。
この広いバックグランドは。

もちろん、民選総統になって以後は、中国からの干渉も激しかっただろう。

それでも着実に中華民国・台湾の存在を確立させたと言うタフさ。

独立する訳ではないけれど、台湾と言うアイデンティティを育んだと言うのは、やっぱり李登輝氏の存在が大きかったのではないか。

それにしても、それは、こうした広いバックグランドから来ているのだろうか。

ふと、そんなコトを思った。

そして、今の日本の政治家に足りていないのは、こうした広い視野とバックグランドから来る信念のある政治家の様に思う。

2世政治家が悪いとか、そう言う話ではなく、広い視野で考えられる政治家が、どんどん減っている気がしてならない(もちろん、それは有権者もと言うコトになるけれど)。

これからの日本・台湾関係は、どう変わる?

台湾と日本の関係は、長年、良好だと言われている。

それはやっぱり李登輝氏の存在が大きい様な気がしてならない。

そうした存在がいなかった韓国。
同じ日本が侵略した国であり、支配下に置いた場所。
ホントは比較する対象ではないのだと言うのは分かっているけれども、やはり比べたくもなる。

でも、李登輝氏で97歳。
もう日本の統治下時代を知っている世代も、ごくごく僅かと言うコトになる。

それはまた新しい日本と台湾の時代になると言うコトだとも思う。

台湾が台湾であると言うコト。

それを続けて行くのは、これからの国際社会の中では、簡単な話ではない様にしか思えない。

考え方や文化が異なる中で、どう接して行くのか。

そして台湾の場合は、そこに中国が加わって来るコトになる。

その中で自立をどこまで維持できるのだろう。

そうした状況で、日本と台湾の関係は、変わって行くのだろうか。

 

李登輝氏が生きていれば…

そう思わなくて済む関係が続くコトを、願わずにはいられないけれど

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