能勢電鉄、ケーブル・リフトを含む妙見山事業の廃止を届出!

2024年6月に妙見山関連事業を廃止へ!

関西の能勢電鉄が、2024年6月24日を以て、妙見の森に関連している事業の営業を終了するコトを発表しました。

具体的に営業を終了するのは、以下の事業。

  • 妙見の森ケーブル(黒川~ケーブル山上)
  • 妙見の森リフト(ふれあい広場~妙見山)
  • 妙見の森バーベキューテラス
  • 妙見の森山上の足湯
  • 黒川駅前駐車場

ケーブル線については、2024年6月24日の営業を以て廃止と届け出ているモノの、公衆の利便性を阻害する恐れがナイと認められた場合は、廃止日が繰り上がる可能性があり、リフト・そのほかの事業についても、ケーブル線と同日に営業を終了するコトが発表になっています。

具体的な廃止の理由としては、様々な営業施策を実施て来たモノの、通年に渡る安定した集客には繋がらず、利用が年々減少を辿っていた中で、今後も営業を継続するには、大規模な更新投資が必要となる見込みで、これ以上の営業継続は難しいと判断したとのコト。

 

これで完全に通勤特化の鉄道に?

能勢電鉄は、今でこそ、通勤需要に支えられた鉄道路線ではありますが、元々は、妙見山への参拝客を運ぶために設けられた鉄道路線。

その妙見山へのアクセスとなるケーブルカーなどを廃止すると言うのは、やっぱり小さな話題じゃない。

近年は遊覧鉄道のシグナス鉄道を2022年2月に廃止(鉄道事業法による鉄道ではない)。
さらに森のカフェも廃止。

通年で水・木曜日を定休日にするなど、縮小が続いていたモノの、それでもBBQ施設や足湯と言った今、人気のある施設の展開を行なっていた訳ですが、それでも人気が通年では出なかったと言うコト。

やはり大阪からのアクセスで考えると、阪急→川西能勢口で乗り換え。
さらに妙見口でバスへ乗り換え。

そしてケーブルカー…

案外、遠さを感じるのは事実。

能勢電鉄自体、阪急の傘下にはありますが、経営基盤の強化は至上命題でもあるし、これ以上の投資が難しいと言う判断なのでしょうね。

逆に言えば、妙見山が沿線で最も目立つ観光スポットなだけに、今後は、もう通勤路線に完全に特化すると言うコトでもあるのでしょう(今でも妙見山関連の事業や輸送人員の割合は、大したモノでもないでしょうが)。

そうなると、より日生線への傾斜が強くなり、妙見線の山下~妙見口は、完全に支線扱いになるのかな?と言う気もしますね。
実際、日中は既にそう言う扱いですし。

最終形態は阪急の一路線なのかな?

最早、完全に阪急と一体化しつつある能勢電鉄。
ニュータウン輸送はまだまだ根強いとは思うけれど、長い目で見た時に、最終的に行きつくのは、阪急との統合なのかな?と言う気もしなくはない。

そうなれば運賃も下がるので、また沿線のニュータウンへの移住についても呼び水にはなるように思う。

今後、少子高齢化が今よりももっと進んで行くと、山間のニュータウンはなかなか厳しい情勢になって行くのだと思うけれど、運賃が下がれば、大阪からの便は悪くなく、直通運転もあるので、また新しい移住者が出てきてもおかしくはなさそうですしね。

まぁ、収支的には黒字決算を出せているので、そんなコトになるのは、まだまだ先になるとは思うけれど。

因みに余談ですが、この妙見の森ケーブルって、標準軌を採用したケーブルカー。
仮にこの妙見の森ケーブルが廃止になると、国内だと十国峠ケーブルのみが標準軌を用いたケーブルカーと言うコトになります。

Sponsored Link



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください