記名式・定期券はそのまま販売継続!
JR東日本・東京モノレール・東京臨海高速鉄道と、11の鉄道事業者ならびに19のバス事業者によるPASMO協議会が、2023年6月8日から無記名の「Suica」・「モノレールSuica」・「りんかいSuica」・「PASMO」カードの新規販売を一時中止するコトを発表しました。
新規販売中止期間は、“当面の間”とし、実質的には未決定。
今後、販売が継続されるカードは、以下の通り。
- 記名式カード
- 定期券の新規販売
- カード障害ならびに紛失時の再発行サービス
- Welcome Suica/PASMO PASSPORT(短期訪日外国人旅行者向け)
- 青森・盛岡・秋田エリア(新規でサービス拡大直後のため)
- PASMO企画乗車券
販売の一時中止の理由としては、世界的な半導体不足の影響により、必要なICチップの入手が困難になったコト。
これに伴って、新規のICカードの発行に対して、必要数量のICカード製造が難しい状況になっていると言う話。
半導体不足は世界的に影響が出ていますが、まさか、こんなところにまで影響が出るとは…と言う感じはしてしまいますね。
無記名・記名式の違いは?
最早、日本国内のサービスエリア内の移動は、ICカードが必需品と化した感じがするのですが、その火付け役となったのはやはりSuicaなのかなぁ…と言う感じ。
現状だと、首都圏のみならず、全国的にも相互利用が可能であれば利用ができる訳で、もう日本の移動でも必需品。
さらにSuicaに関しては、北東北エリアにもサービスエリアを広げて来ましたしね。
人口カバー率で見れば、かなりの規模間になっている状態。
今回の販売休止はあくまでも“無記名”のICカードが対象で、定期券や記名式は引き続き、発行が継続されますし、SuicaもPASMOもモバイル版があるので、そこまで影響はないのかな?と言うのが、正直なところではありますが。
無記名と記名式のICカードの違いは、記名式ICカードであれば、紛失時に再発行が可能と言う点。
その代わりに、氏名・生年月日・性別・電話番号と言った個人情報の登録が記名式ICカードの場合は必要になりますが、それぐらい。
なので欲しい方は、引き続き入手可能な記名式を選択すれば問題ないですしね。
QR・VISAタッチ移行もアリだと思うが…
無記名式だけが販売休止。
これ、いつまで続くかは未定ですが、そもそも今後、販売を再開する可能性がどれだけあるんだろう…とすら。
そもそも記名式ICカードならば定期券購入時も、手持ちのICカードの情報を書き換えればOKなので、最早、事業者側からすれば、そこまで無記名式を販売する意味もないような気もするし。
そして何よりもSuicaもPASMO陣営も、モバイル移行を促していますしね。
半導体不足。
それがきっかけになって日本でもQRコードによる乗車や、Visaタッチによる乗車などが広がったりするかどうか。
クレジットカードのタッチ決済にも半導体不足は影響してくるかとは思うけれど、地方圏だともう少しこう言う動きが出てきても良いようには思うけれど、どうなんだろう。
ま、いつまでこの不足が続くか次第ではあるのでしょうが。
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