モバイルICOCA、ようやくスタートへ!
「JR西日本」が、交通系ICカードの「ICOCA」機能を、実カードではなくスマホで利用できる「モバイルICOCA」の提供を2023年3月22日からスタートさせるコトを発表しました。
既にJR東日本は「モバイルSuica」、PASMO陣営には「モバイルPASMO」などがありますが、ようやく「ICOCA」でもサービススタートと言う感じですね。
ひとまず、詳細はこんな感じ。
- サービス開始時期|2023年3月22日~
- 利用条件|Androidのスマホの内、以下の条件を満たすもの
・利用開始時にAndroid10.0以上のインストール
・最新版のおサイフケータイアプリのインストール - 注意点
・WESTER会員登録が必須
・自分名義のクレジットカード登録が必要(対応クレジットカードは、J-WESTカード・JCB・VISA・MasterCard・AMERICAN EXPRESSグランド)
・おとな運賃のみ対応
「モバイルICOCA」でできるのは、
- 対応交通機関での支払い
- 対応店舗での支払い
- チャージ
- 残高確認
- 定期券購入
- 再発行/払戻
と言った感じ。
定期券はアプリから購入が可能だが、以下の定期券は対象外。
- 高校以下の通学定期券
- 小児運賃適用の定期券
- 割引運賃適用の定期券(身体障がい者割引など)
- FREX/FREXパル(新幹線定期券)
- 2区間定期券
- 2区間分割購入の定期券
- 敦賀駅以北の区間を含む定期券
大学生・専門学校などの通学定期券は対応ですが、通学の場合の新規購入・年度を跨る場合は、通学証明書・通学定期券購入兼用証明書の画像をアップロードする必要がある。
使用開始日の14日前からの購入が可能。
使うとやっぱり便利なモバイル型。
JR西日本グループの共通ポイントにリニューアルされた「WESTARポイント」も、J-WESTカードを登録するコトで、貯められるようになりますしね。
因みに、「WESTERポイント」の付与率は、こんな感じ。
- J-WESTゴールドカード|最大3%
- その他のJ-WESTカード|最大1.5%
“最大”と書いたのは、ゴールドカードの場合、1,000円利用で30ポイントの付与と言う感じなので。
やっぱ日々の利用のチャージでこの還元は、ちょっと嬉しいですね。
定期券だと、額面もやや大きくなりがちなので、還元額も大きくなりますしね。
交通系モバイルICを手軽に切り替えたい…
ただ今回、発表になったのは、OSがAndroidのみ。
iOSは…?と言う感じ。
この先、iOSでのリリースもあるのかな?とは思いますが、現時点では特にiOS版のリリース発表はナイ状態だったりします。
またそろそろスマホ端末内の交通系ICカードをワンタッチで切り替えられるようにならないかなぁ…と言うのが、正直な感想です。
いや、別にこれはJRのせいじゃないんだけれど。
例えば、最近、ボクは西武線とJR線と、片道だけ東武線を利用して通勤していたりします。
すると、こんな感じで乗車券が分かれるんですよね…
- 実カード型PASMO→西武線定期券
- モバイルSuica→JR線定期券
- 実カード型クレジット機能付PASMO→東武線(片道のみ)
3つのモノをそれぞれに使い分けると言うのは、正直、面倒でしかない。
まぁ、①と③はひとまとめにPASMOにできるんですけれどもね、ホントは(ただボクの持っている実カード型クレジット機能付PASMOが西武線定期券は搭載不可なんで…)。
それぞれにポイントが付くプログラムがあるから、取りこぼさないように…と思ったら、こんな感じになっちゃった…って有り様なんですけれど。
PASMO陣営にも「モバイルPASMO」がある。
1つのスマホの中に、2つの交通系ICカードを入れるコトは可能ではあるのですが、その都度、メインカードの設定を切り替えなければならなく、乗り換えの間にそれをすると言うのは、ちょっと現実的じゃない。
これをワンタッチで切替できるようになれば、かなり便利で、もうモバイルに1本化しちゃうんですけれどもねぇ…
できればPASMO陣営の交通機関に乗車時には、勝手に「モバイルPASMO」が選択されて、JR東日本に乗車時には、勝手に「モバイルSuica」が選択されれば楽なんですが、そうすると乗り入れしていたりすると、往復で異なるアプリになるから、非現実的なので、せめてワンタッチで切替ができれば…と。
まぁ、それは交通系ICカードだけでなく、クレジットカードも同様なんですけれどもね。
特約店なんかだと、このカードを使いたいけれど、普段使いは、こちらを利用したい…みたいなのが、ワンタッチでできるようになると、よりモバイル版の普及に繋がると思うのですが…
そう言うアプリはナイのかな…?
やっぱりスマホは必需品時代
何でもかんでもモバイル版に移行して行く。
それは世の常なのかも知れないけれど、やっぱりそうなってくると、1台のスマホがより必需品になるし、より紛失を避けなければならなくなりますね。
まぁ、その分、便利さを享受できるのは間違いないですが。
気が付けば、紙媒体の回数券も風前の灯火になっていますしね。
でも改めて思うのは、JR東日本のSuicaって、モバイル対応も早かったですよね。
まだスマホになる前のガラケー時代からありましたし。
そう言う意味では、目の付けどころとその対応が早かったんだなぁ…と、改めて思ったり。
逆に、JR西日本は、ようやくモバイル対応ですか…とすら。
まぁ、そもそもICカードの整備スピードが異なっているので、一概にJR西日本が遅すぎる!と言うのは酷な話ではありますが。
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