中国、来年初めに水際政策緩和!事前PCR以外は撤廃へ!

隔離措置撤廃に!

中国政府は、2023年1月8日から新型コロナウイルスの水際対策の見直しを実施し、入国後の隔離措置を撤廃するコトを発表しました。

元々、コロナの感染が拡大して以降、厳しい措置が取られ続けてきた中国。
ロックダウンも長く各地で行われてきた訳ですが、感染対策は12月に入ってから緩和された状態に。
ただ対策の緩和と同時に、各地で感染の拡大が見られていましたが、経済の停滞も深刻な状況になってきており、このタイミングで水際対策を見直し、海外との往来を本格的に再開させるコトで経済の回復にも繋げていく狙いがあると見られます。

具体的な内容としては、

  1. 出国48時間以内のPCR検査の受診と陰性証明
    →継続
  2. 入国後、5日間のホテルなどでの隔離措置
    →1月8日から撤廃
  3. ホテル隔離後、3日間の健康観察
    →1月8日から撤廃

と言うコトになる見込み。

同時にビザの発給(ビジネス・留学)についても利便性を高めていく他、国際線の便数制限についても撤廃する方針。

中国人による海外旅行の再開については、今後、海外の感染状況に応じて再開させていくとして、時期などはまだ未定のままに。

ただし、これまで感染症の危険度としては最上級の“甲類”としていた分類も、上から2番目になる“乙類”への引き下げも決定。
今後は、濃厚接触者の認定や、ロックダウン指定の大元になる“高リスク”地域の指定も行わないとの方針。

これらの政策で、一気に門戸を開く感じになるのは、間違いがなさそうですね。

春節を前にして正常化へ!

経済活動がそこまで停滞しているからなのか、それとも共産党大会が終了したからなのか。
また抗議活動などが行われ始めており、ゼロコロナ政策が破綻してしまったコトが明らかになったからなのか。

このタイミングでの解除の意味は不明。

12月に入って感染の急拡大が起きており、それでいて既に政府発表の数字が当てにならなくなっている状態。
12月25日には保健当局である国家衛生健康委員会が毎日発表してきた感染者数・死者数の情報については発表を取りやめるコトが発表(ただし、研究のために中国疾病予防センターが今後は情報を提供する)。

既に統制が取れていない状況下にあるように思える。

さらに2月には春節を迎え、人の交流が進むタイミングでもある。

せめて春節まで待ってから実施でも良かったようには思えるのだが、それだけ経済活動が逼迫していると言う現れなのか、それとも共産党大会が終了したから、どうでも良いのか…

どちらなのだろう。

ただ幾ら強権政治が可能な中国と言っても、いつかは正常化に向けて動かなければならない。
それは事実だろう。

遅かれ早かれ正常化に向けて動くのであれば、早い方に越したコトはナイとも言えるのかも知れない。

既にほとんどの国や地域で正常化に向けて動き始めている中、中国だけが止まっている訳にも行かないし、ゼロコロナ政策が完全に機能していた訳でもナイのだから。

そう考えると、まぁ、当然の流れなのかな…とは思うけれど。

いつかは正常化に向かうべき話

中国で問題になるのは、まずは人口が多すぎるコト。
感染者割合がそこまで高くなくても、総数としてはかなりの人数になってしまうと言うのは、挙げられると思う。
また、地方と都市部に差があるので、医療体制にも大きな差があるのも事実だろう。

今まで厳しいゼロコロナ政策を行ってきたが故に、免疫を持った人が少なすぎると言うのも言える。
免疫を持った人が少ないから、強毒化・変異株が生まれる可能性がある。

ただ一番の問題は、発表される情報に正確性を欠くと言うコトなのかな…と。

ただやはりいつかは正常化に向かわなければならないモノなのだし、そもそも他国は既にほぼ正常化に向かいつつある中で、中国だけがいつまでも水際対策を続け、ゼロコロナ政策を続ける訳にもいかないのも事実。
さらに強権的な中国ですら、感染症は抑え込むコトが難しいと言うコトがはっきりと分かったのだから、もう正常化に向かうべきなのだろう。

それが吉と出るのか凶と出るのかは今の時点では分からないけれども、そのデメリットが強く出ないコトを願うしかないだけで。

日本は水際対策を強化で陽性なら隔離規制実施!

で、こうした中国の動きを見た日本は、2022年12月30日00:00から中国からの渡航者全員に対して、新たな検疫を実施するコトを決定しました。

  1. 到着便は成田など主要4空港限定
  2. 対象者|7日以内に中国に渡航歴がある人全員
  3. 内容|
    ・入国時検査の実施
    ・陽性の場合は、待機施設で7日間の隔離措置の実施
    ・無症状の場合は、待機施設で5日間の隔離措置の実施

と言うモノ。

日本としては珍しく、素早い対応。
ただ中国から限定にする根拠として、“中国本土の感染状況の把握が困難”としているのですが、日本だってもう全容の把握は難しい状態になっている訳だし、他の海外の国だって同様だったりする国や地域も多いでしょうから、この根拠はどうなの?と言う気もしなくもない。

心情的には分かる。
イタリアも台湾も似たような措置を行なうコトを発表していますし、別に日本だけの措置でもない。

政治には心情的な部分よりも論理的であるべきだとは思う。
ただもうそう言ってもいられない。
日中間はやはり距離的にも近い訳だから、対策を行わなければ、一気に日本国内に流入するコトになるので。

さらに踏み込んで入国制限措置まで行なうかどうか。

どうなんでしょうね。
現状の全貌が不明ですが、そこまで爆発的に広がっているとするならば、やはり陽性発覚時の隔離措置だけでは、ちょっと物足りない感じもするけれど。

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