期間未定だが、年明けも続行!
現在、行われている「全国旅行支援」。
現行の支援は年内の12月下旬まででしたが、観光庁は、割引率を見直して年明け以降も継続するコトと共に、現在の期間も若干ですが延長するコトも併せて発表しました(『年明け以降の観光需要喚起策の実施について』)。
とりあえず、現時点で発表された内容は、こんな感じ。
- 現行の旅行支援は、2022年12月28日チェックアウト分までに延長
・現時点では12月21日チェックアウト分までが対象 - 支援額は、20%に変更
・現行は40% - 割引上限額は交通費込みで1泊5,000円・宿泊/日帰りの場合は1泊3,000円に
・現行は1泊当たりそれぞれ8,000円・5,000円が上限額 - 地域クーポンは全て電子クーポンでの発行に変更
- 地域クーポンは平日2,000円・休日1,000円に変更
・現行は平日3,000円・休日1,000円
ひとまず発表されたのは、速報みたいな感じ。
特にいつから再開して、いつまで…と言う感じでの発表にはなっていない状態ですが、年末年始は行わないとして、1月の2週目ぐらいからの再開になるのでしょうかね?
予算の総額がどのぐらいになるのかが不明だけれど、3月末まで引っ張るのかな?と言う感じでしょうか。
また決まった発表が出たら、続報として記載して行きたいとは思いますが。
ソフトランディングと言う点でも必要か
「全国旅行支援」は、外出自粛が叫ばれたコロナ禍の反動として行なわれている支援事業。
コロナ禍で売上高を落とした企業・業界と言うのは数多くあるとは思いますが、その中でこうした支援が行われると言うのは、まさに“恵み”と言えるのでしょう。
そもそも旅行のきっかけを作るのは間違いないですが、あまりにもインパクトが大きいので、やはり支援事業が終わった後の落ち込みと言うのは、気になるところでしたから、こうして支援額が下がっても継続されると言うコトで、ソフトランディングが可能にはなりそうですね。
ただ…
あくまでも自治体が主導するスタイルは変わりそうにない。
まぁ、ここからの短期間で変えられる方が迷惑かもしれないけれど。
で、結局のところ、どこまで効果があったのだろうか。
個人的には年明けも実施するのは悪くないとは思う。
ソフトランディングと言う意味でも。
また2月なんかは多くのエリアで閑散期ですしね。
でも、検証する期間も設けるべきだった様には思う。
交通機関などの決算を見ていても、搭乗率や乗車率の推移を見ていても、確かに効果は出ているのは事実。
ただそれが、期待していたほどなのかどうか。
JAL/ANAの決算を見てみると、国内線の戻りは、弱めですしね。
仮に期待していたほどではなかったのであれば、方法を考えるべきか、そもそも有り様を考えるべきで、その検証と検証の発表もなく、原資が税金になる支援と言うのは、どうなのかな?と。
人材確保に育成も急務か
「全国旅行支援」の延長。
必要なのかどうか。
支援によって訪れたと言う人は多くいるのだろうけれど、そう言う人たちがリピーターにならないのであれば、支援の効果は半減のように思う。
だけれど、それを狙うだけの余力が、今の旅行業界にあるのか。
大きな会社ならば、それだけの余力は残っている可能性が高い。
でも、旅行産業は中小の企業が多い。
そして特に、ホテル・旅館関係は、元々、低収益体質だった。
そして人材的にも、給与は安く、それでいて不規則な生活になりがち(基本、中抜けでの勤務がメインになるので)。
そうした状態の上に、コロナ。
様々な支援策があり、生き延びているのが現状だろうが、人材は流出したままのように思う。
ここからどう人材を集め、そして育てて行くのか。
結局、そこに掛かっていると思うんだけれど、旅行支援によって経営的に一息付けて、次に目を向けられるのならば、アリなのかなぁ…とも。
ま、それでも旅したい人は、支援なんかなくても行けよって言うのが、本音ですけれど。
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