仙台は国内・国際線共に対象
仙台空港を運営している仙台国際空港会社と、新千歳空港を運営している北海道エアポートが、冬ダイヤがスタートする2022年10月30日発券分以降、利用者から徴収している「旅客取扱施設利用料」(PSFC)を値上げするコトを発表しました。
仙台空港は、国内・国際線の全便が対象。
新千歳空港は、国内線の全便が対象です。
改定後の内容については、以下の通り。
空港 | 内容 | 現行 | 改定後 | ||
大人 | 小児 | 大人 | 小児 | ||
仙台空港 | 国内線出発/到着 | 230円 | 120円 | 290円 | 150円 |
国際線出発 | 610円 | 300円 | 700円 | 350円 | |
新千歳空港 | 国内線出発/到着 | 270円 | 140円 | 370円 | 180円 |
*小児…満3歳以上〜12歳未満
既に航空券を購入済みもしくは10月29日までに購入している場合は、現行の料金が適用されます。
また今回の料金改定と同時に、徴収方法が、利用者が航空券を購入時に徴収されるオンチケット方式に変更となります。
値上げの理由は、何?
料金値上げの理由としては、仙台空港は、保安検査場における混雑緩和を目的とした拡張工事や、搭乗橋のバリアフリー化を目的としたノンステップタイプへの更新・館内証明のLED化などの設備投資を行って来たコトに加え、2021年2月および2022年3月に発生した福島県沖地震により損傷したターミナルビルの修繕工事を行ってきたコトを挙げています。
新千歳空港でも、2018年に発生した胆振東部地震以後、施設の壁・天井などの耐震・防災強化を図ってきたコトや、ターミナルビル内の運航情報提供設備の増設・旅客待機スペースの整備・トイレのリニューアルを行ってきたコトを挙げています。
が…
個人的な考えとしては、「で?」と言う感じ。
これまで施設の増強や耐震・防災を行ってきた実績は分かるし、その点で投資を行っていて、費用が掛かっているのは分かるのですが、今までの実績は、今まで徴収してきた範囲内で行うべきでしょう。
料金を上げると言うのであれば、これから何をどうするから…と言う話をして欲しいのだけれども、先代も新千歳もこの点に一切、触れていない状態。
もちろん、今後も、こうした施設への投資と言うのは、断続的に行われるのでしょうが、空港の利用料と言うのは、強制的なモノ(他の交通機関を使わなければ独占的でもある)。
そう言う類の性質を持つのだから、もっと丁寧な説明があっても良いだろう…と思うし、改定を認可した国土交通大臣も、それを求めるべきなのでは?と。
そうでなければ、民営化=利用料の値上げと言う図式に繋がってしまうようにすら思えてならないのだけれどなぁ…
収支が悪化したのは分かるけれど…
何かなぁ…と言う感じ。
確かにコロナ禍で旅客需要が減って、運休する便も多かった。
なので実入りは減っているのは事実。
それでいて長期的に修繕・改善していかなければならない部分はある訳で、空港会社としても収支の改善は必要なのでしょうが…
それならばそう謳えばいいのに…と。
コロナ禍でこれだけ収支が悪化したので…と。
今回、発表になった理由だけだと、今後、何にどう使われるのかがさっぱり分からないのに、料金だけが値上げになった感じで、結局のところ、“取りやすいところから、ひとまず値上げした”と言う印象だけが残るんだけれども。
まぁ…
値上げ額はそこまで大きい話じゃないから…って感じなのでしょうね、きっと。
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